都道府県 兵庫県
活動開始日 2021/10/1
活動終了日 20222/9/30
助成金で行った活動の概要
賀川記念館では2013年より外国にルーツを持つ子どもと大人への学習支援、また居場所支援を行っています。地域に住む外国にルーツを持つ子どもたちが、学習面、生活面で、言葉の壁や文化の違いによる生きづらさを抱えながら過ごしている現状を少しでも支えようと地域の人たちから出た声により始まりました。実際に来日したばかりの子どもは日本語がわからない状態で日本の学校へ通う子が多くいます。学校内のサポートもありますが、毎日の宿題や様々な行事に関する事等、環境にすぐに慣れることが難しい中で過ごしています。特にこのコロナ禍で外国にルーツを持つ子どもたちは、臨時休校の影響で学習についていけなくなっている現状があります。日本語理解が難しい家庭では新型コロナに関する情報が充分に理解できない状態で過ごしているケースもありました。
また大人の支援としては学習支援を含め、生活相談に関する支援も行っています。保護者の学習支援の場としても活動してきました。また今回、新型コロナの影響により、自国へ帰国できない外国籍の方の支援を行っています。生活支援として中間的支援を計画し実施しました。
子どもたちが少しでも早く生活に慣れるための学習のサポートや、自分のルーツを大切にできる場になることを目的に活動しています。1対1での関わりの中で、学習を通したコミュニケーションでの言語の習得、同じ母国語で会話ができるという居場所として、また様々な大人と関われる場となることを目指しています。
活動日数 97日
支援対象者実人数 28人
支援対象者延べ人数 1421人
参加ボランティア実人数 36人
参加ボランティア延べ人数 1392人
本助成金による活動の成果
<学習支援>
今年度も新型コロナウイルスの感染拡大の影響があり、事業継続のため運営面での工夫を行うことが必要となりました。コロナ禍における学習環境の変化により、子どもたちの様子も変化したように感じます。その影響の一つとしてオンラインによるタブレットの宿題や課題があります。学校の変化に沿った学習の補完をする事が必要になったため、児童も指導者もネット環境の整備がとても木なっていた様子でしたが、今回ネット環境を改善すべくアクセスポイントを設置できたことにより、とてもスムーズに宿題等行う事ができました。また今回も安定した人員配置ができたことにより、さらに職員やボランティアが学習支援に取り組み、居場所を守る事ができました。
〈生活支援〉
生活支援では学習支援に来ている子どもの保護者の支援と、来日してすぐの児童の進路支援、また進学した児童の学習における学校との連携など様々なケースに対応いたしました。
保護者の言語支援も、また日本の生活の上でわからないことなど、学校からのプリントや学校との関わり方など間に入り、子どもにとってどのような支援が必要か、もしくは具体的な保護者支援方法を模索し関わりました。学校との面談など実行しました。また日本に来日したばかりの児童が増え、日本語習得の支援を中心に進路支援を行いました。日本の制度と制度の狭間で居場所なく独学にて学習をせざるを得ない児童がいます。その児童が学校とつながれるように話し合いを重ねました。日本の進学制度など外国籍の保護者にとっては理解が難しい部分が多くあり、児童も不安な中で過ごしている状況がありました。新たな課題に対応し、できる支援を考えつつ支援をしています。今後の事業運営にとって大きな進歩となりました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
安定した事業を行うためには職員の確保、学習支援ボランティア確保が必要不可欠だと思っています。
今年度より賀川記念館の職員の業務体制を見直し、本事業を担当する職員を増やしつつ事業を行ってきました。学習支援の直接支援や広報に関わる業務などを分担し、事業が安定して継続できるよう体制を組み、見直しています。児童も増えている中で、より安定した人材を確保できるように、人件費の確保も引き続き考えていく事が必要です。
ボランティア確保については大学生、また高校生のボランティアを募りました。今まで関係のあった大学や、地域の高校生にも声をかけ、子どもたちと関わることをお願いしました。またボランティアコーディネーターと密に話し合い、これからの構想に向け人員確保について話し合いを進めています。外国にルーツをもつ人々への支援に、また関わりに興味があり、携わりたいと考えている人材を確保したいと考えています
安定した事業継続のためには職員とボランティアの確保は欠かせません。そのために職員体制を安定させるべく、まずは助成金を申請していくこと、また寄付金を募り事業継続のための資金集めを行なっていきたいと考えています。また協働団体であるNPO法人神戸外国人定住支援センターとの連携を深め、より良い学習支援と、生活支援を行い、子どもたちや保護者のニーズにあわせて支援していけたらと考えています。
子どもたちの抱える課題も多様化している今、学習支援にとどまらず、進路支援やその家庭が抱える課題にも対応できるように協力者とともに支えつつ、その課題に対応できるように運営していきたいと考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://core100.net
寄付してくれた人へのメッセージ
ご支援くださる、また御寄付してくださる皆様
この度、皆様からのご支援にて無事に事業を行うことができました。心から感謝申し上げます。
私たちは『はいず 』という外国にルーツをもつ子どもと大人の学習支援、また居場所支援を行っています。コロナ禍もあり、ここ数年を通しても利用する方々の生活環境など大きく影響がありました。言葉の壁や文化の壁がありながら、日本の制度や文化に合わせながら生きる姿があります。子どもたちも、母国語と日本語の間で、それぞれが一生懸命に取り組んでおり、その姿には元気をもらいます。こうした隙間にある課題に対して何かできることはないかという思いで事業を行ってきました。今後も運営していく上での課題等も多くありますが、互いに「大切にされている」ということを実感できるような活動を続けてまいりたいと思います。それができるのも、多くの方からのご支援を頂けることで行えているのだと、改めて感じております。これからもこの活動を続けていきたいと思いますので、今後とも応援、ご支援等頂ければ幸いです。この度は本当にありがとうございました。