都道府県 東京都
助成額 470,000円
活動開始日 2024/1/2
活動終了日 2024/1/31
助成金で行った活動の概要
能登地震発災に際し、当団体では、七尾市中島町に住宅を持つ理事等2名を専門スタッフとして派遣した。うち1名は通常東京都内を拠点に活動しているが、既に2019年より当地に二つ目の生活拠点として家屋を構え、地域住人と関係を構築してきている。建築士でもあるため住居等の安全確認が可能な専門家として派遣を要請。また、もう1名(当団体の元事務局長)は、2011年からの東松島支援における事業総括担当実績があり、また現在は隣県・雪国で農業を営みつつ地域づくりに取り組むため、能登においても降雪時の対応や瓦礫撤去等での作業具の扱い、地域住人との関係の構築等に専門性があると評価し要請した。
助成期間、計3回の派遣によって、住人への丁寧な聞き取りや地域内外の団体との関係を構築、さらに当団体を通じた支援の輪の拡大など、「顔が見える関係」を礎として、支援体制を整えようとした。また、当団体コミュニティを対象にオンライン報告会を開催し、被災の状況を広く発信するとともに、その後に繋ぐ活動資源の収集(人やお金)を試みた。
活動日数 28日
支援対象者実人数 15人
支援対象者延べ人数 45人
参加ボランティア実人数 0人
参加ボランティア延べ人数 0人
本助成金による活動の成果
1)活動内容
①現地派遣:第一回(1/8-10):2名、第二回(1/16-18):1名、第三回(1/29?2/1):1名、計延べ4人。
②現地活動内容:
・七尾市中島内の被災状況・家屋調査、外避難所状況確認、物資配布、地域住人から状況やニーズ、やりたい事等の聞き取り。
・避難所(2件)に窓からの冷気を和らげる簡易的な断熱処理を施す。
・スタッフが所有する家屋の被災状況・安全性を調査した上で、そこが地域住人の避難先や拠り所、または県外等からのボランティアや支援団体の活動拠点として活用できることを想定。ガラス片や瓦礫の撤去、散在した家財道具等の片付け等実施。
・連携や情報共有を行うため団体・組織を訪問 計11件
③報告会開催(1/27、オンライン):主にCFFジャパンのコミュニティに告知。全国から50名余りが参加・視聴。報告会を行うことで支援チームを結成し活動を促進するきっかけとした。活動や現地支援物資等に充てる寄付金の募集も開始。
2)活動(助成活動)の成果と効果
①活動体制の構築
CFFジャパン内における有志チーム「CFFジャパン・インターローカル」が、能登の支援活動を担う体制を構築、団体所属の社会人ボランティア10名程度をコアメンバーとして組織化した。
②活動資源の調達
上記の組織体制が活動を展開するための人(ボランティア)や資金(寄付・助成)の収集を展開中。2月以降、現在までに6回(第一陣?6陣)=計16日間・延べ36名の現地ボランティアを派遣(うち、2回=計5日間・16名は確定計画)。また、約35万円の寄付金、及び、本助成他100万円の助成金をいただくことができている。
③現地へ活動効果
現地ボランティア活動によって、地元や他団体と連携しながら、中島町内の災害廃棄物や瓦礫の片付け、居場所や交流づくりのイベント開催、避難所への必要な物資の寄贈(マットレス等)を展開中。継続して現地に入る活動によって避難所や地元の方々との接点を持つ事で、支援者が寄り添っている安心感や精神的なストレスも緩和することができ、また、交流から復興にむけた気持ちを持つきっかけにもなっている様子が伺える。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
1)課題と今後の方針
能登半島では、被災の度合いが高い奥能登の地域以外でも、依然として片付けなど手が必要な作業が多くあること、また被災住民は在宅避難の状態にあったり、避難所から仮設住宅に移動しつつある状況から、居場所づくりや交流・コミュニケーションの促進活動などもより必要とされると考えている。
当団体の支援地域(中島町)では、現在までのところ県以外の地元の災害ボランティアセンターが個人ボランティアの受入れを行っていないことや、時間経過による関心の薄れ等によって、支援の担い手(ボランティア)の数が足りていない状況にある。
能登震災においては現状以上のボランティアの母数は増えていかないだろうという見込みもある中、一度支援活動に入ったボランティア経験者の繰り返し参加を促しつつ、「顔の見える関係」をいっそう広げていきたい。当団体としてはその為に、現地ボランティア・コーディネーションの持続的な方法を検討、他団体との連携、他地域からのボランティアに入るインセンティブの創作などの課題があがっている。活動継続のための施策と丁寧な情報発信を続け、「専門的な技術はなくとも支援に行ってみたい」、あるいは、「活動には行けないけど支援をしたい」という声を、ボランティアや寄付などと行った具体的な支援に形づける活動を続けていきたい。
2)活動計画
①現地活動(毎月2回程度、各回5?8名):片付けやサロン活動等ニーズに応じて実施。
②後方支援活動(常時継続):ボランティア募集、寄付金募集、報告会・情報発信等。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/cffjapan_interlocal/
https://cffjapan.org/
寄付してくれた人へのメッセージ
ご寄付をありがとうございました。これからも、地元でがんばっている方々と手を結び、私たちの活動を充実・継続させることによって、皆様のお力添えが、確実に被災した方々に届くようまずますがんばってまいります!