高齢者向け心身ケアの改善活動

団体名 特定非営利活動法人日本リザルツ

都道府県 東京都

助成額 3,000,000円

活動開始日 2025/4/1

活動終了日 2025/8/31

助成金で行った活動の概要
日本リザルツは、発災後昨年2月9日から石川県に入り、1.5次、二次避難所を巡回訪問し、支援物資(老眼鏡約3500本)を配布した。被さい者の半数が高齢者であり着の身着のまま避難した人の多くは日常使用している老眼鏡を携行していなかったり紛失したりしており、適切な視力を得られず生活に不便を感じており、ストレスとなっているためである。 これと並行し、メガネを調整する時間を利用して、被災体験や、今後の生活再建などについてヒアリングする傾聴活動を行った。これは他人に話すことで自らのストレス緩和にも繋がるし、困りごとをリザルツが専門家や行政に取次ぐことで問題解決の一助になることを目指すものである。地元の傾聴ボランティア団体にも協力していただき、数多くの人の傾聴を実行することができた。また、ヒアリングした内容の一部はレポートとして、リザルツが日ごろ関係する議員、省庁幹部、医療関係者にも送付して情報・課題共有に務めた。 またボランティアで来ていただいた医師や看護師には健康相談に応じていただいたり、理学療法士の方にストレッチ体操を教えていただくことで、長期化する避難生活での健康不安の解消に努めることに注力した。

活動日数 120日

支援対象者実人数 3,500人

支援対象者延べ人数 10,000人

参加ボランティア実人数 12人

参加ボランティア延べ人数 180人

本助成金による活動の成果
以下の活動を通じて、二次避難所に宿泊、もしくは温泉・温浴施設に来訪する被災者に対して以下を提供し、心身の健康の維持・改善に貢献した。 ・支援物資配布:老眼鏡約3500本 ・傾聴活動:延べ約7000人 ・医師、看護師による健康相談:延べ15日 ・理学療法士による体操指導他:延べ3日

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
本活動終了時点(8月末)で、一定数の被さい者が地元に戻りつつあることが観察された。今後継続的に、また網羅的に被さい者支援を行うためには、能登地域に拠点を設けて、定期的に活動を行う必要がある。また、全国から来るボランティアを積極的に受け入れて各種の支援活動を行いたいが、一方でボランティアが宿泊する施設が不足しているとの情報にも接した。これらのことを勘案し、日本リザルツでは、能登町中斉に古民家を地元住民の方から譲り受け、改修して事務所として活動の拠点とする一方、ボランティアのための宿泊施設として無料開放する活動を続けている(2024年9月~)。今後は、こちらに来訪するボランティア団体とも連携し、地元住民のための居場所作り、街おこしを考える若者や起業家に向けた勉強会開催などの活動を計画中で、今後実行に移す予定である。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://resultsjp.sblo.jp/
http://resultsjp.org/



寄付してくれた人へのメッセージ
赤い羽根共同募金へのご支援を賜り厚く御礼申し上げます。 頂いたご厚志を基に、充実した支援活動を行うことができました。本当にありがとうございます。 眼鏡をお配りしたお年寄りから、「よく見えてうれしい」「世の中が明るくなった気がする」などのお言葉を聞くと本当にこのボランティア活動を実施してよかったと感じています。 今後の取組のところにも記載しましたが、日本リザルツは能登町に拠点となる古民家を取得し、腰を据えて活動を継続します。初動の支援活動はほぼ一巡しましたが、高齢化、過疎化の進む能登地域における復興には長い時間がかかるものと考えています。 幸いなことに、能登の人は逞しく、粘り強い気性をお持ちです。我々も一緒になって真剣に復興に取り組んで参りますので、引き続きご支援をお願いいたします。