車の無償貸出し支援活動

団体名 一般社団法人日本カーシェアリング協会

都道府県 宮城県

助成額 3,000,000円

活動開始日 2024/1/5

活動終了日 2024/3/31

助成金で行った活動の概要
17. 輸送に関する支援(外出支援、カーシェアリングなど) ●支援概要 令和6年1月1日に発生した能登半島地震において、被災した個人や被災地の復旧支援を行う団体に向けて、寄付で集めた車の無償貸出し支援を実施。被災者へ車両を無償で貸し出すことによる生活復旧支援、そして支援団体への車の無償貸出しによる復旧・復興活動支援の促進を目的とする。石川県内にて広範囲で被害があったため、車を必要をされている方に支援が行き届きやすいようハブ拠点の七尾拠点の他に5拠点(輪島市河井町、輪島市門前町、珠洲市、能登町、能美市)を設置し支援を実施。設置した5拠点の目的は、被害が大きかった奥能登エリアと金沢近郊へ避難されてる方へ支援を届けること。貸出内容は、自宅の片付け等でニーズの高い貨物車両は最長3日単位での貸出しとし、支援期間中は何度でも利用可とした。乗用車の長期貸し出し(1カ月単位)は七尾拠点(ハブ拠点)でのみ基本行っているが七尾拠点まで来ることが困難な方々は、希望すればそれら5拠点のいずれかで借りることができるようにした。 ●支援対象  ①能登半島地震で被災した個人および団体  ②被災者支援を行う団体 ●具体的な活動内容 被災者と支援団体向けに乗用車・貨物車両の無償貸出を実施  ①被災地の調査および被災自治体などと貸出し拠点設置に向けての調整、拠点立上げ、対応スタッフへの育成指導  ②被災地へ車の運搬、車の寄付の募集、被災者へ支援の周知  ③車の準備  ④車の貸出し・返却対応 ●活動エリア・活動場所場所・車の無償貸出し支援期間  ①能登町:能登町立美術館 1/27~継続中  ②門前町:門前町商工会 2/3~継続中  ③能美市:大協運送株式会社 2/10~継続中  ④珠洲市:ラポルトすず 2/22~継続中  ⑤輪島市:輪島市社会福祉協議会 2/26~継続中 ●貸出し種類  ・短期貸出し:片付け作業や引越し等に必要な貨物車両、及び、生活に必要な乗用車を3日単位でご利用いただき、何度でも利用可能。

活動日数 87日

支援対象者実人数 291人

支援対象者延べ人数 348人

参加ボランティア実人数 50人

参加ボランティア延べ人数 50人

本助成金による活動の成果
●活動状況 ※2024/3/31時点 ・申込総数:595件 ・貸出件数:延べ 348件  (内訳)能登町拠点:167件、門前町拠点:51件、能美市拠点:21件、珠洲市拠点:77件、輪島市拠点:32件 ・活用台数:42台 (内訳)能登町拠点:14台、門前町拠点:8台、能美市拠点:8台、珠洲市拠点:5台、輪島市拠点:7台 ●事業実施によって得られた成果: ・被災された方・支援活動を行う団体へ延べ348件の貸出しを行うことができた。 ・短期間に5拠点を設置し、被災された方々が支援を受けやすい環境を整えることができた。多拠点展開できた要因は、各地域ごとに地元の団体とパートナシップを組んで貸し出し体制を組めたことが大きい。(能登町:能登町ふれあい公社、門前町:門前町商工会、能美市:大協運送、珠洲市:珠洲市役所、 輪島市:輪島市社会福祉協議会) ・使用する車両の調達については、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車工業会(JAMA)、日本自動車リース協会連合会(JALA)、日本中古自動車販売協会連合会(JU)等、自動車関連団体の協力を得て、多数の車両寄付をいただくことができ、多くの方々に貸出しを行うことができた。また、業界団体においては名義変更及び車両点検済の車の寄付を依頼し対応いただくことで、貸出しまでの日数を短縮することができた。 ・車の利用者に対し、車返却時に本支援についてのアンケート調査を実施したところ、利用者全体の98%が支援に対し「とても役に立った」「役に立った」と回答した。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
●支援車両不足による待機期間の発生活動開始当初、所有している車両台数に対し多数の申込があったため、拠点によっては申込から貸出しまでに1ヶ月近くお待ちいただいた方も多かった。希望日での貸出しが叶わないという理由などで149件のキャンセルがあった。車の寄付も支援開始直後から呼びかけを始めたが、時期的にスタッドレスタイヤが必要な時期だったため寄付条件にスタッドレスタイヤ装着や、被災地での車の整備もままならない状況であったため、整備面での条件なども加えたため、現地に車が到着するまに時間を要した。→災害時に迅速に車両を寄付いただける企業や団体を増やす必要があるので、平時において当協会の事業に理解を深めていただき災害時の連携協定の締結拡大を目指す。→今回、自動車関連団体から車両寄付をいただく際に、当協会名に名義変更した車両をご寄付いただいたことで、車両到着から貸出しまでの日数を大幅に削減することができたので、今後提供前の名義変更の依頼も一つの選択肢になると思う。●ボランティアセンターで活動する車両の確保今回各市町のボランティアセンターで使用する軽トラック等が不足しており、県や市町から当協会にも軽トラックの貸出し要請があった。被災された方々からの申込も多く順番を待っていただいている状況下で、復旧活動を迅速に展開していくためにボランティアセンターへの貸出しは優先と考えているが、十分な台数の軽トラックを確保することに時間を要した。期間中に28台を貸与。→当協会が提供している災害時返却カーリース(災害時に返却してもらうという条件で、月額を安く設定しているカーリースプラン)を全国の都道府県や市町、社会福祉協議会に採用してもらうことで概ね解決する。災害時にボランティアセンターから要請があった際に車両を迅速に提供できる仕組みをつくることが必要である。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.japan-csa.org/
https://www.facebook.com/japancsa



寄付してくれた人へのメッセージ
ご寄付いただいた皆様、本当にありがとうございました。 当協会では、被災された方々や支援活動を行う団体へ、寄付で集めた車を無償で貸し出す支援を行っています。 能登は車がないと移動に大変苦労する地域で、今回の地震で被害の大きかった奥能登エリアは特にその傾向が強いです。今回の地震や津波で車を失われた方々は多くいらっしゃいます。車を失った方から「通院や買い物に行けない」「通勤に苦労している」「家族の送迎が出来ない」等の声を聞きます。また、車は被災していなくても、自宅が被災し、その片付けや引越しに軽トラックを使いたいという方々もとても沢山いらっしゃいます。 当協会の車の支援をご利用いただくことで、日常生活を取り戻すお手伝いができればと思っています。 実際にご利用いただいた方々からは、本支援に対して感謝のお言葉をたくさんいただいております。皆様からのご寄付のおかげで困っている多くの方々に支援を広げることができました。心より感謝申し上げます。