能登と北陸3県の人と人とのつながりによる能登半島地震被災者に寄り添う活動

団体名 一般社団法人Think Locally Act Globally

都道府県 石川県

助成額 3,000,000円

活動開始日 2024/1/1

活動終了日 2024/12/31

助成金で行った活動の概要
●金沢を拠点とする国際協力NGO 一社)Think Locally Act Globally(以下、TLAG)は、能登半島地震前から地域づくり活動を通し能登との関係が深い団体である。TLAGは能登半島地震の直後から能登の住民と連絡を取り、被災した人々に寄り添いながら支援活動を実施した。 ●TLAG能登支援チームには2024年1月1日から12月31日の期間において、能登での活動回数は103日、延べ762名のボランティアが参加した。具体的には壊滅的な被害を受けた輪島市門前町道下地区および深見地区の住民を支援するために以下の活動を行った。 1)北陸3県の専門家の派遣(看護師、薬剤師、理学療法士、介護福祉士、建築家、司法書士、柔道整復師等) 2)避難所の住民の聞き取りによる必要な物資提供 3)北陸3県の料理人と協力した避難所炊き出し支援 4)輪島市門前町道下地区の女性グループによる復興へのワークショップ開催支援(全6回) 5)金沢の2次避難所の被災者への健康チェックおよび足湯&交流会の開催 6)北陸ランナーやアスリートを中心とした被災した家の片付け支援 7)9月21日の奥能登豪雨で浸水した輪島市門前町深見地区での家などの泥だし支援

活動日数 103日

支援対象者実人数 500人

支援対象者延べ人数 5,000人

参加ボランティア実人数 150人

参加ボランティア延べ人数 762人

本助成金による活動の成果
●TLAGの活動の主な成果は以下の通り。 ① TLAGが有する北陸3県のネットワーク(医療/福祉、医療/福祉、地域作り、国際協力、スポーツ、料理関係者等)を最大限に活用して支援活動を実施した。石川県の多くの友人や地域住民と協力し、その力を被災者への緊急支援/復興支援に発揮した。 ② 特にTLAG能登支援チームには北陸3県のランナーやアスリートが多数参加していただいた。北陸アスリートは3月から12月までほぼ毎週末に実施した被災した家の片付け、および9月21日の奥能登豪雨後の浸水した家の泥だしで大きな力となった。 ③ TLAGは震災直後から能登の人々の心に寄り添う活動を大切にして活動を行ってきた。行政の支援が行き届かない個々の細かなニーズを、住民と直接に話しをすることで聞き取りを行い、民間団体として迅速な支援を行ってきた。 ④ 避難生活が長期になり精神的な疲労やストレスも蓄積されるため、輪島市門前町道下地区の被災したバラ園の復興のお手伝い、2次避難所での足湯会の開催、道下地区での健康教室の開催、LUSHと連携したハンドマッサージなど、被災した住民の皆さんが笑顔になれるような時間も届けてきた。 ⑤ TLAGの国際協力活動で蓄積されたワークショップ手法を活用し、輪島市門前町道下地区の女性グループによる復興へのワークショップを合計6回開催した。それにより被災した住民、特に女性が復興活動に取り組むことを支援した。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
【課題】 ●能登震災では、復興に多大な時間がかかっていると実感している。震災から1年を経た現在でも、輪島市門前町では多くの倒壊した家屋がそのままのなっている状況が続いている。 ●9月の奥能登豪雨は、能登地震で被災した住民の気持ちを再び落とすことになった。水害地域の家の被害状況は地震よりも厳しいところがあり、住民はまだ復興に向けて前に向けないような状況が続いている。 【今後の取組み】 ●上記のようにTLAGは震災前から能登との関係性が深い団体である。そのため、これからも末永く、10年単位で能登の住民に寄り添い続けていきたいと思っている。 ●2025年1月現在、奥能登豪雨で浸水した輪島市門前町深見地区での泥だし作業を続けている。ただ豪雨災害により見えにくくなっているが、震災支援のニーズもまだまだ多く残っているのが現実である。TLAGとしては、門前町道下地区での家の片付け支援などの震災支援活動を継続する。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://tlag.jp/
https://www.facebook.com/TLAG.NGO/



寄付してくれた人へのメッセージ
寄付していただいた皆様に心より感謝いたします。皆様のお陰で、本当に多くの活動を実施することができました。またこの活動を通して、多くの皆様から心あたたまる応援のメッセージをいただきました。こんなにもたくさんの方々が心を寄せてくださり、大変嬉しく思っています。私たちTLAGの活動を通じて、皆様の思いを少しでも能登の皆様に届けさせていただきました。 私たちは最初は被災した方への支援と思い、能登の活動を続けてきました。ただ何度も何度も訪問するにつれ、私たちには能登で本当に多くの素晴らしい方と出会いました。その出会いは私たちの一生の宝物になりました。その能登の多くの友人たちに、私たちはこれからも末永く寄り添い続けていきたいと思います。 能登には海があり畑があり、山があり、その恵みを少しずつもらいながら生きるのが能登の暮らしです。私たちはその能登の暮らしに魅了されています。能登の暮らしは美しい。是非、将来、皆さんに能登に足を運んでいただき、美しい能登の景色と人々の暮らしに触れていただければ心より嬉しく思います。