生活困窮者等に対するフードバンク事業強化のための資機材設備事業

団体名 社会福祉法人 中野市社会福祉協議会

都道府県 長野県

助成額 138,600円

活動開始日 2021/7/1

活動終了日 2021/12/28

助成金で行った活動の概要
中野市社会福祉協議会事務局にて、市民からまだ食べられるにも関わらず、様々な理由で廃棄されてしまう食品を引き取り、食の支援を必要とする方々へ食品を提供する活動を実施した。支援先としては、まいさぽ中野経由で申込のあった市内在住の生活困窮者、市内で活動している子ども食堂・カフェ、市内福祉施設、長野県社会福祉協議会主催の困窮家庭への支援食糧緊急募集プロジェクトへの協力等を行った。主な活動内容としては、担当職員が在庫状況の把握、賞味期限の管理、支援先となるまいさぽ職員や関係機関との連絡調整、食品の受渡し、広報誌に毎月次回実施日の掲載等を行った。また担当係全員で、市民から提供していただいた食品の受け取りをしたり、当番制で毎月第1火曜日に中野市役所入口にてフードドライブを実施した。本助成金を使用し低温貯蔵庫の購入費に充てさせていただいた。提供いただいた食品の保管場所として、さんさん館という中野市福祉ふれあいセンター敷地内の施設の一角に保管している。この施設は常時使用していないため、エアコン等の冷却機器は作動していない。地域柄米を提供してくださる方が多く、基本的に籾の状態で提供いただき保管していたが、より良い状態で鮮度が保ったまま貯蔵が可能となった。

活動日数 123

支援対象者実人数 87

支援対象者延べ人数 664

参加ボランティア実人数 135

参加ボランティア延べ人数 262

本助成金による活動の成果
提供いただいた米の保管場所としているさんさん館は、常時使用していないためエアコン等の冷却機器の常時使用は難しかった。本助成金を活用し低温貯蔵庫を購入することで、籾に虫が湧くことを未然に防ぐことができ、折角提供いただいた米を無駄にしないことができた。また米をより良い状態で鮮度が保つことが可能になり、支援を必要としている多くの方に安全に提供でき、支援の幅が広がった。この事業は今年で5年目になるが、少しずつ市民の方々に認知していただき、昨年に比べて個人の寄付件数は増加している。またフードバンク事業に賛同した市内中学校・商工会議所・市内企業・北信地域振興局等からも食品の提供があり、多くの方のご協力をいただいた。一方で生活困窮者への支援回数は、昨年と比較しても増加傾向にある。困窮に陥る理由は様々であるが、なかでも長引く新型コロナウイルスの影響で収入減少や失業等により、生活に困窮した30~40代の子育て中の世帯が増えている印象である。今後も食の支援を通して、自立に向けた一歩を踏み出す手助けをしていきたい。また子ども食堂・カフェ運営者と定期的に連絡を取り合い、実際にいただいた品物を選んでいただくことで、子どもが喜びそうなお菓子や飲み物、調味料等必要なものを支援することができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
長引く新型コロナウイルスの影響で慢性的に困窮状態に陥る方もおり、長期にわたり継続的な支援を求められるケースもある。また困窮する理由も様々な要素が絡み複合的なケースが多く、フードバンク事業による食の支援だけではなく、就労支援や家計管理、子育て支援等、総合的な支援が求められている。よりまいさぽ等の関連機関との連携が必要であり、様々な視点から困窮者を支援する体制づくりが求められていると感じる。また子ども食堂・カフェは、一時期新型コロナウイルスの感染拡大予防のため中止している箇所もあったが、感染拡大が落ち着いてきた11・12月は活動を再開するところもあり、今後も定期的に連絡を取り合い、必要なものを提供し有効活用してもらえるよう働きかけていきたい。課題としては子ども食堂・カフェ、生活困窮者の方が使いにくいものを、大量に受け取った際の対応の仕方は検討していきたい。例えば賞味期限が1ヶ月以上あるものと広報しているが、時折生鮮食品(野菜・卵等)の問い合わせもある。いただいているが子ども食堂・カフェはほとんどが月1回開催であり、日程によっては即時の使用は難しい。生活困窮者の方でもあまり料理はしない方もおり、いただいても困ってしまうケースもある。幸い現状では需要と供給のバランスが良く、必要としている方に必要なものを提供できていると感じる。ただ今後も正しい情報発信をし、必要とされるものを適切に活用できるよう取り組んでいきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.nakanoshi.net/prm/images/laladayori0310.pdf



寄付してくれた人へのメッセージ
皆さまのご寄付のおかげで、食の確保に困っている人たちへより良い支援を行う体制をつくることができました。本当に感謝いたします、ありがとうございました。今後も食品を活用した支援を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。