都道府県 東京都
助成額 2,150,000円
活動開始日 2024/1/5
活動終了日 2024/12/31
助成金で行った活動の概要
「居場所づくり支援活動」では、石川県輪島市の方々と連携を取りながら、地域の中に子どもたちの居場所を復活させ、障害のある子どもを持つ保護者が集える場づくりに取り組み、こうした中で、地域のコミュニティを再生していくことをめざしました。
(1)被災地支援募金の取り組みと、食料や子どもたちの居場所づくりに必要な物品の支援
・食糧支援2回(酵母パン720個、ミニトマト72パック、ミカン３箱) (デコポン等柑橘類20箱)
・おもちゃ、画用紙、クレヨン、マジック、イベントで使用する資材、マフラーや帽子などを、輪島市と七尾市に継続的に送付
(2)居場所復活に向けたイベントの実施
・公共施設が避難所となり子育て親子や子どもたちが集える場所がなかったため、現地のおもちゃ図書館や子育て支援センターと協力し、5月と8月に子どもたちが楽しめるイベントを実施。
(3)障害児を持つ保護者の集いを行い、保護者の不安の解消を図る。
活動日数 206日
支援対象者実人数 1,900人
支援対象者延べ人数 2,137人
参加ボランティア実人数 66人
参加ボランティア延べ人数 692人
本助成金による活動の成果
今回の取り組みにより、次のような成果が得られたと考えています。
(1)震災直後から七尾市・輪島市のおもちゃ図書館関係者に連絡、支援金や食料を含む支援物資を相手側の意向をくんで届ける活動を行った。現地の方々からは、苦しい時に「いつもそばに居るよ」という激励のメッセージをもらえたと喜ばれた。
(2)イベントの計画を立てた2月頃は、現地では本当にできるかという気持ちが強かったようだが、二回のイベントにより、輪島の多くの子どもたちや子育て親子に楽しんでもらうとともに、ボランティアが多数参加し、地域の人々が活動を再開するキッカケとなった。
(3)被災地支援活動の様々な人々や企業・団体への広がり・おもちゃ図書館を中心とした支援募金が広まり(202万円)、輪島の活動への具体的な支援を考えるおもちゃ図書館がいくつも出てきた。愛媛県新居浜市、北海道旭川市、神奈川県横浜市。
・多くの企業に支援活動に協賛してもらい、物資支援や寄付が広がった。
・こども家庭庁の現地支援活動や東京ボランティア・市民活動センターなどとの連携が図れた。
・地域からも、手づくりの毛糸帽子やマフラーの寄付、募金の応援を受けた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今回の活動では、現地のおもちゃ図書館を運営するボランティアの方々と、「おもちゃの図書館全国連絡会」が連携して支援活動をすすめることにより、多くの成果をあげることができた。 募金・助成金などの手続き、支援物資の送付、全国のおもちゃ図書館や地域住民への呼びかけなどは全国連絡会が担い、現地のボランティアは、今被災地に必要とすることを提起するとともに、具体的に実現する方式を考え、地元で実施のために調整するという役割分担を行った。 12月まではこの形態で活動を進めていけるが、来年以降も何らかの形での、現地のボランティアとその活動を応援する動きが必要と考えている。本助成による活動は、2024年12月に終わるが、現地が復興し人々の活動が自立していくまでには、何らかの支援が必要と考えている。「おもちゃの図書館全国連絡会」では、募金等を活用して活動を続けていく予定であり、助成金による支援が続くことを期待している。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://www.toylib-jpn.org/
facebook.com/omochatosyokan/about
寄付してくれた人へのメッセージ
能登半島地震の被災地支援活動に、多くの皆さまが募金を寄せていただき、ありがとうございました。現地輪島市の状況は今だ復旧とは程遠い状況ですが、お陰様で現地のボランティアの方々は、これまでの活動を通して、輪島の復興に向けての気持ちが持ててきたように感じます。
2月や3月にお話しした時には、多くの方が被災し、金沢などに避難している人が多数とのことでした。この夏のイベントの時には、ボランティアの多くが輪島に帰ってこられたようで、その力が集まって乳幼児から小中学生までを対象に行った「フェスタ」も大成功、一歩ずつ地域のコミュニティの復活、居場所の再生が実現しています。
被災地では復興に向けまだ手が着いたばかり、人々が安心して暮らせるようになるにはこれから長い月日が必要になります。皆さま方のご支援に感謝しつつ、引き続きのご協力をよろしくお願いします。