都道府県 石川県
助成額 2,410,000円
活動開始日 2024/1/1
活動終了日 2024/3/30
助成金で行った活動の概要
①障害がある方やご家族への相談活動や被災施設へ支援活動
日々情報が変化する中、支援者である私たち自ら情報を取りに行く必要があったが、金沢市、金沢市社協も混乱しており、問い合わせても事実上たらい回しのような現状や「確認して折り返す」としながら連絡がないような状況もみられた。行政から義援金や移住を勧める資料などが届くが、障害者には理解が難しく、当事者、その人に関わる支援者からの相談、問い合わせが多数寄せられ、123件対応した。
②障害がある方のご家族を含めた二次避難の送迎及び受け入れ
避難所生活が難しい障害者についての一時的な受け入れの問い合わせが多く、随時対応した。対応件数14件
③必要な物資を避難所や在宅在宅被災者へ提供
グループホームハートの家を中継拠点とし、沢山の物資が全国より届けられ、連携団体により、珠洲市、輪島市、七尾市などの被災地へ届けられた。協力団体:BIG UP石巻、BIG UP大阪ほか。
④全国からの支援者の中継拠点として、休憩所、宿泊所を提供
長期の被災地の滞在は精神的にも肉体的にもかなりの負担になるため、ボランティアが被災地を離れ休息するため活用されている。
⑤石川県内の被災状況や要支援情報の現状と課題を石川県民の視点で情報発信
北陸中日新聞に支援活動が掲載されたことがきっかけに広く石川県民の方に届き問い合わせあり。特に障害者支援者から「何か私たちにもできることはないか?」と支援の輪が広がった。
3月7日「被災者の声を聞こう」イベント開催。輪島市、七尾市でボランティアに入った方の現状報告、被災者で金沢市などで避難生活を送る方の話を聞きながら、今、必要な支援について参加者と語り合った。全国から約40名が参加した。
珠洲市に、社会福祉法人すず椿、BIG UP石巻、BIG UP大阪の協力を得てニーズ調査。
金沢市が拠点の石川県ボランティア協会、GAIA復興支援プロジェクトとBIG UP石巻、BIG UP大阪と定期的に情報交換。被災地の現状と今必要な支援について検討。インスタ、SNSなどを通じて情報発信。
活動日数 90日
支援対象者実人数 117人
支援対象者延べ人数 291人
参加ボランティア実人数 44人
参加ボランティア延べ人数 196人
本助成金による活動の成果
本当に必要な物資を届けるべく、日本インフルエンサーの会を通じて全国から沢山の支援物資が届きました。また、活動拠点として宿泊所を提供しているBIGUP石巻、BIGUP大阪と連絡を取り合うことで支援者のニーズがかわり、経過するごとに変化していくフェーズにも対応して現地への支援物資を届け、被災者の方に大変喜んでもらえています。
交流のある珠洲市の社会福祉法人すず椿にニーズ調査に出向き、必要な支援について聞き取りしました。珠洲市から金沢市、白山市に避難してきた障害者に対して、孤立を防ぎ、今後の生活を安心して暮らせるよう支援する必要性も感じています。
行政と連携しながら、1月から避難所生活が難しい障害者とその家族の受け入れを開始しました。当初、行政・当事者・支援者との連携がスムーズにいかないこともありましたが、最終的には受け入れを開始することができ、被災者の方も喜ばれ、安心した暮らしを送っておられ、助成による成果を感じております。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
避難所生活が難しい障害者についての一時的な受け入れの問い合わせが多く、随時対応してきましたが、行政と現場の連携の難しさを感じました。
今後は、能登半島から高齢の親を呼び寄せた金沢市内などで、在宅ヘルパーが必要になってくると思われます。長期的に草の根で支援を続けていき、有償ボランティアとして派遣する取り組みも考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://notosasayell.studio.site/
寄付してくれた人へのメッセージ
皆様の善意に心から感謝申し上げます。
震災から3か月経ち、少しずつ復興の兆しも見えてきましたが道のりは程遠いと感じています。日々必要な支援は変化しております。被災地、連携団体と密に情報交換を行いながら、被災者の皆様のニーズに応えられるような支援をさせていただきます。
特に障がい者支援については、被災地だけでは対応が難しいと考えられるので、金沢市を中継拠点として多様な支援体系を構築していく必要性を感じています。一人ひとりに寄り添い必要な支援が届けられるよう心を尽くしていきます。