都道府県 東京都
助成額 190,000円
活動開始日 2024/2/22
活動終了日 2024/4/30
助成金で行った活動の概要
6.被災家屋等の片付け補助(家屋等内外の清掃、消毒、家財搬出、泥だし、土砂撤去など)
当法人では、令和6年2月上旬頃、石川県災害対策ボランティア本部による「一般ボランティア」の受け入れが正式に開始されてから救援活動を開始し、あくまでも現地からの派遣要請に応じた活動として、現地災害ボランティアセンター様を通じて救援活動に取り組ませていただきました。活動地域は、いずれも「石川県志賀町」とし、2月実施分は被災地での渋滞が発生しないよう、県ボラバスを活用した活動としたほか、3月以降は現地災害ボランティアセンターまで直接車で行くことができるようになったので、車で現地入りする形で活動いたしました。いずれの活動も、現地災害ボランティアセンター様の依頼内容に応じて活動を実施させていただき、地震により転倒し大腿骨頸部を骨折して、復旧活動ができずにいた独居高齢者のお宅や、自宅が被災して住めなくなり、避難所での生活を続けている独居高齢者のお宅などのお手伝いをさせていただきました。活動の内容は、転倒した家財道具の解体及び搬出・雨水で濡れた畳の搬出と撤去・倒壊したブロック塀の解体と撤去・破損して使用できなくなった大型家電製品の搬出・倒壊した垣根の解体と撤去などに従事させていただきました。2tトラックや軽ダンプ・軽トラックなどを活用して、約30往復にもわたり災害ゴミを集積場まで運搬いたしました。いずれのお宅でも、依頼主様からのニーズは解消することができ、ご支援いただいている皆さまのおかげで、ほんの少しですが復旧復興を前に進めることができました。3月上旬の活動実施の際に、途中高速道路上で降雪が強く、スタッドレスタイヤははいていたものの事故などの危険を考慮して急遽中止としたため、燃料費の総額が当初予定していた金額よりも低くなる結果となりました。
活動日数 8日
支援対象者実人数 12人
支援対象者延べ人数 12人
参加ボランティア実人数 20人
参加ボランティア延べ人数 40人
本助成金による活動の成果
今回は、倒壊したブロック塀の解体と撤去のニーズが多くあり、各種工具の使用方法を熟知した消防団の方や、災害救援活動の経験がある方々にもご協力をいただき、ボルトクリッパーやバール・両口ハンマーのほか、電動の鑿岩機や電動カッターなども活用して、鉄筋の入ったコンクリートブロックなどを解体し、撤去いたしました。ご依頼主様からは「倒壊したブロック塀が通行の妨げになっているが、高齢なうえに地震で骨折してしまい、どうにもできずに困っていたので、今回全て撤去していただけて、本当に本当に助かりました」というお声などをいただきました。また、中学生や大学生、20代の若者なども今回の活動に従事してくれ「この地域は子どもや若者がほとんどいないので、元気にお手伝いしてくれる若者をみて落ち込んでいた気持ちが少し元気になった」というお声もいただきました。次代を担う学生や若者にとっても、社会に貢献することの意味や誰かのために何かをすることの価値などをほんの少しでも感じるきっかけになり、助け合いの心や困ったときはお互い様といった気持ちが強くなったら良いなと思っております。
活動に従事した大人のうち82.4%は福祉系国家資格の有資格者で構成されており、単に依頼されたニーズを解消するだけでなく、必要に応じて依頼主様のお話を傾聴し、健康状態や生活環境や食事の状況・困りごとなどについてアセスメントを行い、新たに把握した情報を活動後の活動報告時に、災害ボランティアセンター様に適切に引き継ぐことで、「繋ぐ」ことを意識して活動を実施いたしました。一人ひとりにできることは限られますが、被災された方を孤独のなかに取り残すことなく、生活再建に向けた「確かな一歩」を、一人でも多くの方と一緒に踏み出していけたらと考えております。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今回は鉄筋の入ったブロック塀などの倒壊が各地で相次いでいたため、限られた時間・限られた人数で依頼ニーズを解消していく上では、各種電動工具などの安全かつ効果的な活用は不可欠であることを改めて実感いたしました。また、広域避難をしている方や、ようやく自宅に戻って復旧活動をはじめられた方などもいたため、復旧の進んでいる「志賀町」の地域だけでも、まだまだ拾いきれていないニーズも数多くあることが感じられました。当法人としては、被災された方々の状況に寄り添い、今後も仕事の休日等を活用して、能登半島被災地域での救援活動を継続して参ります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.onelittlestep.org/
https://www.onelittlestep.org/blog
寄付してくれた人へのメッセージ
この度「ボラサポ・令和6年能登半島地震」第2回短期助成事業において、助成金の決定をいただきました。ご支援をいただいている企業や団体・個人の皆さまにこの場をお借りして心より感謝申し上げます。当法人としましては、引き続き仕事の休日等を活用して「能登半島被災地での救援活動」を継続し、被災された方々の状況に寄り添いつつ、微力ながら復旧・復興を後押ししてゆけたらと思っております。変わらぬご支援をよろしくお願い致します。