都道府県 東京都
助成額 800,000円
活動開始日 2020/9/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
新型コロナウィルスの蔓延は9月以降も深刻な影響を及ぼしています。その影響を最も大きく受けているのは、失職や収入減にみままれた母子家庭だと思われます。本フードバンクに寄せられる深刻な食支援はひとり親世帯であり、日野市、八王子市、多摩市においては、9月以降ますます増加しております。本フードバンクはこうした状況に対して、域内の児童福祉施設や子ども食堂への食品配布活動、及び、日野市、八王子市において市の福祉窓口、社会福祉協議会、子供家庭支援センターと連携してフードパントリー事業御を展開いたしました。本活動は、新型コロナの影響を最も受けている主にひとり親生活困窮家庭であり、そこに暮らす子供たちを支援することで、健全な市民社会を支える力となります。具体的には以下の活動を展開いたしました。
①児童福祉施設や社会福祉協議会等25施設には従来通り継続的に支援をしました。
②15箇所の子ども食堂に対しては、できる限りの支援を展開しました。
③失職者やひとり親家庭などの生活困窮者へのパントリー対応として、日野市では9月から3月までに合計で505世帯にダンボール詰めにした食品を配布しました。また、八王子市には9月から3月にかけて合計で1200世帯に食支援を行いました。
④八王子市の母子支援施設に入所している生活困窮家庭25世帯のひとり親家庭に毎月食料支援を行いました。なお、夏休みには果物・冬休みにはクリスマスケーキを提供しました。また、市の子ども幸せ課と協働して市内3カ所の子ども家庭支援センターを通じて毎月45世帯の子育て世帯に食支援を行いました。
フードパントリー事業では、ひとり親家庭のお母さんが時間的、物理的な制約を受けているため、従来のフードバンク活動では食料支援が届きにくく、個別的に食品をお届けすることが当該家庭生活の改善につながる効果をうんだように思います。また、子ども家庭支援センターに来所する母子家庭等への食料支援は、従来の支援対象先ではありませんでしたが、育児相談と食料品配布が連動した相乗効果を発揮しました。
活動日数 110
支援対象者実人数 3450
支援対象者延べ人数 4120
参加ボランティア実人数 12
参加ボランティア延べ人数 72
本助成金による活動の成果
ひとり親家庭や子育て家庭においては減収や雇い止めにあうなど、経済的困窮度は深刻です。そのような中、当フードバンクは、主要な活動として母子家庭を展開いたしました。とりわけ食品の確保においては、貴団体よりの助成金を充分に活用させていただき、そのニーズに応えることができました。その意味において食のセーフティネットの役割を確立させることが、母子生活困窮家庭への安心感につながるものと捉えております。なお、この活動の効果としては、以下のように記したいと思います。 ①従来のフードバンク活動は、どちらかといえば、児童福祉施設や子ども食堂などへの食支援が中心でしたが、新型コロナ禍においては、ひとり親家庭へのフードパントリー活動に比重を傾ける必要性は大としました。この活動は、ひとり親生活困窮家庭への直接的な食支援となり、当該家庭の生活改善や満足度が高まると共に子どもの健全な生活の質を保つ効果がありました。 ②フードパントリー事業の取り組みは、行政の福祉窓口との連携が進展するため、これまでにないひとり親家庭への支援がしやすくなることで、生活の安定をもたらしたと思います。 具体的には、令和2年9月～3年3月の間、日野市や八王子市におけるひとり親生活困窮家庭への支援策としてのフードパントリー事業として米や麺類、缶詰、レトルト食品、菓子類、飲料などバラエティにあふれる食品を提供（累計2,886世帯）。受け取られたひとり親生活困窮家庭の満足度は高く、受け取られたお母さんやお子さんの生活力向上や生活の潤いを醸成したように思います。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
新型コロナ禍については、当面終息は見込めないため、ひとり親家庭等のいわゆる弱者が被る影響は計り知れない。こうした中での食支援を実施するための当法人の費用を負担するのが困難な状況が予想されます。しかしながら、無理をしてでもそうした要望に応える覚悟を当法人はしております。そのための方策として以下の取組みをしていく所存です。
①様々な助成金に申請をしてまいります。
②食品の購入費を低く抑えるために、食品関連企業への寄贈依頼要請を強力に推進していきます。また、寄附金収入を増やすための取組みを行ってまいります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://foodbank-tama.com/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/akaihane-2/
