都道府県 石川県
助成額 2,990,000円
活動開始日 2024/4/20
活動終了日 2024/8/31
助成金で行った活動の概要
お正月より様々な所、形でボランティア活動を行ってきたがその中でご縁が深まった地域、団体さんと顔の見える支援活動を心掛け、この春より行ってきた。
★七尾市の冬より定期的に入らせていただいてきた小牧地区では被災地支援NGO協働センターさんの元、片付け作業や、炊き出し、イベント支援などを通し復興のお手伝いをさせていただいた。2トントラックをレンタル、常時誰でもが使えるようにし、がれき撤去のお役に立てさせていただいた。
★七尾市田鶴浜エリアの舟尾仮設住宅を中心に仮設でのカフェや、炊き出し、イベントいろいろを通し住民の交流が深まる支援活動を継続してさせていただいた。
★能登島の地域つくり協議会さんとご縁が深まり定期的にマルシェや、お祭り、産業復興のお手伝いをさせていただいた。
★子供支援として、ご縁ができた中島町、穴水町、能登町、輪島市、志賀町等各地の児童館や学童センターにて遊び場を開設、子供たちがのびのび活動できるお手伝いをさせていただいた。
★輪島市門前エリアにおいて支援の拠点となる剱地にて拠点整備や様々な住民のお困りごとに対応、子供遊び場、炊きだし、物資配布などなど行ってきた。
★引きこもり、不登校の当事者たちの支援活動として家屋の片付けや、金沢への引っ越し、地域への炊きだし等の活動を行ってきた。
★新しいボランティアの輪を広げるために現状報告会、活動お知らせ会、視察研修会、若者ボランティア合宿などを開催し、支援の輪を広げてきた。
活動日数 117日
支援対象者実人数 1,219人
支援対象者延べ人数 1,894人
参加ボランティア実人数 204人
参加ボランティア延べ人数 528人
本助成金による活動の成果
冬の間はともかくできることをと、やみくもに動き回ってきたが、その中で春には何か所かで地元の方や、支援されている方々とも顔見知りにもなり、また必要な支援の内容も見えてきたりで、今回は割とピントの合った支援活動ができたように思う。何回か定期的に通うことにより、顔を覚えてもらえ、結果、今のニーズ、本音を聞くことができ、お客様としてのボランティアから、共に復興を歩むものとして少し仲間入りができたように思う。こちらの一方的想いでなく、お互いの双方向の活動の関係が少しづつできてきたことは今後の支援においてとても大切なことであると思う。
瓦礫撤去においては2トントラックが地元にとってとても役に立ったというお声はとてもうれしく、また活動拠点としての小木の家は、連携団体が引き継いでくれ、地元にきちんと密着して交流の場として今も活動を続けてくれ本当にありがたく思う。引きこもりの若者たちの移住のお手伝いもでき、災害弱者と言われる方々にも少しづつ目を向けることができた半年であったように思う。
何より児童センターや学童において子どもたちに顔を覚えてもらい、次いつ来てくれるん?と話しかけられることが子ども支援を本業と知る団体としてはとても励みになった。
今回のテーマは新しくボランティアに関心を持つ人の掘り起こしであったが、各会の炊き出しには町会や婦人会、公民館単位で参加してくれたり、またボランティア合宿には10代の若者や県外からも参加者があり、ある程度の裾野の拡大につながったように思う。
これを一過性のものとするのでなく、今後も能登に関心を持ち続け、足を運んでくれるよう情報発信をしていきたく思っている。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
ある程度の成果を上げるとこができたように思うが、今だ能登は何も変わっていないというのも事実である。公費解体が始まったとはいえ、町を歩けばいまだ地震当日そのままに近い風景があちこちに見受けられるし、生活ができず、移住をされる方、戻ることをあきらめる人の声も多く聞く。一団体ができることの貧弱さに無力を感じることもあるが、まだまだ、支援を続けている県外からのボランテイアの姿を見るにつけ、地元のNPOとしてやることがあると力を奮い立たせている。各地に入っている、ボランティアの団体ともっと連携をしていくことで無駄のない、ピンポイントな支援ができるように思い、この秋はネットワーク形成に力を入れたく思っている。またいずれいなくなる県外のボランティア団体に頼るだけで無く、地元石川で活動している団体との連携も深め、皆で網の目からこぼれないきめ細かい支援の形を探っていきたい。
災害弱者と言われる少数派の方々(不登校、引きこもり、発達障害の方など)との出会いも少しづつ出てきて、大変な思いを聞くたび、自分たちに何ができるのか自問している。本業がその分野なので今後その方面の支援についても考えていきたく思っているが、地域、家族、当事者とすべてをひっくるめてのことゆえ難しさも実感している。ただやれることをやるのスタンスで厳しい冬に向け、息の長い活動をしていきたい。
この事業がほぼ終えた時点での豪雨被害は正直心を折られてしまった。ただ連日奥能登の被災者の皆さんの声を聴くたび、一番しんどいのは当事者と想いを改めている。私たちに何ができるか、重い心と体をひきずりながら今思案中である。だができることはやる。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.oneness-school.org/
https://www.instagram.com/oneness.school/profilecard/?igsh=M2dlbWU1dm4weQ==
寄付してくれた人へのメッセージ
思いはあるものの継続するにはやはりお金が必要になってきます。地元に住むものとして、能登は他人事ではありません、これからも何年も復興に関心と実質的支援が必要と思っています。我々は人手と思いはあります。活動の資金に今後もご協力とご支援をお願いします。我々が炊き出しや仮設住宅のカフェや子どもたちの遊び場へ行くことで多くの人が笑顔を見せてくれます。能登復興のために微力ながらも力になっていると現地で実感もしています。今までありがとうございます。今後もよろしくお願いします。