都道府県 兵庫県
助成額 860,454円
活動開始日 2022/10/1
活動終了日 2023/9/30
助成金で行った活動の概要
➀ 在留外国人への食料支援(フードパントリー)
相談窓口を併設した食料配布を三田市で3回実施。会場は、株式会社マックスバリュ西日本「マルナカ三田店」2階の空き店舗を利用させていただいた。各回40名の参加を募った。この事業に協力くださったボランティアも各回10人程度いた。併せて、三田市社会福祉協議会権利擁護センター職員も延べ3名参加いただき、外国人住民の相談に寄り添ってくださった。三田市国際交流協会にもチラシの掲示や当日の協力もいただいた。周知については、情報紙「つながり」や三田市商工会加盟の約1200の事業所に対しニュースレターでチラシを同封してもらった。そちらからの申し込みもあった。また9月16日(土)に読売新聞三田版において告知記事を掲載いただいた。配布物は米、サラダ油、スープがないインスタント麺(ハラル対策)と防災用品を配布した。
➁地域情報紙「つながり」の発行(日本語・英語・ベトナム語)
神戸市北区北神地域、三田市、西宮市北部地域にあり、外国人を雇用する事業所20か所に毎月、地域の情報などを掲載した情報紙を配布した。主な業種は、介護、精密機器製造業、食品製造業、建設関係、監理組合等。
発行部数は、日本語200部、ベトナム語300部、英語はWEBページのみ掲載。※英語に関しては配布先が増えてきたので、プリンターで印刷し配り始めた。
➂外国人ママのための北神日本語教室
2023年3月~9月までの第1,2,3月曜日に実施。15回実施(3回は参加者が一時帰国などで開催できず)日本語ボランティアは5名の参加があった。生活に必要な日本語を学びながら、母親同士のつながり作りや子育て情報の交換などを行う場としても機能した。
活動日数 119日
支援対象者実人数 274人
支援対象者延べ人数 1191人
参加ボランティア実人数 35人
参加ボランティア延べ人数 62人
本助成金による活動の成果
➀相談窓口を併設した事業であったので、生活相談や子育てに関する相談、就労に関することなどがあった。相談内容としては、「日本語教室」38件、「子育て・教育」10件、「医療・保健」3件、「就労」4件、などがあった。また、普段、話をする人がいないので「話をしたい」との要望もあった。また、2回目、3回目の食料配布には、以前の食料配布でかかわったベトナム人夫婦がボランティアとして参加して、外国人の支援を行った。就労支援として、ハローワークへの同行や家族呼び寄せの居住支援など、現在も相談が続いているものもある。
➁事業所20か所、近隣の国際交流団体、外国人支援団体24か所にも送付した。介護分野での外国人従業員が増えてきているが、地域の情報や制度に関して伝えるのに限界があるとの声もあり、このような情報提供はうれしいといった声も事業所から寄せられた。また外国人従業員からは、母語で読めるので安心という声も聞いた。地域情報をきっかけに、会社の人にトピックについて聞いてきたと事業所から報告があり、社内でのコミュニケーションが深まったようである。
➂外国人母親への日本語支援を行うことで、子どもの子育てについて日本語ボランティアに相談できることがうれしいという当事者の声があった。また、ひらがな、カタカナも書くことが出来なかったが外国人母親が、マイペースではあるが習得していき、絵カードを見ながら単語も綴るなど成長が見られた。また参加者同士で教室後に集い、お茶に出かけるということもあり、コミュニティづくりに寄与できた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
地域に暮らす外国人住民は、日本語の習得がしたいという意欲があるにもかかわらず、学ぶことが出来る地域日本語教室が圧倒的に少ない現状が見受けられた。自治体には人が集まりやすいようセンターオブセンターという方式がとられてきたが交通が不便なところに外国人住民は住みつつあり、地域の公会堂などを利用した「地域密着型」の日本語教室が必要になってきたことを感じた。そのような取り組みができれば、当団体が実施してきた食料配布開催や地域情報紙の配り方ももっと地域と連携し行うことが出来ると感じとった。
一方で、外国人母親の日本語支援は、参加者数の平均が1.2人程度であった。このようになった背景がわかったいきさつは、参加者からの話であった。乳幼児を抱える母親は、「子どもたちの朝の体調や機嫌によって参加の有無が左右される」ということを言っていた。また、教室を実施した地域は公共交通が便利とは言えない地域であったために、教室に間に合うバスがないなども参加者が少なくなる要因ではあった。その他に、食料配布にも共通するが、コロナによる収入減や円安に伴う送金額の増加、物価高などもあり、生活のための収入を得ることが優先され、日本語習得に時間を割くことも難しいことも感じ取れた。
今後の取組にとしては、小規模の地域日本語教室の必要性を行政機関や地域に働きかけたいと思うことや、交通が不便で困りごとや悩みを相談できない外国人住民にアウトリーチで相談に出向いていくことをしていくのが、課題把握をし、行政への施策反映や当法人の取組に影響していくと考える。そのうえで、この地域で外国人住民にかかわる団体や人とネットワークを形成し、情報共有や連携事業などの展開もできると思われる。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://tsunagari-fr.net/akaihane2023report/
https://www.facebook.com/batotsunagariforeignerresidentssupport
寄付してくれた人へのメッセージ
今回、助成金をいただけたことで、今まで会うことがなかった多くの外国人住民に会うことが出来ました。そのことにより、外国人住民が困難を抱え、生活をしている現状が明るみになりました。外国人住民は、地域住民との交流を希望していますが、その前に言葉の壁があるため、日本語教室に通いたいとの要望が多く聞かれました。地方都市では、交通が不便な地域に外国人が増えていますが、日本語教室がない問題もわかりこれ,からの大きな課題であると思いました。また、地域情報紙の作成も多くの事業所に届けることが出来、事業所、雇用される外国人従業員にも喜ばれました。1つ課題なのが、点在している外国人母親の支援です。子育てをしながら日本語を学ぶ環境の難しさを感じ、今後どのような支援があるのか考えていきたいと思います。今回の助成をもとに、これからもスタッフ一同、外国人住民が暮らしやすい「まちづくり」に貢献していきたいと思います。最後に中央共同募金会の皆さま、三菱財団の皆さま、多くの寄付者の皆さま、ありがとうございました。
受付日時