子どもとお母さんの心の居場所、月曜子ども食堂&クリスマスフードパントリー

団体名 特定非営利活動法人NEXTしらかわ

都道府県 福島県

助成額 510,385円

活動開始日 2021/10/1

活動終了日 2021/12/27

助成金で行った活動の概要
新型コロナウィルスの影響で生活が困窮している人々、そして子ども達へ当法人の強みである子ども第三の居場所や食品ロス削減活動とミックスした支援活動を行いました。10月~12月末までの毎週月曜日(計13回開催)には、子ども食堂&安心の居場所づくり活動を開催。ご飯を食べるだけでなく、相談と支援を融合させた取り組みです。子育ての先輩であるベテランスタッフが常駐(食事提供も兼ね)し、参加したお母さんとの何気ない会話の中から困りごと相談に乗りました。子ども食堂終了時には参加したお母さんに味噌、醤油、食用油、お米のセットをお渡ししました。この取り組みが口コミで広まり(当法人の活動等を全く知らなかった)新たに参加したひとり親家庭が2件あり、スムーズな相談支援に繋がりました。そのうち1名はその後も積極的にボランティア活動に参加していただけるようになりました。12月19日には共に福島県南地域で活動するNPO法人わくわく様(わくわく子ども食堂)の広い会場をお借りして、合同でクリスマスフードパントリー&子ども食堂を開催しました。会場を埋め尽くすほどの沢山の親子にお越しいただきました。みんな笑顔溢れるひと時を過ごすことが出来ました。フードパントリー活動では、直接配達や配布依頼も含め準備した200セットを全て配布する事ができました。因みに配布物の中身は、クリスマスではありますが季節外れ商品や期限切れ間近の食材も含まれています。安価に大量の食料品を準備できる事はもちろん、食品ロス削減の想いも込められています。また、白河市社会福祉協議会様の支援を受け、配布物の中に困窮世帯向けの各種助成制度の案内、相談支援窓口のチラシ、追加の支援物資等も同封する事ができました。本活動は全国の皆様、中央共同募金会様、福島県南の子ども食堂、販売店様、白河市社会福祉協議会様の協力もあり実現できました。皆様の想いが私たちの住む福島県白河市の多くの方々への支援に結びついたと感じています。

活動日数 15

支援対象者実人数 240

支援対象者延べ人数 304

参加ボランティア実人数 8

参加ボランティア延べ人数 44

本助成金による活動の成果
月曜子ども食堂計13回開催、平均参加者数1回8名支援実績として104名に食事の提供、参加した母親に食材セット30セット配布(味噌、醤油、食用油、お米)困窮の相談があった母親には重複して配布した事例もあります。自然な流れでの相談となりますので、相談件数として具体的な実数を上げるのは困難ではありますが、必ず毎回参加する母親が1名おりました。その他前述の新規ひとり親2名も複数回の相談がありました。相談支援後は社会福祉協議会様の制度案内のパンフレットをお渡しし、公的な相談窓口へ足を運んでもらうよう案内いたしました。当法人の活動に対し、新たにボランティア活動を志願していただいた方1名。活動開始時から公式LINE登録者数が157→162と5名増加しました。(たった5名ですが、公式LINEに登録していただくのは非常に難しいです。)クリスマスフードパントリー&子ども食堂 12月19日開催 参加者140名(子ども食堂60名、フードパントリーのみ80名)200セット配布しました。会場で配布できなかった30セットは、当法人のひとり親コミュニティに直接配布しました。残りの30セットは各方面に依頼し配布いたしました。コロナ過において困窮する世帯に広く支援を行う事ができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
事業を実施する中で、相対的貧困という課題の深刻さを深く感じました。更にその課題に拍車をかけるかのように新型コロナウィルス感染症の猛威が襲っています。新型コロナウィルスが発生してから約2年経ちます。白河市の産業構造や支援を必要としている家庭の属性からして、まともに影響を受けていると活動の中からもわかります。このような状況ですので、子ども食堂やフードパントリーは支援を必要とする方々にとっては本当に助かると実感していただけていると思います。ただ、相談の中で1番気になった点は、相談してきた母親に「行動力が無い」という事です。特に難しい手続きが無く「食べるだけ・貰うだけ」ならできるのですが、手続きができません。相談があった場合、社会福祉協議会の制度案内を必ず行うようにしています。1例で言うと緊急小口資金です。緊急小口資金を利用すれば、当面の生活費を賄う事ができます。相談だけでも行ったらどうか?と促しますが「仕事を休めない」「子どもの面倒を見なくてはならない」「書類がわからない」など、出来ない理由を並べます。制度を利用するというハードルがあると、途端に動かなくなります。私達にはその本人の手を引き、窓口に連れていくことができません。あくまでも行動を促すことしかできません。いかに本人が動き出すきっかけが創造できるかという点が私達の今後の課題です。未来の地域社会の為、これからも活動を継続します。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://nextshirakawa.org/2021/09/27/akaihane3rd/
https://www.instagram.com/p/CXpyzVwv-Br/?utm_source=ig_web_copy_link



寄付してくれた人へのメッセージ
新型コロナウィルス感染症、子どもの貧困など課題は山積みですが、私たちは今後も全力で活動を続けます!全国の皆様の温かいご支援、本当にありがとうございました。