都道府県 兵庫県
助成額 2,410,000円
活動開始日 2023/10/1
活動終了日 2024/9/30
助成金で行った活動の概要
小学生から高校生までの外国にルーツをもつ子どもに学習支援を行なっています。また希望を聞き、保護者への日本語支援も行なっています。本事業は2013年に地域に住む外国にルーツをもつ子どもたちが、学習面や生活面で、言葉の壁や文化の違いによる生きづらさを抱えながら過ごしている現状を少しでも支えようと地域の人たちの働きから始まりました。
現在、神戸市中央区の外国にルーツをもつ人口は、総人口の10%を越えました。また賀川記念館を校区に含む小学校は20%近い外国にルーツをもつ子どもが在籍しているとの報告もあります。JSL教室をはじめとして学校内のサポートもありますが、市の教育委員会でも日本語学習におけるワンストップの拠点を作り日本語教育のサポートを行っていますが、希望する子どもたちすべてのニーズを満たすことはできていない状況です。そのため神戸市内では外国にルーツをもつ子どもの支援は民間団体がその役割の多くを担っています。賀川記念館では週2回(火曜日、金曜日)16時〜17時30分の間、小学生から高校生までの子どもたちと保護者のための学習支援を行っています。少しでも早く生活に慣れるための学習のサポートや、自分のルーツを大切にできる、誇れるような場になることを目的に活動しています。1対1での関わりの中で、学習を通したコミュニケーションで学ぶ言語の習得、同じ境遇にいる仲間に会う、また母国語で会話ができるという居場所として、また様々な大人と
関われる場となることを目指し活動しています。
活動日数 98日
支援対象者実人数 31人
支援対象者延べ人数 2352人
参加ボランティア実人数 24人
参加ボランティア延べ人数 1274人
本助成金による活動の成果
今回の助成金では担当職員の人件費と学習環境整備のためデスクライトを購入させていただきました。賀川記念館は民設民営の隣保館であり、公的補助金はありません。いくつかの助成金と賛助会からの寄付によって運営することができています。助成金で人件費をいただいたことによって、しっかりと担当職員を配置することができました。2024年度からは運営体制が変更となりました。これまではNPO法人神戸定住外国人支援センターとの共同事業として、講師を派遣していただいていました。2024年度より賀川記念館の職員がコーディネーターとしての役割を担い、学習面も見ていくこととなりました。合わせて、ボランティアから選任した運営委員とともに運営委員会を開催しながら活動を行っています。担当職員は直接支援、ボランティアコーディネート、子どもの生活支援、学校とのやりとりなどを行なっています。また、運営委員会の調整をしています。運営委員会では担当職員が記載する子どもたちの月次学習記録を通してボランティアや子どもの様子を共有しています。月次記録によって子どもの様子がより共有できるていると感じています。これができるのも担当職員を配置できているからだと考えています。また民間団体である賀川記念館は学校や関係機関との連携を図ることが求められています。担当職員はより学校と密に連絡を取り合いながら子どもの家庭状況や学習状況の把握をしつつ、情報共有をすることを心がけています。
また賀川記念館の館内照明は元々暗く設定されているため、学習をすることに適した環境ではありませんでした。今回の助成金で購入させていただいたデスクライトによって、学習中の手元を照らすことができ、子どもたちの学習環境を整えることができました。今度も子どもたちがより良い環境で学習を進めていけるようにしたいと考えています。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
神戸市中央区の外国にルーツをもつ方々はますます増えていくことが予想されます。それに合わせて本事業のニーズも高くあると考えています。本事業は公的な補助金をもらっていません。財源の確保は課題です。担当職員を配置することによってより良い支援が確保できると考えていますが、人件費の確保は大きな課題です。また、神戸市中央区にある「外国にルーツを持つ子どもの支援団体のネットワークを構築していきたいと考えています。複数の団体が連携し、地域にいる外国にルーツをもつ子どもの学習支援の充実を計りたいと思っています。また行政への働きかけを通して、地域の子どもたちが豊かな生活ができるように努めたいと願っています。担当職員が配置されていることによって、政策に訴えられるようなマクロな活動ができると考えています。人件費を支えられるだけの財源のリサーチや賛助会員など寄付者を募っていくことが必要だと考えています。子どもたちへの学習支援はボランティアが行なっています。子どもたちの学習を1対1で行うためには、多くのボランティアが必要になります。そのために安定してボランティアを確保できるようにしたいと考えています。社会福祉協議会ボランティアセンターとの連携や近隣の大学のボランティアセンターとの連携を続けていきたいと思います。また大学の授業や実習などで利用できるよう大学への営業を行っていきたいと考えています。合わせて子どもたちの来日も増えており、日本語学習へのニーズが高まっています。日本語教育に関する専門性が課題です。子どもたちへの学習支援を行なっているのは全てボランティアです。しかしボランティアの多くは専門性を持っているわけではありません。そのため支援者の専門性の確保をすることが必要だと考えます。次年度からはこれまで連携をとってきた日本語教育を行なってきた団体や中央区社会福祉協議会と連携をとりながら、「日本語ボランティア養成講座」を行う計画を立てています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://core100.net/info/%E5%8A%A9%E6%88%90%E9%87%91%E5%A0%B1%E5%91%8A%EF%BC%88%E4%B8%89%E8%8F%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%EF%BC%89.pdf
https://www.facebook.com/kagawakinenkan/posts/pfbid02xMNSvb9iMExG7gXsWgVtu13PADwegR3YmJtCgSeGa8WRiUYmYmhhuN4G4pHJ7HDDl?locale=ja_JP
寄付してくれた人へのメッセージ
お支えいただいてありがとうございます。外国にルーツをもつ子どもの学習支援は「制度の狭間」の活動です。公的補助金がない中で、地域の子どもたちを支えています。今後も外国から来日する人たちが増えることと思います。地域の子どもたちがより豊かに楽しく日本での生活ができるように精一杯支えていきたいと考えています。未来を担う子どもたちが「ありのままの姿」を誇ることができる社会を作っていきたいと願っています。できることは小さいかもしれませんが、「微力だが無力ではない」と信じ今後も活動を続けて参ります。
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