都道府県 北海道
助成額 2,150,000円
活動開始日 2024/1/2
活動終了日 2024/7/5
助成金で行った活動の概要
1.被災者への炊き出し・物資支援
10.美容師、マッサージ師、介護福祉士など専門資格を持って行う、健康・衛生に関する活動(健康相談、理美容、マッサージ、心のケア、介護、介助など)
門前地区、珠洲市、七尾市、穴水市、輪島市等の小中学校などで、被災された方々に鍼灸マッサージの施術やヘアカットを通してお話しを聴くことで、心の傷や身体の疲れを癒し、生きる元氣を取り戻していただく活動をしました。
活動日数 45日
支援対象者実人数 440人
支援対象者延べ人数 476人
参加ボランティア実人数 23人
参加ボランティア延べ人数 133人
本助成金による活動の成果
ヘアカット
発災から1か月後だったため、ヘアカットボランティアが初めてとのことで、沢山の方に喜んで頂きました
多くの方が避難所で生活されていて、自衛隊のお風呂で洗髪も困難な中、髪の長い女性は短く切る要望が多く、オシャレをしたい年頃の子供達も手入れのしやすさを優先され、その中でも少しでも気に入ってもらい、笑顔も見られ、癒しの時間となったようでした
3月は、地元の理美容師さんが困難な状況でも店舗を再開されたところもあり、1か月で状況が変化したことからカットの要望は減りましたが、まつ毛パーマの要望が多く、沢山の方に喜んで頂けました
見た目を整えることは、非常時においても気分転換になり一瞬でも日常のように心安らかに過ごせる時間を持って頂けたことは私たちにとっても大きな喜びとなりました
マッサージ
1月-3月は、主に小中学校や公民館などの避難所に平日昼間や日曜日に伺い、沢山の方々を施術し、喜んで頂きました
2月3月は、和倉温泉で毎週日曜日にフリマ形式の無料マルシェを開催しているTEAM JAPANのイベントに参加し、断水の為、毎日大量の水運びをしながら小さな子供を育てているお母さん達や、子供達にも施術させて頂きました。
4月頃から若い被災者さん達は家の片付けや仕事復帰がどんどん進み、避難所の昼間は、ほとんどお年寄りしかいなくなりました。その為、昼間はお年寄りの施術もしていましたが、仕事や片付けでかなり疲れている若い被災者さんが避難所に帰ってくる夕方から消灯前の夜9時くらいまでが主な活動時間となりました。この頃は片付けと仕事と家事とで大変な方も多く、心を支える時間となりました
5月6月は、輪島門前あたりは仮設住宅へ引越しする方も増え、避難所にいる方はかなり減ったため、仮設住宅前の公民館や、他のNPO法人の拠点でのイベントなどに参加させて頂き、鍼灸マッサージをしました
6月には被災者さんも避難所生活に大分慣れたのか、集団生活にも慣れたという声も聞けたり、身体は疲れているものの、ネガティブな雰囲気や会話はあまり聞かれなくなりました
被災者さんの生活がある程度落ち着いて来たこの頃、長期ボランティアさんの施術をすると、かなりの疲れを感じることがありました。実際にひどく体調を壊している方もいて、私たちは鍼灸マッサージを通して、長期支援者の支援も出来たのが良かったです
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
マッサージの活動を通して見えてきたこととしては、心と身体を1番大切にマイペースに復興していくしかない、と思いました。
被災者さんや長期ボランティアさんはもちろん、世の中の人も「1日でも早い復興」が望まれていますが、現地で身体を診てきた私達からすると、感情や心を置き去りにし、身体に無理を強いながらの復興作業は、後々あまり良くないかもしれない、と色んなところで感じました。
もちろん被災者さんの早く復興したい氣持ち自体はとても大事にしたいのですが、この震災による様々な出来事を受け入れていけるお手伝いがこれからは大事かなと思いました。 また、今までは「させていただく」サポートでしたが、今後は「自分で出来る」ためのサポートとして、身体がラクになり免疫が高まる「セルフ灸」をお伝えして回ろうかと考えています。自分でできるお灸でのセルフケアが、被災者さんたちの心や身体の余裕やゆとりに繋がったらいいと思います。
ヘアカットは、マッサージ部隊と一緒に避難所を訪問させてもらっていたのですが、他所からのボランティアが、身体に触れるというごくごくプライベートなことへのハードルが高く
なかなかすぐに受け入れてもらえずにいたのですが、髪を切るという誰しもが必ず経験している行為への抵抗がなく、ヘアカットと同行することでマッサージも受け入れてもらいやすくなっていました。
今後としては地元の理美容師さんが復興へ向かって再開されていることからヘアカットは今回で活動を終了し、私たちにできることで、尚且つ復興を後方支援できるような活動を継続していきたいと思っています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.happynewearth.jp/posts/29
https://www.happynewearth.jp/posts/45
寄付してくれた人へのメッセージ
今回、寄付金がなければこんなに何度も活動に行けなかったと思いますので、赤い羽根募金の寄付者の方々には素晴らしい経験をさせて頂き、誠に感謝しております。
今後は自分たちの出来る範囲にはなりますが、これからも能登の復興を見守り続けたいと思っておりますので、全国の皆さんも能登と心を一緒に応援し、見守り続けてくださることをお願いしたいと思います。 ありがとうございました。