能登町仮設住宅への生活用品支援

団体名 一般社団法人なごみ

都道府県 京都府

助成額 500,000円

活動開始日 2024/1/9

活動終了日 2024/3/22

助成金で行った活動の概要
今回の能登半島地震においてフェーズに合わせた支援を行うこととし、大阪府堺市の「震災支援を続ける会」との協力体制を取り、被災者が仮設住宅に入居する際の生活用品を支援した。生活用品セットは、プラスチックの衣装ケースに、茶わんや大小の皿など25品目を家族4人分を購入して梱包したもので、入居した日から食事がとれるための支援用品である。  今回は、石川県能登町総務課(担当:石川氏)との連携体制が取れ、能登町に建設される仮設住宅613世帯分の生活用品を準備することになり、当法人のネットワークで150セットを担当した。1月下旬~2月下旬に物資を購入し、三重県四日市市眞西寺、同桑名市善徳寺、照順寺を会場として梱包作業を行い、能登町まで搬入を行った。活動日時は以下の通りである。 2月16日14:00~16:00眞西寺 タオルにて梱包 8人 2月19日13:00~16:00眞西寺 衣装ケースに詰め込み 8人 2月29日10:00~15:00善徳寺 タオルにて梱包 10人 3月4日13:00~15:00照順寺 衣装ケースに詰め込み 5人 3月4日10:00~12:00照順寺 衣装ケースに詰め込み 10人 3月6日13:00~20:00眞西寺 トラックに積み込み、金沢市まで向かう 4人 3月7日7:00~11:00~19:00 金沢市~能登町柳田体育館~眞西寺 3月20日14:00~16:00照順寺善徳寺トラックに積み込み、金沢市まで向かう 4人 3月21日7:00~11:00~19:00 金沢市~能登町柳田体育館~善徳寺

活動日数 20日

支援対象者実人数 613人

支援対象者延べ人数 2,452人

参加ボランティア実人数 20人

参加ボランティア延べ人数 40人

本助成金による活動の成果
本活動は、間違いなく被災者の生活に役に立つことが実績からもわかるし、一般の「生活者」にとって想像しやすい。このため、「東日本大震災の時にも参加し、支援した」という方々のネットワークも大きく作用し、梱包用タオルの寄贈や、原資のための寄付活動にも多くの方の賛同と参加を得ることができた。  京都では、NPO法人和が支援のためのバザーを開くなどし、三重県での梱包にも参加した。東海エリアのネットワークでは、寺院のコミュニティを活用し、門信徒や周辺の寺院からも多くの寄付と活動への参加を得た。タオルの寄贈は1000枚を超え、原資金としては本助成金50万円のほか、当法人関係者にて160万円を超える金額が集まった。  これを基に、生活用品150セット分を購入し、5日間にわたり梱包と封入作業を行った。各日とも5~15名の参加者があった。  能登町では、仮設住宅の申し込みが613世帯とのことで、順次仮設住宅の建築が進められているが、完成まではまだ時間がかかる。鍵の引き渡しの日に生活用品が室内に届いていることが望ましいため、事前に能登町に届けておく必要がある。このため、能登町役場との協議の結果、柳田体育館での保管が決定した。2月29日に大阪の震災支援を続ける会が150セットを納入した際には、荷物の運搬を柳田体育館に駐在している自衛隊に手伝ってもらうなどし、連携がスムーズだったとの引継ぎを受け、当法人も3月7日に50個、21日に100個の搬入を行うことができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
能登町では、仮設住宅の申し込みが613世帯とのことで、順次仮設住宅の建築が進められているが、完成まではまだ時間がかかる。また、完成は順次のため、柳田体育館に搬入した生活用品を、完成した仮設住宅に届ける作業について、その仮設住宅群が小規模なものであった場合は、当法人などから往復18時間をかけて現地に向かうのはなかなか難しい。したがって、現地に滞在しているボランティア団体や、地域の方に依頼をし、体育館から仮設住宅への運び出しをしていただくことを計画している。 以下、能登町HPより仮設住宅の建築予定を抜粋(3月21日現在)  岩井戸地区22戸、小木地区40戸、鵜川地区81戸、白丸地区32戸、宇出津地区123戸、小木地区26戸、瑞穂地区12戸、上町地区34戸

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/shinsaiji/



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、赤い羽根共同募金への募金を活用させていただき、避難所から仮設住宅などに移るときに必要な食器などの生活用品を準備することができました。この、入居日からすぐにご飯が食べられるための生活用品セットは、阪神淡路大震災の時から始められた支援活動で、東日本大震災でも熊本地震でも、多くの人に喜ばれたと聞いています。今回も、能登町の仮設住宅に入居された皆様のお役に立てればと思います。 この度は、本当にありがとうございました。