都道府県 愛知県
助成額 3,000,000円
活動開始日 2024/1/2
活動終了日 2024/3/31
助成金で行った活動の概要
●2024年1/2~1/31
・1/3珠洲市飯田小学校避難所でひのきしん隊と協働で、毎日炊出しを実施。
・1月末までで春日井発13便を出し、食料・支援物資・燃料・水などを運搬。
・在宅避難者や孤立集落の探索をした結果、11か所の自主避難所を確認。飯田小学校で作った炊出しを、パックや給食缶で支援物資と共に毎日運搬。
・1月は7300食を提供(飯田・蛸島・上戸・緑ヶ丘の指定避難所と11か所の自主避難所)
・お風呂のニーズ対応の為タープやストーブを購入しサウナテントを設置。
・自衛隊のお風呂が開設されてからは、自主避難所や在宅避難の方のお風呂送迎を実施。
●2024年2/1~2/29
・公的支援が遅れており、避難所にお弁当が届かない為毎日の炊出しを継続。
・2月中旬から炊出しの一部を、ひのきしん隊本部へ引き継ぎ、2月は6029食を提供。
・洗濯ニーズ対応の為、洗濯機と乾燥機を3台購入し、飯田小学校に設置。
・2月からは、社協さんから依頼を受けて技術系ニーズにも対応。
・ニーズ調査・現地調査・家財搬出・ブロック塀解体・貴重品や車の取出し・ブルーシート張り・家屋修繕作業を本格的に開始。
・平日5~10名、週末は愛知・関東・関西から20~50名で対応。余震も続くなか、安全面を最優先で活動。
●2024年3/1~3/31
・3/20から炊出しは地元飲食店へ引継ぎ。
・技術系ニーズも日に日に増え平日5~10名、週末20~50名で対応。3月末までで180件完了。
活動日数 90日
支援対象者実人数 180人
支援対象者延べ人数 360人
参加ボランティア実人数 157人
参加ボランティア延べ人数 933人
本助成金による活動の成果
・「まずは炊出し」という思いで向かった先の避難所は二次避難で若い方がいなくなり、高齢者のみが残り、炊出しも住民さんではできない状況。1月中は、被災者の命を守る活動として炊出し・衛生面のサポートをメインに行った。
・命を守るための炊出しは、栄養士も調理のプロもいない中、2か月半に及んだが「あたたかい食べ物はありがたい」と言って頂き、手渡す時には皆さんが笑顔になった。その笑顔にささえられた活動だった。
・ボラサポさんが炊出しと支援物資にかかる資金の助成を認めていただいたことで、十分な食材を調達でき、また要望に沿った物資を購入して配布、設置することができた。
・2月からは災害ボランティアセンターがボランティア募集を開始したことから、社協と連携して赤紙家屋の貴重品取り出しなどの技術系作業も開始。
・貴重品や車の取り出し作業は困難を極めたが、取り出しに成功した時の依頼者さんの安堵の涙や笑顔は苦労が報われる思いで、こちらまでもらい泣きをするほどだった。
・300件を超える技術系案件に対応するには、多くのメンバーが必要で、全国から集まるメンバーのために乗合の定期便を出しており、交通費の補助をして頂けたことで3か月で、のべ900名の体制で180件のニーズを完了することができた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今回の地震はあまりにも被害が甚大で、インフラとライフラインが壊滅的だったことと、珠洲市の行政、社協職員の9割が被災しており、全ての対応がなかなか進んでかない状況。愛知人も、1月中は宿泊場所が確保できずメンバー受入れを制限せざるを得なかったことはこれまでにない経験だった。外部支援に頼るしかない状況の中、今回特に感じたのは、応援社協さんの体制や経験値の問題。1~2週間交代で入るが、経験がないと覚えたころに帰宅となってしまう。そこで愛知人では、被災経験のない愛知県や近隣県の社協職員さんに声がけをして、現場を見て、知っていただくため参加を呼びかけている。社協職員さんだけでなく、市会議員さんも受け入れており、初参加の方に対しては、朝8時の朝礼前に1時間ほどガイドしながら市内視察を行っている。現場での作業だけでは全体像が見えないため、この取り組みは好評で今後も継続していきたいと考えている。余震も続く中、4月以降も引き続き安全を最優先にメンバー一丸となって1日も早い珠洲市の復興を願って活動を継続してまいります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.aichijin.org/
https://www.facebook.com/npo.aichijin
寄付してくれた人へのメッセージ
いつもご支援をいただきありがとうございます。
1/3に珠洲市に入った時には、道路の崩落や陥没に衝撃を受け、街中では1階がつぶれた家並みが道路をふさぎ、いたるところで2m近く隆起したマンホールを避けながら進まなくてはいけない光景に呆然とし、本当に復興できるのだろうか?この街は元どおりになるのだろうか?と不安になるほどの災害でした。しかし、珠洲市の方たちは強いです。珠洲市では各地区でいろんなお祭りがあり、地縁が強く助けあいや譲り合いの気持ちが溢れていて、この3か月間の困難も乗り越えてきました。私達に出来る事はわずかですが、「できる人が出来るときに出来る事を」の気持ちで、今後も珠洲市の方のお手伝いをさせていただきたいと考えております。皆様からのご支援で、炊出しの食材や支援物資、電動工具、またメンバーの交通費として大切に使わせていただきました。皆様のご支援が珠洲市の方の笑顔に変わったことをご報告いたします。この先も長い支援活動になります。今後とも見守っていただきますようよろしくお願い申し上げます。