訪問レポート
ボラサポ
一般社団法人螢火(福岡県)
この助成プログラムについて
災害発生時に被災地において、被災家屋の復旧に関する専門技術を用いた支援や自治体との連携による避難所運営の支援、災害ボランティアセンターの運営支援など、災害支援を専門とするNPOの初動期からの迅速な活動を支援するために、あらかじめ事前審査により助成決定することで、災害発生時に速やかに資金支援を行うプログラムです。
熊本地震では多くのNPOやボランティアが災害支援に駆けつけています。取材をした一般社団法人蛍火の岩佐氏もその1人であり、蛍火の活動が、被災地・被災者にとって、どのような励みになっているかお伝えしたいと思います。
「発災時はものすごい揺れがあり、怖かった」「車庫が崩れかけ、慌てて車を移動させた」「自分の家のブロック塀が崩れかけ、隣のお宅に迷惑を掛けているのが心配だけど、どうしていいかわかない」「トイレの戸も歪み、かろうじて通ることができる」等、蛍火が活動を行った家主さんの声です。
熊本地震では、各地域で甚大な被害をもたらし、多くの方の日常生活が一瞬で、奪われました。避難者数も最大で9.000人を超え、停電や断水した地域では厳しい生活を余儀なくされました。冒頭の被災者もその1人であり、多くの被災者が様々な支援を必要としています。特にボランティアやNPOの活動は、行政の制度やご自身ではどうすることもできない困りごとに対して大きな力になります。

蛍火の岩佐氏
今回取材をした蛍火の活動は、まさに、行政制度も使えない、被災者自身でもどうすることができないブロック塀の撤去であり、35度を超える酷暑の中で活動が行われていました。重機を使えない場所のため、はつり機(電動ハンマー)を使って人力でブロック塀を壊し、一輪車を使って、人力でブロック塀を運び出していました。改めて、ボランティアやNPOの活動の重要性とともに、その活動には敬意の念しかありません。

ブロック塀を人力で撤去・運び出しをする様子
支援活動をすることで被災者から当時の状況やお気持ちを聞くことや、活動に対して涙を流してお礼を言われることが多くあるそうですが、その中には、活動へのお礼もさることながら、これまで1人で抱えていた様々な不安に対する安堵の気持ち、辛い気持ちを話せず、その気持を吐露できたことなど、被災者の多くの気持ちが含まれていることを感じました。蛍火の岩佐氏も「日常に戻るまでには長い時間がかかるため、心のケアも必要」とおっしゃれておりましたが、ただ、作業をしているだけでなく、被災者の心情にも寄り添われているという印象を受けました。
私たちは多くの方から寄付をお預かりしていますが、このような活動に活用し、被災者のために役立てるということの大切さを改めて、学びました。

被災者から当時の様子を聞いている写真
被災地を訪問すると、様々な支援団体と偶然、お会いすることがあります。「ボラサポで相談したいことがあるので、少しお時間いいですか」「ボラサポではお世話になっています」とお声を掛けていただき、立ち話しをすることがあり、ボラサポを気にかけてくれていることが嬉しく思います。また、普段は書面やメール等のやりとりが多いので、顔を合わしてお話をすることも楽しみの一つです。もう一つ、現場で出会うと嬉しいことがあります。それは、様々なところでボラサポシールを発見できたときです。助成団体にボラサポシールを配布しているのですが、きちんと活用してくれているか心配になることがあるので、シールを発見したときは訪問した職員みんなで大喜びです(単純、あっ、素直なんです、笑)。

