都道府県 兵庫県
助成額 2,992,779円
活動開始日 2023/10/1
活動終了日 2024/9/30
助成金で行った活動の概要
①アウトリーチ型生活相談・・・神戸市北区、三田市、西宮市北部地域を主な対象とし、相談したい外国人住民の居住地域に出向いて相談を受ける事業。相談者が家族に聞かれたくない相談案件については、地域の会議室や貸しスペースを利用して相談に耳を傾けた。相談内容によっては各市区の行政や教育委員会、公的機関と連携する等して、相談者の悩み解決に導いた。
②生活相談窓口を併設した食料配布事業・・・コロナ禍の後に急激な円安や物価高により、在留外国人が困窮状況にあることがわかり、食料配布を実施。食料を配布するだけだえなく、日々の困りごとなど生活相談を受付、悩みへの解決にも寄与する事業とした。2月と5月に実施した。下記の情報紙「つながり」に加え、法人WEBサイトやSNS(Facebook)などを通じて広報活動をし周知をした。
③地域情報紙「つながり」の発行・・・神戸市北区、三田市、西宮市北部地域において外国人を雇用する事業所に対し、日本語、英語、ベトナム語で作成した情報紙を2か月に1度作成、発行し、持参あるいは送付。(計24事業所)また近隣の外国人支援団体等にも送付した(22団体)。神戸市地域協働課や三田市人権共生推進課、兵庫県国際交流協会多文化共生課など行政機関にも送付し、取組の周知をおこなった。
活動日数 125日
支援対象者実人数 275人
支援対象者延べ人数 1586人
参加ボランティア実人数 4人
参加ボランティア延べ人数 8人
本助成金による活動の成果
①アウトリーチ型生活相談
相談件数は全体で46件(下記、生活相談窓口を併設した食料配布事業7件も含む)であった。主な相談内容としては、子育てや教育問題が多かった。その背景には家族での来日後、保育園入所や幼稚園、小学校への編入手続きなど複雑な手続きがわからず困るという状況があった。また、日本語が不自由なために、手続き関係や教育委員会等への同行通訳支援も行い制度についての理解促進などにもあたった。ある相談は年金支払いについて理解が出来ず、状況を把握するとともに社会保険事務所への連絡や手続きについての支援などにもあたった。
②生活相談窓口を併設した食料配布事業
2回実施し、計42名の参加があった。ただ食料を渡すだけでなく、日頃の困りごとなどを把握する機会も設け生活相談も計7件寄せられた。参加者はインドネシア、ベトナム、が大部分を占め、他にマレーシアやミャンマーといった国の方も参加があった。
地元の神戸新聞社の取材を受けた。
③地域情報紙「つながり」の発行
今年度は、新しくなった制度への周知の他に、生活するうえで注意する事項なども掲載。特に妊娠出産をする外国人女性も多くみられることから、助産師さんから話を聞くなどして妊産婦への啓発とパートナーへの協力も呼び掛けた。また、風水害の季節を迎える際への注意喚起を行うべく、三田市消防署員の方からお話を聞いて、外国人住民への啓発も行った。新しい取り組みとしては、地域長年暮らしている外国人住民の方から先輩アドバイスとしてのお話を窺う機会を設好評を経た。またつながりに記載してある2次元コードを通じて相談も寄せられら。送付事業所別業種としては製造業やが多かったが、最近は介護施設などへの送付も増えている。地元の神戸新聞社の取材を受けた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
少子高齢化と労働人口の減少受け、地域経済の人手不足解消の一役として外国人が縁あって地域に来ています。しかし、慣れない日本の生活や日本語を学ぶことが出来る場所が少なく、様々なストレスや困難を抱えて生きている現状がわかりました。特に、乳幼児を連れて日本に来た外国人家族はいくつもの課題を抱えて暮らしている現状があります。1つに仕事に出かけた男性と家に子どもと残る女性の課題です。外国人が散在している本地域においては、同胞と出会うことなどがなく、女性が母語を他の人と話す機会が少なくありません。よって、自宅で買い物などに出かけることがなければ家に閉じこもっていることも多いということです。また、そのようなことや金銭的なこともあり、就労の機会を見つけようとしますが、日本語が不自由なために仕事も見つかりにくいということがあります。運よく見つかっても次に子どもの保育園入所の手続きや実際の入所、保育園とのやりとりなど困難を極めている現状があります。しかし、支援団体は都心部にあり、相談の容易にはいけません。そのため、私たちのNPOが市区を縦断して支援している現状があります。しかし、この活動への金銭的な補助など自治体からはまったくありません。
今後も引き続き、実績の提示や実際の活動状況を伝えながら、行政機関や公的機関との連携を重視し、外国人住民にとり良いくらしに寄り添い、共生社会に寄与できるよう取り組み、信頼を得ていきたいと考えます。平行して、外国人家族に対する「家族支援」といった家族で参加しやすいプログラムを実施するなどして取り組んでいきたいと思います。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://tsunagari-fr.net/
https://www.facebook.com/batotsunagariforeignerresidentssupport/
寄付してくれた人へのメッセージ
多くの寄付者の皆さま、私たちNPO法人場とつながりの研究センターの取組「周縁地域に暮らす在留外国人が抱える生活不安をなくすための、重層的なアウトリーチ型相談体制づくり事業」にご理解をいただきましたことありがとうございます。私たちの活動地域である、神戸市北区、三田市、西宮市北部地域は広大な土地柄であるが故いに交通も不便な地域です。そんな地域に働き手としてやってくる外国人が急増しています。しかしながら、母語で相談できる窓口や日本語教室などは少なく、また外国人が散在して暮らしている現状があり、同胞が集うことなどもなかなかありません。日々の悩みや子どものことなど外国人が暮らす地域に出向いて話をきくことで、外国人本人たちの気持ちに寄り添うとともに、できることは自分でするよう促すこともできます。赴くという時間のかかる事業ではありますが、このような取り組みが今後ますます必要になってくると思います。同じような地域の先駆的取組として今後も職員一同頑張っていきたいと思っております。この1年間、応援をいただき本当にありがとうございました。
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