フェーズに対応した食支援とボランティアコーディネート

団体名 炊き出し救援チームHundredHands

都道府県 長野県

助成額 2,990,000円

活動開始日 45447

活動終了日 45443

助成金で行った活動の概要
2024年1月1日令和6年能登半島地震が16時10分に発生。令和元年台風19号長野での災害時に炊き出しを行った当団体が被災地にて救援の為活動を開始。 発災直後現地で活動をしている仲間と連絡をとり、被災地連携、被災地支援団体と連携準備を行い1月10日から現地炊き出し活動の準備を開始。 台風19号の千曲川決壊で被災した飲食店『炭火焼肉ジンギスカンもんも』『ご飯食べるとこ大倉』『喜多方ラーメン蔵アップルライン店』の3店舗の仲間と台風19号水害時炊き出しボランティア参加をしてくれた仲間と一緒に炊き出し食材の切り出しから仕込み、積み込み、必要な物も買い出し準備などを協力しながら行う。 現地入りしている担当者と連絡を取り、被災地炊き出し予定の目的地へ経路を確認するが現地に行ってみなければ道路事情や被災状況、被災者の状況が不明の為限界炊き出し可能数と現地で必要であろう物資を車3台に積み当初連絡を取り合っていた輪島市門前町支所長と話前日まで用意をして輪島市門前町での炊き出し予定だったが、1月9日に被災地に雪が降り道の陥没や割れなどで2次被害を防ぐ為炊き出し場所を急遽変更。1月10日穴水町で炊き出し開始。 毎週月曜日、火曜日を飲食店営業を臨時休業とし2日間を支援日とする。 また支援日以外は炊き出し準備や仕込み、物資の買付、リストアップし被災地のフェーズに合わせて炊き出しを行う。 初期の避難所から近くの避難所までできる限り集約し、調理から配達までも行う。 また、避難所、在宅避難者、車中避難者すべての被災者に炊き出しできるように準備を行う。 炊き出し日前日に長野を出発し、富山射水市で仮眠。炊き出し当日は炊き出しに合わせ早朝出発をする。輪島市や珠洲市は距離があり道の陥没や崩落が多いため迂回路を使い現地へ向かう。 被災地は毎日状況が変わるので被災者から現状や体調などを確認しながら被災者に合わせた支援を行う。 被災地域では、物資の滞りが浮き彫りになり食事がカップ麺やおにぎり、菓子パンなど栄養のバランスが悪い食事が続いている。 いくつかスーパーなどがオープンしている所も少しづず増えてきたが価格の高騰が続いており以前より家計への圧迫になっており、改善の見通しがない。 被災地域、被災者に合わせ手が届きにくい地域をメインに長期支援を行う。

活動日数 72日

支援対象者実人数 10,510人

支援対象者延べ人数 15,000人

参加ボランティア実人数 156人

参加ボランティア延べ人数 500人

本助成金による活動の成果
・1月10日『穴水町穴水中学校』1300食 ・1月19日『輪島市浦上公民館』200食+500食(調理済みの煮物など日持ちする物をお渡し) ・1月30日『輪島市諸岡公民館』380食+500食(調理済みの煮物など日持ちする物をお渡し) ・2月9日『輪島市合同庁舎』300食+500食(調理済みの煮物など日持ちする物をお渡し) ・2月15日『珠洲市宝立小中学校』550食 ・2月21日『能登町コンセール能登』650食 ・2月28日『能登町輪島市浦上公民館』400 食 ・3月5日『輪島市諸岡公民館』500食 ・3月12日『珠洲市生涯学習センター』350食 ・3月19日『能登町コンセール能登』680食 ・4月2日『能登町コンセール能登』650食      長野市からボランティア委員会を通じて能登町被災家屋ボランティア16人参加 ・4月9日『珠洲市若山小学校』350食 ・4月16日『輪島市キリコ会館前』500食 ・4月23日『輪島市河合小学校』550食 ・5月8日『珠洲市生涯学習センター』350食 ・5月14日『輪島市役所前』500食 ・5月21日『珠洲市蛸島小学校』450食 ・5月28日『珠洲市道の駅狼煙』350食 >5月28日時点 合計 10,510食提供

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
・水害と違い予測のできない地震は、避難する時間がとても限られている。 また、広域への地震の影響はとても広く被災地の活動でも道の崩落や落石、ひび割れなど 被災地での活動や支援を遅らせる原因として考えられる。 →幹線道路や主要道路の一時修繕はしているが、完全に修繕ができるとなると相当な歳月がかかる。国の支援を受け少しづつ多くの人が能登半島の被災地で活動できるように少しでも早く復旧が必要。 ・土地や建物の相続ができていない為、公費解体もスムーズに行かず全てが遅れている状況。 仮設もの設置も場所がないのと、道の改修が範囲が広いためなかなか進めるのがおそくなっている。 →家の解体については6月に入ってから急ピッチで解体が進み始めたが、まだまだ解体事業者人が少ないのと公的法律上の問題で持ち家だが解体できないのが少しずつであるが解体出来る様になってきておりこれから少しずつであるが進んではいる。 ・能登半島災害ボランティア減少が原因で被災家屋の片付けや、支援が著しく低下しており今後もどんどんと減っていく状況である。 →ボランティアの受け入れ体制の取り組み方の見直しをし多くの県外からのボラバス受け入れが必要。当団体では長野市から社協やボランティア委員会を通じてボラバスとして被災地へ一緒に支援を行っている。 同じように被災地でボランティアをするきっかけとタイミングを作っていける団体が増えていくのが理想である。 ・輪島市で避難所から仮設に移り一人で住んでいたが、仮設に入って1週間で孤独死になってしまった。今後仮設が増えると東北の地震災害と同じく孤独死はもっと増える可能性がある。 →仮説ができて移り住んだが、コミニュティの場がない状況。炊き出しの場を使い被災者同士のコミュニティを持てる場所を自分達が作れるよう支援を行う。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/hundredhands100/
https://peraichi.com/landing_pages/view/hundredhands/



寄付してくれた人へのメッセージ
こんにちは。『炊き出し救援チーム ハンドレッド・ハンズ』代表、管理栄養士の星野です。 「フェーズに対応した食支援とボランティアコーディネート」活動にご尽力いただき誠にありがとうございます。令和元年台風19号災害当時は毎日の炊き出しの中で食支援者や物資支援、傾聴、子ども支援、訪問支援など多岐に渡りコーディネートをさせていただいておりましたが、能登半島地震においては、週一回ほどのペースでしか現地支援に動けず心苦しく悩んだ日々もありました。もちろん活動を続ける上で資金面はいずれ一番の課題になってくるのは令和元年台風19号災害の時も重々に承知しておりました。ですが、『誰かがやらなければ!』の思いは変わらず、『誰かが動く』ことで『誰かの動き』が出てくることも痛いほど知っていた事でもありました。災害ボランティア・NPO活動サポート募金、皆様のお力添えをいただき継続した活動を続けさせていただき『誰かの動き』や『自分もやらなければ』の思いを沢山聞かせていただいております。時には被災地の方が涙を流しながら、「ももさん(私)が来てくれてから、あれから本当に沢山の支援者が繋がって…」とお話下さる方もいます。応援されながら、応援する『命』を守りたい思い、私たちは『食』で繋がる『人と人』のふれあいや会話をこれからも大切に紡いでいきたいと思っています。思いが繋がる支援へ皆様の応援あってこその活動もすべて被災地・被災者へ届けて参ります!被災地にお気持ちを寄せていただき誠に誠にありがとうございます。 重ねて御礼を申し上げるとともに、今後ともお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。