緊急的な支援を必要とする外国人への総合的サポート事業

団体名 NGO神戸外国人救援ネット

都道府県 兵庫県

助成額 1,000,000円

活動開始日 2021/10/1

活動終了日 2022/8/31

助成金で行った活動の概要
日本には様々な立場の外国人が在留しています。その中には安定した在留資格が得られないまま、本国にも帰ることができず、その日の食事にも事欠き、住居さえなく、何の生活の糧もない状態の方もいます。それらの方は難民申請中の方、仮放免になった方、新型コロナ感染拡大により帰国予定であったのに帰国できない方、何かの事情で安定的な在留資格が無い状態になった方などで、公的な支援は何も受けられず、善意のボランタリーな支援に頼るか、ホームレス生活に近い生活を余儀なくされ、命の危機に瀕しているというのが実態です。人道的にも看過できない状況が存在し、支援団体にはそのような相談を多く寄せられるようになっています。
これからの生存の危機にある外国人に対して緊急的な支援を行うことにより、生命と生活を守るとともに、安心して暮らせる生活基盤確立のための支援を行いました。
具体的には、NGO神戸外国人救援ネットで相談を聞き、シェルターを提供、当面の宿泊場所を確保できるようにしました。何か繋げられる支援制度はないか、相談者が今後どうしていきたいかを一緒に話し合いました。また、月に1回フードバンクよりいただく食料を配布したり、必要に応じて足りない食料を購入し提供。その他衣類(古着)や日用品をカトリック教会から提供して頂き、相談者に配布しました。
まずは安心して過ごせる場所を提供し、滞在中に今後の生活について一緒に考えていきました。

活動日数 335日

支援対象者実人数 23人

支援対象者延べ人数 1931人

参加ボランティア実人数 25人

参加ボランティア延べ人数 2897人

本助成金による活動の成果
様々な事情により生活が困窮した外国にルーツがある人々へシェルターの提供、食料、衣類、日用品の提供を行いました。
日本で生活をしていたものの、コロナ等の影響により安定した生活が出来なくなってしまった。しかし在留資格の種類の関係で生活保護やその他の公的支援を受けることが出来ない。そのような方々を支援しました。支援を実施した対象者は、チュニジア、アフガニスタン、ミャンマーから来日した難民申請中の方、帰国困難になった外国人女性(2022年春)、仕事を解雇され住まいを失ったフィリピン人、ベトナム人。うつ病になり仕事が出来なくなってしまい、家賃滞納によって家を失った人。日本語学校や大学の学費が支払えず退学になり、寮を出なくてはならなくなった元留学生。配偶者からの暴力により住居を失った女性被害者、男性被害者。他には、生活が困窮したが故に窃盗をし逮捕、その後釈放されたものの身寄りのない外国人男性もいました。(1人は母国へ帰国し、もう1名は住み込みの仕事を見つけ自立しました。)
一時滞在場所での滞在を経て、帰国することを選択した人、仕事が見つかり自立した人、まだ生活が安定せず民間支援団体や同じコミュニティの人から支援を受けて生活している人など結果は様々でしたが、明日をどのように生きるか分からなかった人々を支援することができました。
以下ケース概要:
①②チュニジア出身難民申請書の男性
③アフガニスタン出身難民申請者の男性(3人)
④ミャンマー出身難民申請者の男性
⑤配偶者からのDVにより住居を失ったベトナム人女性(1人+子1人)
⑥⑦配偶者からのDVにより住居を失った外国人男性
⑧帰国困難となったフランス人女性
⑨職を失い、家賃滞納のため住まいを失ったボリビア人親子(1人+子2人)
⑩うつ病になり、家賃滞納のため住まいを失ったネパール人女性
⑪日本語学校を退学になり住まいを失ったベトナム人男性
⑫大学を退学になり住まいを失った韓国人男性
⑬解雇により住まいを失ったベトナム人男性
⑭⑮解雇により住まいを失ったベトナム人女性
⑯解雇により住まいを失ったフィリピン人女性
⑰生活困窮で窃盗をし逮捕され住まいを失ったベトナム人男性
⑱生活困窮で窃盗をし逮捕され住まいを失ったブラジル人男性
・・・支援件数:18件、支援人数:23人(実数)

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
DV被害者等で生活保護や児童扶養手当などが受けられるようになった方もいましたが、今後の展望がなく、母国へ帰国することを選択された方が複数名、他にもなかなか就職先が見つからず長期間シェルターで滞在する方もおられました。仮放免や特定活動、留学の在留資格を持つ方々は、生活保護などの公的な支援を受けることが出来ず、民間の支援団体や、ボランティアグループ、または自国コミュニティなど、インフォーマルな支援に頼らざるを得ません。
困窮する生活の中でメンタルが不安定になってしまった人もいます。コロナ前であれば教会や日本語教室などで同じ国や地域の出身の人同士で集まり、母国語で話をして、気分転換をしたり、必要な情報を得たりすることもできたのですが、まだまだ活動自粛が続く中でそのようなことも難しいです。

今後も救援ネットでは、公的な支援を受けることが出来ない外国人・外国にルーツがある人々に向け、シェルター提供などの緊急支援を実施すると共に、他機関・他団体とより連携を図り活動場所や就職先探しに力を入れ、相談者が自立できるように取り組んでまいります。同時に、不安定な在留資格を持つ相談者が抱えている現状を伝えながら、制度の改善にも取り組んでまいります。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://gqnet.jp/
https://www.facebook.com/gqnet.kobe



寄付してくれた人へのメッセージ
この度はご寄付を頂きありがとうございます。
頂きました寄付金は感謝をもって在住外国人支援の活動に充てさせていただきました。
具体的には、不安定な生活環境にあるにもかかわらず、公的な支援を受けることができない外国人・外国にルーツのある方々へシェルターや食料の提供を行いました。
今後も、私共は日本で暮らす外国人、外国にルーツを持つ方の支援活動に励んでまいりたいと思います。
誰もが安心して、自分らしく生きられる多文化共生社会の実現を目指してまいります。
引き続きお力添えくださいますようよろしくお願い申し上げます。