能登半島地震災害福祉学生活動支援事業

団体名 災害福祉学生活動支援ネットワークSAITAMA

都道府県 埼玉県

助成額 330,000円

活動開始日 2024/2/9

活動終了日 2024/3/27

助成金で行った活動の概要
【概要】  埼玉県を中心とする大学の学生が、石川県能登町社会福祉協議会の災害ボランティアセンターにて運営支援活動を行った。活動をサポートする支援者や教員とともに、学生たちは災害ボランティアセンターの環境整備、サテライト開設準備、現地調査のサポート、ボランティアの受付・送り出し・帰着サポート、本部・サテライトでのボランティアバスの受け入れ、家財や崩れたブロック塀などの片付け・運搬などを実施した。 【実施期間・参加者数】実人数26名(うち複数参加者3名)活動日数27日 延べ116名 ①2月9日ー2月12日(4日間):学生4名 教員1名 支援者1名 ②2月17日ー2月21日(5日間):学生6名 教員1名 ③2月22日ー2月25日(4日間):学生5名 支援者1名 ④3月1日―3月5日(5日間):学生4名 教員1名 支援者2名 ⑤3月16日―3月20日(5日間):学生2名 支援者1名 ⑥3月22日ー3月25日(4日間):学生5名 教員1名 【参加学生の所属】4大学6学部10学科 立正大学社会福祉学部社会福祉学科 2年生3名 3年生7名 4年生1名 立正大学地球環境科学部環境システム学科 3年生2名 立正大学地球環境科学部地理学科 2年生1名 立正大学文学部日本語文学科 3年生1名 立正大学文学部史学科 3年生1名 埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉子ども学科 1年生1名 3年生3名 埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 3年生1名 埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科 3年生1名 聖学院大学心理福祉学部心理福祉学科 1年生1名 3年生2名 大東文化大学経営学部経営学科 2年生1名

活動日数 27日

支援対象者実人数 0人

支援対象者延べ人数 0人

参加ボランティア実人数 23人

参加ボランティア延べ人数 116人

本助成金による活動の成果
 長期間にわたり、運営支援者としての学生がボランティアセンターにいることにより、地元の社会福祉協議会職員のほか、全国から応援に来ている他地域の社会福祉協議会職員から頼られる存在になり、「支援者の支援」という点では大きな力を発揮できたと考えられる。  また、世帯訪問によるニーズ調査や家財の片付けなどの活動から、被災した人々の話を伺う機会もたくさんあった。発災時の恐怖、一人暮らしでなかなか片づけが進まない焦燥感、生活の見通しの立たない不安感、昔の家族との楽しい生活の思い出、能登の四季、体の不調など、堰を切ったようにお話しする方もいた。学生たちは戸惑いながらも寄り添って話を聞くことを心がけ、外部の若者だからこその支援活動ができたと考えられる。  参加学生の所属は4つの大学で、社会福祉分野のみならず特別支援教育、看護、文学、歴史、地球環境、地理、経営などを専攻する学生も数多く参加した。「被災地の支援活動を行いたい」という共通の想いをもつ学生がチームを組み、各学生の多様な背景を踏まえ相互に刺激をしながら活動をすることができた。学生にとっても、実際の被災地の現状やその支援活動のあり方学ぶだけではなく、自己の成長が実感できる機会となった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 2月から3月の期間、学生を支援する立場として被災地に赴く中で、表出されるニーズの変化がみられるとともに、まだ手つかずの世帯もたくさんあった。特に独居高齢者で家族・親戚等のサポートが得られない場合、危険度判定により今後居住しないと決めた家であっても、家財の運び出し・片付けに対する焦燥感は強く、身体を壊している高齢者の様子も見られた。各世帯、様々な事情の中、今後の生活に見通しが持てない方も数多く、そういった世帯の話をじっくり聞くことの必要性が明らかになった。このような「じっくり話を聞く」支援は、支援する側の余裕もなくてはならず、若者・学生が直接各世帯に入ったり、また運営支援として支援者を補助したりすることでもこの余裕が生まれると考えられる。今後も学生による組織的な災害ボランティアセンター運営支援活動や、被災世帯への訪問活動はさらに重要になってくると考えられる。  本活動では、6回の各クールのつなぎ目の日程を重ねることができず、充分な引継ぎをしながらの活動には課題があったが、マニュアルを作成する学生、2回・3回と参加する学生もおり、ノウハウも徐々に蓄積された。学生の力が引き継がれ、蓄積されるよう、学生支援者の支援スキルも高める必要がある。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.to4ta3.com/saigai-v/dwas-saitama/2024noto1/



寄付してくれた人へのメッセージ
 被災地の負担にならず、かつ若い学生の力を発揮できるような災害福祉支援活動を行うためには、組織的なアクションと学生の金銭的負担の軽減を図ることが必要不可欠です。本助成金が得ることにより、特に被災地までの車両借上げ代と燃料代を、学生の負担なく確保することができ、組織的な支援活動につなげることができました。  学生の「被災地のために何かをしたい」という想いを具体的な活動に結びつけられたこと、被災住民の方々や支援者の方々の支援を行うことができたこと、そして学生にとっては深い学びが得られたのは、寄付をして下さった皆様のおかげです。  皆様に、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。