都道府県 石川県
助成額 1,450,000円
活動開始日 2024/3/1
活動終了日 2024/9/30
助成金で行った活動の概要
わたしたちは能登半島の先端、珠洲市にて地元民が立ち上げた団体であり、地域密着型の支援やボランティアの受け入れを行っています。能登半島地震後、ボランティアの滞在先がなく野営や車中泊をされていたり、ようやく整備されてきてもキャンプ場や簡易宿泊所がほとんどであったため、2024年1月末より倒壊を免れた民家を開放しボランティアの受け入れを始めました。雑魚寝ではありますが布団で寝れるということや自炊ができることなど、ボランティアのみなさんにとって大事な拠点としての役割を果たしています。ボランティアに来たい人が現地の様子がわからなかったり、うまくマッチングができていなかったりもしていたため、地元民である当団体が支援先や他の団体との間に入りコーディネートを行い、多くの方に活動して頂きました。今回の助成ではボランティアハウスの中長期的な運営や必要な環境整備を中心に行いました。また、春頃までは石川県内の加賀市などに二次避難(集団避難)をされていた方々も多く、3月・4月頃まではそちらへの支援も積極的に行いました。夏頃には多くの人が仮設住宅に入居し、仮設住宅の集会所にてお茶会や必要物品の支援などを開始。9月の奥能登豪雨により再び緊急時対応も必要になりましたが、その時その時に必要な支援を行うことができました。
【該当活動】
1.被災者への炊き出し・物資支援
3.被災者のための物資の運搬・仕分け・提供
4.ボランティアのための資機材・物資の運搬・提供
6.被災家屋等の片付け補助
7.避難所・仮設住宅・在宅被災者などのための生活支援・見守り活動
9.被災したこどものための活動
18.重機等を使用した活動
活動日数 150日
支援対象者実人数 500人
支援対象者延べ人数 1,500人
参加ボランティア実人数 200人
参加ボランティア延べ人数 600人
本助成金による活動の成果
能登半島地震後、受け入れたボランティアの数は延600人以上。口コミと紹介、SNSのみで運営を行っているが滞在者は絶えず、子供から70代後半の方まで全国から訪れています。長期滞在者や何度も足を運んでくれるボランティアの方も多く、被災地の能登・珠洲市において、ひとつの拠点として大事な役割を果たしています。水道の配管を修理し滞在者が快適に過ごせるようにしたり、講師の方にお越し頂き、裏庭の環境改善を行うことで、テントでの宿泊も可能になり、より多くの人を受け入れられる環境を整えることができました。
地元民ならではの強みを活かしたニーズの把握からのスピード感ある支援、ボランティアのコーディネートや他団体との連携などもあり、さまざまな現場でボランティアの方に活躍してもらえました。具体的には春頃までは石川県内の加賀市などに二次避難(集団避難)をされていた方々も多く、3月・4月頃まではそちらのフォローも積極的に行い、多くの方に喜んで頂きました。夏頃には多くの人が仮設住宅に入居し、仮設住宅の集会所にてお茶会や必要物品の支援などを開始。9月の奥能登豪雨により再び緊急時対応も必要になりましたが、物資支援や迅速な支援を行うことができました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
能登半島地震後の能登は依然として滞在先が不足しています。併せて、うまく能登以外の人たちとのマッチングができていないという課題を脱していません。能登のことが気になっているボランティアの方々に、能登にいけるという情報や環境を提供できるよう、長期的な受け入れを継続しながら、少しでも受け皿を広げるための取り組みをしていきます。今後はより一層、積極的な発信も心がけていきます。
地域住民は仮設住宅ができ、一旦落ち着いた反面、これからの再建などに不安もあるため、これから心身ともに疲れが出てくるタイミングに差し掛かっています。こちらも継続的にお茶会や傾聴などを行いながら、地元民ならではの寄り添った支援を継続していくことが大事だと感じています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/noto_nijinohikari/
寄付してくれた人へのメッセージ
わたしたちは能登半島の先端、珠洲市にて地元民が立ち上げた団体です。被災者でありながら、支援者として活動していますが、みなさんのご支援なしでは活動ができませんでした。本当にありがとうございました。まだまだ先の長い復興への道となりますが、長期的な目線で地域に寄り添った活動を継続していきたいと思います。もう能登へは来れます(東京からは飛行機でなんと1時間!)ので、ぜひ機会がありましたら能登に足を運んで頂き、被災の状況を見て頂くのももちろんですが、素晴らしい自然とおいしい食べ物を味わって頂ければ幸いです。