女性・若者・外国人の雇用と生活を守るためのオンライン相談事業

団体名 総合サポートユニオン

都道府県 東京都

助成額 3,000,000円

活動開始日 2021/4/1

活動終了日 2022/3/31

助成金で行った活動の概要
私たちは、コロナ禍の影響で仕事や収入を失った方の生活再建を支援し、貧困の拡大を防止するために、女性、若者、外国人等を主な対象とするオンライン相談窓口を運営しました。助成金によって専属の相談スタッフを雇用することができたため、人員体制が安定化し、相談への迅速な対応が可能となりました。1年間で約1200件の相談に対応し、生活苦に陥っている方が国の生活支援策や福祉制度を利用できるよう、個々の状況に合わせて助言や申請サポートを行ってきました。また、非正規労働者やシングルマザーの支援、妊娠中の女性や持病を抱える労働者を感染から守るために、助成制度に関する情報提供等を通じて、就労環境の整備に注力しました。さらに、医療・介護・保育等に従事するエッセンシャルワーカーを過労やストレスから守るための相談事業を実施するとともにコロナに感染した方の労災申請等をサポートしました。一部の相談者に対しては、公的職業訓練制度に結びつけることにより、職業スキルを高め、長期的な生活再建に向けた一歩を支援しました。

活動日数 325

支援対象者実人数 1,173

支援対象者延べ人数 1,173

参加ボランティア実人数 30

参加ボランティア延べ人数 300

本助成金による活動の成果
SNS等を通じた相談窓口の周知を徹底したことにより、想定を上回る件数の相談が寄せられ、困難を抱える多くの方々を支援することができました。生活困窮の相談に対しては、まずは生活福祉資金の特例貸付や住宅確保給付金の活用を検討し、申請をサポートしました。失業者については雇用保険制度や職業訓練制度の活用を支援しました。長期的な生活再建が必要な場合には生活保護制度の活用をサポートしました。相談者が精神疾患を患っている場合には医療機関やカウンセラーなどの専門家につなぎ、住居喪失に直面している場合やDV被害に遭っている場合にはシェルター運営団体に協力を求めるなど、相談者一人ひとりの特性に合わせて、各分野の連携団体を紹介しました。こうした取り組みにより、コロナ禍による雇用情勢の悪化を受けて仕事や収入を失った人々を社会福祉制度や公的支援制度に結びつけ、貧困の拡大を抑制し、生活再建を促進することができました。また、2022年度にはコロナの感染が急拡大したことにより、感染によって仕事ができなくなり、経済上の問題を抱える人々からの相談が増加しました。業務上の感染が疑われるケースの場合は労災保険制度に関する説明を行い、それ以外の場合には健康保険の傷病手当金を案内しました。コロナの後遺症に苦しむ労働者や感染に関連したハラスメントに悩む方からの相談も寄せられ、法的観点から対応方法を助言しました。緊急事態宣言の再発令に伴い、休業を強いられることによって収入を失った方々からの相談が多く寄せられました。労働基準法上の休業手当について説明するとともに、休業支援金・給付金の活用を案内するなどしました。解雇や雇い止めに関する相談に対しては、法的な観点からの解説を行うとともに、必要に応じて弁護士や地域の労働組合の紹介を行いました。こうした取り組みは、労働者の権利や生活を守り、安心して働き続けることのできる環境を実現することにつながりました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
生活に困窮した方々の多くが公的支援制度を活用することによって暮らしを維持していますが、これらの制度には期限があるため、今後、生活を維持できなくなり、住まいを失ったり、経済的事情から自殺を図ったりする人々が増加することが懸念されます。雇用調整助成金の特例措置についても縮小されていく見込みであり、解雇・雇止めの拡大とそれに伴う失業者・ホームレスの急増が危惧されます。当団体では、今後も、困窮する人々の生活を支えるために相談事業を継続し、生活保護の申請をサポートするなどして、生活再建へと結びつけていきます。一方で、生活困窮者の孤立が課題になっているため、アウトリーチやS N Sによる情報発信にこれまで以上に力を注ぎ、孤立する困窮者を支援や社会福祉制度に結びつけていきます。また、コロナ禍の長期化に伴い、緊急的一時的な支援だけでなく、中長期的な生活再建の観点に立った支援へと移行を進める必要が生じています。同時に、コロナ禍においては、働くことができる人々が生活困窮に陥っているという点がコロナ以前の貧困問題とは異なっており、こうした状況の変化に合わせた支援のあり方へと移行していくことが求められています。そこで、2022年度には、相談者の再就職を支援するために継続的な伴走型サポートを行う事業を開始し、公的職業訓練制度の活用を促進するなどして、生活困窮者の能力開発と就労を支援していきます。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://note.com/sguion/n/n9eb850f48088
https://sougou-u.jp/index.html



寄付してくれた人へのメッセージ
コロナ禍での取り組みを始めてから、本助成金をはじめ、多くの方からご寄付をいただいています。ご支援いただいた皆様のおかげで、活動を維持し、苦しい状況にある人々の暮らしや命を守り、その生活再建を支えることができています。改めて私たちの事業が多くの方のご支援に支えられていることを実感しています。心より感謝申し上げます。今後も、一人でも多くの方の生活を支え、不安を和らげることができるよう活動を続けるとともに、現場の様子を社会にも広く伝えていきたいと考えております。皆様の周りにもお困りの方がおられましたら、是非ご相談ください。引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。