外国にルーツがある人々のための医療と日本語学習に関する支援事業

団体名 三木市国際交流協会

都道府県 兵庫県

助成額 57,653円

活動開始日 2021/10/1

活動終了日 2022/9/30

助成金で行った活動の概要
①今回の活動では、医療機関が外国人を診察する場合と外国人患者が受診する場合の2種類のアンケートを行った。後者には、理解しやすいように英語、アラビア語、中国語、ポルトガル語、ベトナム語、スペイン語、やさしい日本語の7か国の言語に翻訳したものを配布した。その結果、医療機関と外国人患者双方にとって、日本語の壁により医療機関と外国人患者双方間にコミュニケーションに困難が生じていることが判明した。そこで、医療従事者、市内の言語習得者、日本語を習得した外国人を対象に2回連続で国際理解講座講座「多文化共生の実現に向けて」を開催した。第1回目は外国人患者対応コツ 医療通訳の体験と通訳翻訳ツールの使用方法を学んだ。2回目はコミュニティ通訳の基礎と英語・スペイン語・中国語・ベトナム語の4言語に分かれ医療や行政での現場を想定して、通訳のロールプレイングをした。また、通訳翻訳機のポケトークを2台購入し、市内の医療機関に貸し出し実際に外国人対応に使用してもらい、アンケートをとった。
②<日本語学習に関する支援>
外国にルーツがあり、日本語でのコミュニケーションに困難を感じている人々を対象に、日本語学習支援を行った。日本語教師によるクラス授業で学習者は主に初級日本語文法について学んだ。2会場にて2つ教室を開講する予定であったが、調整がつかず1つの教室のみの開講となった。

活動日数 51日

支援対象者実人数 191人

支援対象者延べ人数 248人

参加ボランティア実人数 16人

参加ボランティア延べ人数 66人

本助成金による活動の成果
①本事業では、市内在住外国人と医療機関、双方にアンケートを取り、困りごとを具体的に把握することができた。また、多文化共生の実現に向けて、コミュニティ通訳を知ってもらうための講座を開催したことで活動してもらうきっかけづくりとなった。看護学生が市内在住外国人にインタビューする際、実際に通訳翻訳機を使用してもらいアンケートを取った結果、通訳翻訳機の使用は、日本語、外国語双方の音声と文章がでることで聞き取りにくい部分や専門的な用語も確認できる点で有効であった。また、医療機関の診察で利用してもらい診察で円滑なコミュニケーションが図れた、今後の診察に導入を検討しているとの感想を得た。
②日本語学習支援について、教室で体系的に日本語を学んだことによって、学習者の初級文法の基礎知識の定着が見られた。また学んだ文法を用いて、以前よりも積極的に日本語でコミュニケーションしようとする姿勢も見られた。日本語教師の補助として日本語ボランティアが学習者と対話練習することによって、より実践的に会話力をつけることができた。また日本に来て間もないゼロ学習者のサポートにも取り組めた。そして国籍を超えて様々な人々が交流し、笑顔で話せる場を提供できた

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
①医療に関しては命に関わる場合もあり、言葉の壁により十分に状況把握ができないことは医療従事者、外国人双方にとって非常に大きなストレスである。コミュニケーションが困難であるため通訳が必要である一方、体制整備がなくては円滑な受け入れはできない。市内の医療機関に通訳という職種はなく、問題も起きている。今回の通訳翻訳機の使用で得られたアンケートの結果からは、誤変換などで現場では使用しづらいという声もあったが、短い文章で分かりやすく話せば翻訳の精度も高く、有効性があることから通訳翻訳機の使用を普及していく必要があると考える。また、言語以外でも母国の文化や習慣の違いから病院受診の際、コミュニケーションに齟齬があるケースもあった。通訳翻訳機器はは今後さらに精度が上がり使用しやすくなるが、通訳としての要素よりも不安な外国人の方の心に寄り添うという意味でのサポーター的役割がますます増加すると予測される。サポーター登録制にし、支援できる体制づくりを進めていく。
②日本語学習支援についても継続的な支援が必要だと考えられる。今後も引き続きより多くの外国にルーツがある人々が日本語を学べる場、そして地域社会における居場所を提供できるように支援を続けて行く予定である。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/mikiinternational



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は皆さまからご寄付金を賜り、誠にありがとうございました。長く続くコロナ禍や、家族帯同により増加する子どもの健康管理もある中で、言語の壁により病院受診が困難な状況の外国人が増えています。この度の活動を通して外国人が地域の医療機関を安心して受診できるよう、多文化共生社会の実現に向けて今後も活動してまいります。