都道府県 東京都
助成額 1,772,988円
活動開始日 2023/10/1
活動終了日 2024/9/29
助成金で行った活動の概要
(1)学び合いを重視した社会参加としての日本語活動(毎週日曜日午前10時から正午)
本活動に参加する「学習者」の背景は非常に多様である。難民的背景をもつ人、技能実習生だった人、会社員などである。非正規雇用の「学習者」はより安定した雇用に向けた日本語力の獲得をニーズとしている場合が多い。本活動では、学習者の日本語能力を高めることも目的としながら、学習者、指導者、ビジターなどすべての参加者に自己成長をもたらす実践を行った。多様な背景をもつミャンマー出身者、さらには、中国、インドネシア、フィリピン出身者も活動に参加している。
(2)生活向上を目指した基礎からの日本語教室(毎週日曜日午後2時から午後4時まで)
これまで日本語教育機関で日本語を学ぶ機会がなかった学習者や少なかった学習者に、実生活に必要な日本語の学習の場を提供した。このような学習者は、職場や生活の中で日本語のコミュニケーションに難しさを抱えていることが多い。当日本語教室では、入門クラスと初級クラスを設け、生活に必要な場面シラバスを用い、学習者のレベルに合わせ基礎から日本語を学習することで周囲とスムーズな意思疎通が可能になるように工夫を重ねて実施した。
(3)海外につながる年少者に対する学習支援
2021年にミャンマー国軍によって引き起こされたクーデター発生以降、就学年齢の年少者のミャンマーからの呼び寄せが増加している。こうした年少者に対する日本語学習や教科学習支援という要望やニーズが存在している。こうした支援も当団体が担う重要な役割となってきている。原則として日曜日の午後に数名の小学生、中学生に対する日本語指導、教科学習指導を実施した。
(4)外国人のための生活サポート相談
ミャンマーにつながりをもつ人々を主な対象にした生活サポート相談や同行支援を行った。
在留資格や労働問題等は行政書士などの専門スタッフが、子どもの教育問題は大学の教員などが対応した。それ以外の日常生活の困りごとの相談、サポートは日本語教師や大学院生が対応した。また必要に応じて通訳も同席した。関連団体との連携、専門機関への橋渡しも行った。
活動日数 49日
支援対象者実人数 49人
支援対象者延べ人数 528人
参加ボランティア実人数 23人
参加ボランティア延べ人数 256人
本助成金による活動の成果
(1)学び合いを重視した社会参加としての日本語活動(毎週日曜日午前10時から正午)
本活動では、学習者の日本語能力を高めることも目的としながら、「学び合い」の実践を行った。多様な背景をもつミャンマー出身者、さらには、中国、インドネシア、フィリピン出身者などの日本語「学習者」だけではなく、毎回数名の主に日本人のビジター参加者、活動を支えるファシリテーターなど参加者全員で学び合うことによる、市民性の向上を目指す活動となったことが成果である。
(2)生活向上を目指した基礎からの日本語教室(毎週日曜日午後2時から午後4時まで)
入門コースと初級コースの学習レベルを分けてグループ学習することにより、学習者同士でもより理解を深めるよう教え合い、日本での生活の情報交換なども活発となり友好を深める場所ともなっていた。なかには入門クラスでの学習を終えて初級クラスに移り更なる向上を目指している学習者もいる。講師は約10名の日本語教師が協力し交替で担当しており、様々な場面で困難に直面している学習者と接することにより日本社会での難民問題の理解を深めることもできていた。
(3)海外につながる年少者に対する学習支援
2021年にミャンマー国軍によって引き起こされたクーデター発生以降、就学年齢の年少者のミャンマーからの呼び寄せが増加している。こうした年少者に対する日本語学習や教科学習支援という要望やニーズに応え、それぞれの日本語能力や各教科の習熟度に合わせ、いくつかのクラスに分けた指導を行った。一人ひとりの子どもが、着実にその能力を高めていることを指導者が確認している。
(4)外国人のための生活サポート相談
ミャンマーにつながりをもつ人々を主な対象にした生活サポート相談や同行支援を行った。在留資格関係の相談や労働関係の相談、教育関係の相談など多くの相談が寄せられた。その多くの背景にあるのは、2021年にミャンマー国軍によって引き起こされたクーデターである。行政書士、労働問題の専門家、教員など専門家などが一人ひとりの相談にできる限り寄り添い、解決を目指した。必要に応じて通訳も同席し、関連団体との連携、専門機関への橋渡しも行った。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今後の課題と改善点、そして取り組んでいくことは以下の3点である。
(1) 発展的で持続可能な運営体制の構築
(2) より多くの学習者に学びの機会を届けること
(3) 発信の方法、内容の充実、改善
(1)の「発展的で持続可能な運営体制の構築」に関しては、今回はじめて見えてきた課題ではなく、本活動を10年以上継続してきた当団体が常に抱えてきた課題である。日本語指導者の大半が大学院生であるため、指導者の入れ替わりに対応する必要がある。この点に関し今年度は東京女子大学大学院生、学部生以外の人材の確保に努めた。その結果、東京女子大学関係者以外で、新たに数名、日本語指導者として関わってくれるようになっている。また、当団体が組織化し事業規模が大きくなるにつれて事務作業を支える運営体制の構築と維持も課題となっている。
(2)の「より多くの学習者に学びの機会を届けること」に関し説明する。当団体は、コロナ禍においてもできる限り対面での活動を継続してきた。対面だからこそ、安心、安全な、顔の見える場作りができるとの考えによる。使用している教室がそれほど広くはないため、受け入れることができる学習者数には制限があるが、今後とも、より多くの学習者に学びの機会を届けることを課題としたい。
(3)の「発信の方法、内容の充実、改善」に関し、ミャンマーコミュニティに向けての発信は、Facebookなどでこまめに実施されている一方、日本の社会側(ことに若い人たち)に、より強く広く発信できることが課題であると認識している。一般に日本の若年層は、Facebookをあまり利用しておらず、より広い層に発信していくための創意工夫をしていくことが求められる。この点は、大学院生を中心とする日本語指導者とも相談の上で、引き続き検討事項としていきたい。また、当団体の事業紹介・報告をするためのホームページに関し、2023年度に一部リニューアルしたが今後も改善点を検討していきたいと思う。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://villaeducationcenter.webnode.jp
https://www.facebook.com/share/3FWgz2h7yaLHRDLb/?mibextid=LQQJ4d
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、温かいご寄付をいただき誠にありがとうございました。皆様からのご支援により、「困難な状況を生きる在日ミャンマー人の人生をサポートするための日本語学習支援・教科学習支援・生活サポート相談事業」を無事に実施することができました。この事業を通じて、多くの在日ミャンマーの方々が、日本語の習得や教育機会を得て、自立した生活への一歩を踏み出すことができました。また、生活相談を通じて、日々の課題や不安を解消し、日本で安心して暮らせる環境づくりにも貢献できました。皆様のご支援が、多くの方々の未来を明るく照らし、希望を与える大きな力となっております。今後とも、より多くの方々のサポートを続けていけるよう、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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