新型コロナウイルスの影響による失職等のためのフードパントリー活動

団体名 フードバンクTAMA

都道府県 東京都

助成額 1,000,000

活動開始日 2020/4/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
今般の新型コロナウィルスの影響を受け、八王子市、多摩市においては、失業、減収に見舞われる市民が4月以降ますます増加しております。本フードバンクはこうした状況に対して、域内の児童福祉施設や子ども食堂への食品配布活動、及び、フードパントリー事業を展開しておりますが、コロナ禍にあって、予測以上に食品を希望する市民が多くなっております。本活動は、新型コロナの影響を最も受けているひとり親家庭等の貧困家庭であり、そこに暮らす子供たちを支援することで、健全な市民社会を支える力となります。具体的には以下の活動を展開いたしました。 ①児童福祉施設や社会福祉協議会等25施設には従来通り継続的に支援をしました。 ②子ども食堂に対しては、活動を再開した13箇所に重点的な支援を展開しました。 ③失職者やひとり親家庭などの生活困窮者へのパントリー対応として、日野市では4月から8月までに534世帯にダンボール詰めにした食品を配布しました。また、八王子市には6月から8月にかけて90世帯に、また、多摩市では同期間に30世帯に食品を配布しました。 特に、八王子市のフードパントリー事業を主軸とした子ども支援事業では、ひとり親家庭のお母さんが時間的、物理的な制約を受けているため、従来のフードバンク活動では食料支援が届きにくく、個別的に食品をお届けすることが当該家庭生活の改善につながる効果が見込めます。また、市内各所の子ども幸せセンターに来所する母子家庭等への食料支援は、従来の支援対象先ではありませんでしたが、八王子市行政と連携した活動が見込めることとなり、育児相談と食料品配布を連動する相乗効果が期待できます。

活動日数 80

支援対象者実人数 2,462

支援対象者延べ人数 2,962

参加ボランティア実人数 8

参加ボランティア延べ人数 24

本助成金による活動の成果
今般の新型コロナウィルスの児童福祉施設、子ども食堂への影響は、スタッフの確保や健康保全など様々な困難を伴ったと伺っており、また、入所児童や利用するご家庭も、経済的にかなり逼迫しているご様子です。また、個々のひとり親家庭や子育て家庭においては減収や雇い止めにあうなど、経済的困窮度は深刻です。そのような中、当フードバンクは、存在をかけて支援活動を展開してまいりました。とりわけ食品の確保においては、貴団体よりの助成金を充分に活用させていただき、そのニーズに応えることができました。その意味において食のセーフティネットの役割を確立させることが、生活困窮家庭への安心感につながるものと捉えております。 なお、この活動の効果としては、以下のように記したいと思います。 ①従来のフードバンク活動は、どちらかといえば、児童福祉施設や子ども食堂などへの食支援が中心でしたが、新型コロナ禍においては、フードパントリー活動に比重を傾ける必要性は大であると考えます。この活動は、ひとり親生活困窮家庭への直接的な食支援となり、当該家庭の生活改善や満足度が高まると共に子どもの健全な生活の質を保つ効果があります。 ②フードパントリー事業の取り組みは、行政の福祉窓口との連携が進展するため、これまでにないひとり親家庭への支援がしやすくなることで、生活の安定をもたらします。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
一番気にかかる点は財政的基盤をどのようにはかるかによるため、以下の対策を講じてまいりたいと存じます。 ①財源の確保  寄附金が年を追うごとに増加傾向にあるのが本当に有り難く、これを主たる財源にすると共に、補助金獲得やクラウドファンディングでの財源確保を目指します。 ②行政との連携・協働  各市の社会福祉協議会や行政の福祉担当部署とフードパントリー事業について打合せを重ね、理解を深めると共に、助成金獲得や体制の充実を目指します。 ③ボランティアスタッフ体制の充実  箱詰め作業や配送作業を担うボランティアスタッフの採用、育成に力を入れます。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://foodbank-tama.com/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/akaihane/