都道府県 東京都
助成額 662,358円
活動開始日 2023/10/1
活動終了日 2024/9/30
助成金で行った活動の概要
【1】 鷺宮地域「居場所」における外国ルーツの子ども・保護者の学習支援・子育て支援
①「げつよう②④ひろば」毎月第2・第4月曜日。中野区社会福祉協議会(中野社協)・中野区国際交流協会(ANIC)と連携して開催。外国ルーツの子どもを対象に、日本語支援だけでなく制作やテーブルゲーム、運動など多様な活動による支援を行った。また、安心して保護者同士で繋がりを深められるよう配慮し、必要に応じて子育てに関する助言や日本語の書類作成のサポート、外部機関への紹介を行った。外部からの見学者・実習生も積極的に受け入れた。②「いんくるスペースさぎのみや」毎月第1・第3土曜日。不登校・家庭環境・経済的事情・発達特性・言語的環境など幅広いニーズに合わせて、子どもの学習支援と保護者の子育て相談を行った。
【2】 外国ルーツの子ども・保護者の「個別の発達支援」
当NPOや外部機関の心理士、教諭らが専門家相談員として参加し、当NPO事務所や対象者の自宅、オンラインでアセスメントや相談を行った。
【3】地域支援ネットワーク「鷺宮グローバルネットワーク」の構築
①定例連絡会(毎月1回)中野社協、ANIC、当NPOの3者で会議を行った。
②2つのイベントの開催「外国ルーツの子どものための新学期応援なんでも相談会」(2024年2月17日)「『居場所』づくり二周年記念報告会」(2024年7月1日)
③「鷺宮つながるさぽーと」(2024年7月~)中野社協「地域福祉コーディネーター」事業の一環として、中野社協と当NPOが連携。当NPO事務所で毎週1回、鷺宮で地域づくり活動を行う団体・個人の相談を受けつけている。
【4】 外国ルーツの子どもの発達支援に関する研修・講演
「日本語教育と特別支援教育をつなぐ会」外国ルーツの子どもに関わる教員や日本語指導者の実践的交流セミナー。この領域で活躍する専門家らを招いて2023年10月~2024年9月に計5回、累計21回開催。
【5】“学校-家庭-HATI JAPAN”3者をつなぐ仕組みづくり
本助成期間の前半には、「居場所」での子どもの様子を記録する「振り返りシート」の改良を行った。後半には、地域の2つの小学校が統廃合され新しい小学校が開校したため、計画の見直し及び学校連携の再構築に取り組んだ。2024年7月、新しい小学校に併設の「キッズプラザ」「学童クラブ」を見学した。
活動日数 216日
支援対象者実人数 288人
支援対象者延べ人数 735人
参加ボランティア実人数 52人
参加ボランティア延べ人数 540人
本助成金による活動の成果
【1】 鷺宮地域「居場所」における外国ルーツの子ども・保護者の学習支援・子育て支援
・利用者:子どもと保護者保護者の利用が増えて、それぞれのつながりも深まり、「居場所」以外でも日常的に関わっている姿が見られる。子どもが友達を連れて来ることも増えた。地域の高齢者らが「居場所」を訪れ交流する姿が見られ始めた。
・スタッフ:活動後の「振り返り」によりスタッフの力量が着実に向上して、主体的かつ適切に支援を行える場面が増えた。また、1年間を通じて途切れることなく見学者が訪れており、見学からボランティアへつながった人も多い。
・他機関:①公的機関・施設:行政や外郭団体との連携が目覚ましく拡大し深まった。②利用者に対し複数の機関、施設が関わることで、よりきめ細やかな支援が可能となった。③マスメディア:日本経済新聞(2023年10月5日夕刊)、朝日新聞(2024年2月11日全国版)で紹介された。
【2】 外国ルーツの子ども・保護者の「個別の発達支援」
・子ども一人ひとりの発達状況に沿った支援:発達の専門家らが多角的、包括的な観点からアセスメントを行い、継続して支援を行うことができた。
・ケース連携:必要に応じて区内外の施設や団体と連携して支援を行った。
【3】地域支援ネットワーク「鷺宮グローバルネットワーク」の構築
・中野社協・ANIC・当NPOの3者による継続的な定例会開催や2回のイベントを通じて、地域ネットワークを拡大強化することができた。・中野社協と当NPOの連携による「鷺宮つながるさぽーと」には地域の人々や団体が訪れており、その中には外国ルーツの人々とのつながりを深めるための相談もあった。
【4】 外国ルーツの子どもの発達支援に関する研修・講演
・「日本語教育と特別支援教育つなぐ会」Peatixグループの登録者は現在470名余となっており、外国ルーツの子どもに関わる支援者らが知見を深めてネットワークを構築する場となっている。また、「つなぐ会」セミナーの中では当NPOの「居場所」活動を紹介している。
【5】“学校-家庭-HATI JAPAN”3者をつなぐ仕組みづくり
・「キッズプラザ」「学童クラブ」の見学により利用者の実情を知ることができた。また、それぞれの施設が外国ルーツの子どもや保護者の支援に関して困り感を持ち地域連携の必要性を感じていることがわかった。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
【1】 鷺宮地域「居場所」における外国ルーツの子ども・保護者の学習支援・子育て支援
・「支援」の質的向上:①今後もスタッフの資質向上をはかり、通訳機能を拡充していく。②保護者と継続的に話し合い、見通しを持って活動に取り組む。
・ネットワークの拡大:他施設・団体との知識・スキルの共有や、地域の高齢者の参加を進める。
【2】 外国ルーツの子ども・保護者の「個別の発達支援」
・専門家と通訳の増員:ケース数増加に対応するため、専門家の数と専門領域を増やす。また、通訳の機会を増やし、よりきめ細かな支援を行っていく。
・広報の強化:紙媒体やWebメディアの多言語化を進め、コンテンツを改良する。
【3】地域支援ネットワーク「鷺宮グローバルネットワーク」の構築
・イベントから「居場所」への連結:2つのイベントではネパールの人々の参加が多かったが、「居場所」では依然として中国からの子ども・保護者が多い。利用者のニーズを把握し「居場所」へつなぐ努力が必要である。
・参加施設・団体の拡大:より多くの団体や企業が主体的に「鷺宮グローバルネットワーク」に参加し、協働できる体制を作っていきたい。
【4】 外国ルーツの子どもの発達支援に関する研修・講演
・「つなぐ会」視聴者層とテーマの拡大:今後は、日本語指導者や教員だけでなく管理者層や行政担当者、民間企業等、より広い層に役立つセミナーにしていきたい。また、この分野への一般市民の理解を促進するテーマもとりあげていく。
・収益性の向上:今後も運営スタッフの人件費を確保し、運営の組織体制やスキルを向上させていく必要がある。
【5】“学校-家庭-HATI JAPAN”3者をつなぐ仕組みづくり
・小学校の統廃合後の連携再構築
・「連絡帳」「サポートブック」の見直し:「連絡帳」は①子どもの個人情報をやりとりする点②先生方の時間と手間を必要とする点から、小学校の理解と協力が欠かせない。見直しも含め、慎重に検討していきたい。
・学童クラブ、キッズプラザとの協力体制づくり:当NPOの「居場所」を利用しながら学童クラブ、キッズプラザに通う子どもたちについては、個人情報保護に配慮しながら情報を共有し、より良い支援を目指していく。また、学童クラブ、キッズプラザの利用が難しい子どもについては、当NPOの「居場所」が補完的役割を果たす可能性がある。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://hatijapan.or.jp/saginomiya/akaihane/
https://www.facebook.com/share/12Bcr8ArQug/?mibextid=WC7FNe
寄付してくれた人へのメッセージ
私たちは、東京都中野区鷺宮地域で2つの「居場所」を運営し、学習支援と子育て支援を行っています。「居場所」の子どもたちはそれぞれ、言語、文化、家庭環境、発達特性など多様な背景を持っており、必要とされる支援もまた多様です。皆様からお預かりした寄付金は、書籍、教材、玩具、運動用具等として、子どもたちの学習支援や、子どもと保護者が共に楽しむ集団活動に役立ち、子どもたちの健全な発達や親子の結びつきを育てる基盤となっています。
また私たちは、外国ルーツの子どもと保護者のための「個別の発達支援」や、支援者に向けた「日本語教育と特別支援教育をつなぐ会」も運営しています。
外国ルーツの子どもをはじめ、今を生きる子どもたちには、家庭環境や発達特性、学校への馴染みにくさなど多様なニーズがあります。皆様のお志に支えられ、今を生きる子どもと家族が笑顔と歓声に満ちた時間を過ごせていることに、深く感謝いたします。また、皆様の温かいお気持ちによって私たち自身も勇気づけられ、こうして活動を継続できていることに、心からお礼を申し上げます。今後とも、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします!
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