都道府県 京都府
助成額 3,000,000円
活動開始日 2024/1/8
活動終了日 2024/2/29
助成金で行った活動の概要
石川県庁保健医療調整本部の指揮下で、日々発生・変化するニーズに応えるため、被災された方々の心に寄り添い、少しでも安心してもらえるような医療/介護福祉を届けられるよう心がけた。具体的な活動概要は以下の通り。
1. 活動人数:49名
- 医師 9名
- 看護師 21名
- 理学療法士 4名
- 薬剤師 2名
- 介護福祉士 1名
- 介護士 5名
- 業務調整員 7 名
2. 支援施設数:11箇所
- 累計支援人数:336人
- 施設入居者:262人
- 在宅避難者:55人
- 避難所避難者:19人
3. 活動内容
- 介護福祉施設のアセスメント(13箇所)
- 介護福祉施設のクラスター感染制御支援
- 高齢者施設における施設避難支援
- 施設入居者への医療・介護支援
- 施設スタッフへのサポート支援
- 在宅避難高齢者への医療・介護支援
- 避難所高齢者への医療・介護支援介護福祉施設等のアセスメント及び施設入居者への医療支援
活動日数 53日
支援対象者実人数 336人
支援対象者延べ人数 336人
参加ボランティア実人数 49人
参加ボランティア延べ人数 185人
本助成金による活動の成果
1. 石川県鳳珠郡穴水町において、震災後一週間が経過した1月8日時点で、町内の介護福祉施設及び事業所の被災状況や患者さんの状態などのアセスメントが把握出来ていなかったが、活動開始2日以内で当団体が担当した計13箇所(のべ863人)を完了し、その後の支援計画の迅速化に貢献した。
2. 県内計11箇所の介護福祉施設の施設入居者さん(のべ262人)への医療支援及びクラスター予防・対策支援等を行った。また現場介護スタッフの負担を軽くするため、食事/トイレ介助・見守り・口腔ケア・入浴支援等の介護業務支援も行った。
3. 在宅避難者の方々のべ55人に対し、医療及び介護支を実施した。
4. 避難所の避難者の方々のべ19人に対し、医療及び介護支援を実施した。
5.本活動を通じて、有事の際に真に機能するBCPの見直しと作成・運用の必要性を認識でき、各メンバーの所属地域への展開可能性を確認した。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題:
・団体として初めてのケースの災害支援のため、現場入りしたメンバーや本部事務局の負担が大きかった。
・毎日朝晩の2回本部と現場間でミーティングを実施していたが、記録・報告の方法論が確立できてなかったため、効率化と仕組み化に課題の声が上がった。
・全国各地から現場入りしたため、初めて会うメンバーが多く、お互いを理解して活動することに時間やエネルギーを要する場合があった。
・道路閉鎖や亀裂や陥没により、活動開始当初は移動に片道4時間がかかるなど、活動時間が長く、メンバーが疲弊してしまった。
・降雪地帯という地理的特徴や長距離の移動を伴う状況に対して、不安を感じるメンバーがいた。豪雪地帯での車両移動時の対策と、積雪時の活動継続判断の意思決定の体制等が確立されていなかった。
今後の取り組み:
・本活動の経験と知見を蓄積し、今後本格的に災害医療支援を発展させていくため、現場支援入り人材の育成と本部事務局機能の仕組みを確立させる。
・本活動に参加したメンバーにアンケートを実施し、活動成果や改善策を振り返る。今後はどのような支援が可能かのヒアリングも行い、知識やノウハウを蓄積・共有し、次回以降の活動に備える。
・今後の災害対応を検討するチームを立ち上げ、団体としてどのような体制を築いていくか検討を継続する。
・自団体内だけでは実現不可能な部分について、パートナー団体との連携可能性や、協力体制のあり方を模索していく。
・各地域において、真に機能するBCPの見直しや策定、運用の検討を開始する。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://kisa2tai.net/3000/
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、多大なご支援をくださり、心から御礼申し上げます。今回の災害により、多くの人々が甚大な被害を受け、様々な支援を切望しています。また、地理的条件の厳しさが加わるなど、現在も多くの方が困難な環境下での生活を強いられています。
そのような状況の中で、KISA2隊は、「いのちを守り、心を救う」を胸に、被災された方々が、再び健康で安心して暮らせるよう、力を注いでまいりました。
今後も、被災者の方々の声に耳を傾け、その心に寄り添いながら、真に求められる援助をお届けできるよう、全国のKISA2隊一丸となって走り続けます。
みなさまのあたたかなご支援があったからこそ、このような活動を継続できています。この度は、本当にありがとうございました。