外国にルーツがある子育て家庭の孤立防止のための支援者養成事業

団体名 特定非営利活動法人ホームスタート・ジャパン

都道府県 東京都

助成額 279,144円

活動開始日 2021/11/1

活動終了日 2022/9/30

助成金で行った活動の概要
国籍に関わらず、すべての子どもたちが地域で見守られながら成長することができる社会づくりを目指し、子育て支援者向けの外国人家庭支援講座を開発実施し、インストラクターを養成した。
講座を通じて、ホームスタートの活動の中で得てきた経験を広く子育て支援者と共有し、日本語を母国語としない親子に寄り添う支援のポイントや、言葉の壁を超えるために、「やさしい日本語」について学習する機会を提供した。
また、日本における難民の子育て支援をすすめるために、日本と諸外国での難民支援の現状について学ぶシンポジウムを開催した。
1)外国人家庭の子育て支援講座の開発
開発委員会:2/20,9/24開催(やさしい日本語有識者1名、子育て支援関係者10名、外国人支援団体1名、当事者1名、事務局2名)、
幹事会・打合せ:12/29,1/21,4/18,22,27,5/6,7、保育園ヒアリング:1/21
2)教材の開発
打合せ2/28,3/21、講座用ワークブック:24ページ600部、添付チラシ500枚、講師用スライド・ガイドの作成
3)講座インストラクターの養成
養成研修の開催 2/28,3/21,28,4/9,16 5日、インストラクター10名養成
4)外国人家庭の子育て支援講座の試行
インストラクターチーム別試行打合せ:3/28,8/3,25,31,9/1,23
プレ試行:5/3,18
講座の試行:8/23,30,9/10,24,27 5回
5)移民難民の子育て支援に関するシンポジウムの開催
3/24シンポジウム講師打合せ、6/11オンライン通訳のデモ、6/25シンポジウム開催
プレゼンター:日本・難民支援協会、ポーランド・エンパワリングチルドレン財団(ウクライナ避難民支援)、イギリス・ホームスタート・エルブリッジ(アフガニスタン難民支援など)
7/8 シンポジウムふり返り、難民支援協会と情報交換

活動日数 35日

支援対象者実人数 349人

支援対象者延べ人数 386人

参加ボランティア実人数 0人

参加ボランティア延べ人数 0人

本助成金による活動の成果
1)外国人家庭の子育て支援講座の開発
・「外国人家庭の子育て支援講座」2時間半講座の完成
・インストラクターガイド、講座用スライドの完成
2)教材の開発
・外国人家庭の子育て支援講座ワークブック 600部作成
・家庭訪問型子育て支援の案内チラシ 500枚作成(通常日本語とやさしい日本語版)
3)講座インストラクターの養成
・インストラクター10名養成
4)外国人家庭の子育て支援講座の試行
・講座を5回開催
・参加者:子育て支援者、行政関係者、国際交流・多文化共生関係者、母子保健・医療関係者、有識者、メディア等 合計207人(講座参加者アンケート・153名回答)
・本講座は、あなたの活動・業務に役立つ内容でしたか?
とても役立つ 91.5%、少し役立つ 8.5%
・印象的だったこと、役に立つと思う事は何でしたか?(抜粋)
・自分の「当たり前」は今までの教育、習慣などによるもので、他人、特に異国の方々には通用しないことを再認識できた。お互いを尊重しながら暮らしやすい生活スタイルの提案を工夫していきたいと思った。
・制度や指差しツール、多言語翻訳アプリの情報を知ることができてよかった。
・やさしい日本語に置き換えるのは、演習でやってみて改めて難しさを感じた。そのことから、異国の地での暮らしの大変さも想像ができ、やさしい気持ちにもなれる。日ごろから意識していくといいのかなと思った。
5)移民難民の子育て支援に関するシンポジウムの開催
・参加者:子育て支援者、行政関係者、国際交流・多文化共生関係者、母子保健・医療関係者有識者、メディアボランティア等 131人(シンポジウム参加者アンケートより抜粋)
・受入れをしているポーランドやイギリスの話はとても良かったです。反面、日本の遅れをとても感じつつ、「私にもできること」を少しでも探すことが出来そうで良かったです。
・子ども達の状況はもちろんですが、外国での生活での母親の重圧が想像以上でした。母親の心身の安定が子ども達の平穏に繋がると思うと、サポートされている方々のご尽力に感謝しかありません。いろいろ考えさせられました。
・支援においては異文化を理解して固定観念を取り除き、柔軟に対応していくことが必要であり、トレーニングによってボランティア自身も成長できることが持続的な支援につながる一つであるということが印象に残りました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
外国人の子育て家庭の状況も多様で、日本がまったくできない人、カタコトだけど話せる人、日常生活に困らない人など様々な状況がある。言葉の壁や心の壁を超えるための具体的な工夫としてどのようなことが他にあるのか、当事者の多様なニーズへの理解など、さらに知見を蓄積していく必要があることを感じた。
今後も、講座の内容をアップデートしながら継続開催し、支援者同士の交流も重ねながら、スキルアップを続けていきたい。日本で暮らす外国人の子育て家庭の孤立解消のために、ホームスタート利用案内の多言語化もさらに必要だと感じている。
シンポジウムでは、ホームスタートによる難民支援の現状を知ることができた。住民ボランティアが親子に寄り添い、育児生活を伴走する家庭訪問型子育て支援の可能性を改めて知る機会となった。今後もネットワークを通じて先進事例を学び、日本における外国人の子育て支援に寄与していきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.homestartjapan.org/report/gaikokujinkateisien2022/
https://www.homestartjapan.org/meeting/hsj_20220625/



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、ご寄付・助成いただき、ありがとうございました!
ホームスタートは、地域の子育て経験者が、妊婦さんや小さな子どもがいる家庭を訪問し、いっしょに過ごしながら家事や育児、外出をする家庭訪問型の子育て支援です。全国115地域で、子育ての孤立を解消し、親子が地域につながるきっかけをつくる活動として取り組んでいます。訪問先のご家庭は様々で、外国人家庭の訪問も年々増えてきています。言葉の壁を感じながら活動する中で「やさしい日本語」の存在を知り、外国語が話せなくても、私たちにできることがまだまだあることに気づきました。今回の事業で、そうした経験をふり返り、講座を開発しインストラクターを養成しました。今回開催した講座やシンポジウムを通じて、多様なセクターの支援者同士のつながりづくりもできました。地域で孤立しがちな外国人子育て家庭に支援を届けるために、今後も講座の実施を続けていきます!