長期化する避難生活支援と子どもへの支援

団体名 特定非営利活動法人バルビー

都道府県 熊本県

助成額 3,000,000円

活動開始日 45323

活動終了日 45565

助成金で行った活動の概要
・支援の手がほとんど入っていなかった珠洲市の大谷小中学校避難所で、災害看護専門看護師同行で避難者のニーズ聞き取りや状況把握を行った。その結果必要性を把握した生活・衛生用品、子ども支援用物資、女性スペース用物資などを搬入した。1階の避難場所中央における子どもスペースの環境整備と子どもたちへの対応、2階に設置された女性スペースの環境整備を実施した。タープテント内に物干しを設置し洗濯物が外部から見えない工夫などプライバシー保護にも配慮した。 ・輪島市の複数避難所を訪問時に直接行政職員や避難者にニーズを聞き取り、数回に渡り生活用品や衛生用品を搬入した。 ・輪島市社会福祉協議会の児童クラブ担当者より、輪島市にいる小中学生への文具支援の相談があり、輪島市教育委員会とも打ち合わせを実施して支援を決定。文具は1人分を袋に入れて欲しいという要請に対応した。小中学生用の文具セット(鉛筆・青赤鉛筆・消しゴム・のり・サインペン・方眼ノート・自由ノート・下敷き)400人分及び小学生用の色鉛筆と色紙を各285セット支援した。文具セット400の内訳は、輪島高校に集約されていた6校の小学生と中学生280、門前町100、町野町200。色鉛筆と色紙285の内訳は、同上の輪島230、門前町45、町野町10で、元々の要請に加え、避難先から輪島市内に戻る児童がいるとの追加要請にも対応した。輪島高校に搬入し、児童代表に直接手渡し、地震経験のある熊本からの応援メッセージを送った。

活動日数 89日

支援対象者実人数 620人

支援対象者延べ人数 3,100人

参加ボランティア実人数 15人

参加ボランティア延べ人数 285人

本助成金による活動の成果
・被災し学習道具を失った児童・生徒を含め、輪島市内の子どもたちが学習を継続するのに必要な文具を届けることができた。 ・避難所の子どもスペースの活用促進と女性スペースの環境整備を実施、避難所に必要な生活用品や衛生用品を搬入し、避難生活をするみなさん要望に迅速に応えることができた。 ・支援の手が足りない複数の避難所で避難者のニーズに応じた生活に必要な物資を届ける等、避難生活環境改善を支援することができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
・地震に加え豪雨でも被災した地域や住民は、仮設住宅暮らしを始めた直後に避難所での生活に戻らざるを得ない等、物理的にも気持ち的にも困難な状況に置かれている。また、それらの住民を災害ボランティアセンターや見守り、通常福祉事業等で支えている社会福祉協議会の職員も被災しながら支援にあたっており、長期に渡る活動で疲弊が心配される。今後もコミュニケーションを継続しながら、必要な支援を継続したい。 ・仮設住宅での暮らしが落ち着いてきた地域では、避難所での生活と環境が変わり、コミュニティ形成が課題になっている。地域のリーダーもそれを認識しており、避難所での炊き出しに引き続き、仮設住宅や周辺に暮らす住民交流のお手伝いを継続したい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://bulby.net
https://www.youtube.com/playlist?list=PLrnX3kbB8oEpN_gvz1cV31K1-AuqaelqQ



寄付してくれた人へのメッセージ
寄付者の皆さまのあたたかいお気持ちのおかげさまで、地震及び豪雨を経験した熊本からも現地からの要請に応じることができています。また、熊本での地震や豪雨の支援経験を必要に応じて共有することができています。この場をお借りして深くお礼申し上げます。