外国人住民との共生をはぐくみ、確かな未来を応援するプログラム

団体名 香川まるがめ子どもにほんごひろば

都道府県 香川県

助成額 2,034,720円

活動開始日 2023/10/1

活動終了日 2024/9/30

助成金で行った活動の概要
〇学習支援活動(丸亀市城乾コミュニティセンター及び丸亀ふくしま♡みんなdeわが家)
 ・毎週土曜日午前中に丸亀市城乾コミュニティセンターで外国ルーツの小学生の学習支援を行ったほか、丸亀市福島町の当団体交 流施設「丸亀ふくしま♡みんなdeわが家」(以下「わが家」)で毎週月・木曜日の放課後、小学生の学習を支援しました。
○食支援活動(食事の提供 わが家) ・食堂開設
 ・ 子ども食堂を開設し、学ぶことと食を一体的に取り組むことで、子どもたちへの安定した生活を支援しました。
○居場所支援活動 (地域住民との交流を図るための各種イベントの開催、生活相談ほか:わが家)
 ・普段会社以外に関わることの無い日本人との交流を通して、日本人の価値観、考え方などを知る機会となりました。
〇外国ルーツの若者のグループ化とその運営
 ・自らの将来のキャリア形成に意欲のある外国ルーツの若者をわが家活動のわが家メンバーらによる企業でのコミュニケーションスキル、日本語スキルアップ、地域社会での自治活動、外国人としての法令遵守、在留資格情報、介護情報、自主グループの設立、わが家活動の企画、運営、ちらし翻訳などを研修しました。
〇外国ルーツ住民生活ニーズ調査
 ・丸亀市在住の定住型外国人住民の生活実態を知り、課題を見つけるため、主にペルー、フィリピン、中国の家庭へのアンケート調査を実施した。(アンケート調査表配布:360枚、回収数:90枚、回収率:25%
〇共生シンポジウム開催
 ・アンケート調査をもとに、外国人住民を含む関係者43名が一堂に集い、パネラーからの話題提供、グループに別れての意見交換を行った。地域で暮らす外国人住民が増える中、外国人という一括りで議論するのではなく、外国人個々人でもそれぞれが違っていることに気づき、また日本人もそれぞれ違っている。対立項的な関係ではなく、多様性を広げる中で豊かな関係性が築けるのではないか。 同じ地平で話し合う場づくりが必要なことを確認したシンポジウムであった。
〇日本語教室、英語教室、キャリア講座、ICT教室活動(外国人若者向け)
 ・ペルー人中学生らへの初期日本語指導、ペルー家族、フィリピン家族への生活日本語指導を行いました。
 ・外国ルーツの中高校生、大学生にキャリアアップを図ってもらおうと、英語、パソコンの教室を開講しました。

活動日数 422日

支援対象者実人数 366人

支援対象者延べ人数 2381人

参加ボランティア実人数 95人

参加ボランティア延べ人数 1152人

本助成金による活動の成果
Ⅰ丸亀市城乾コミュニティセンターでの子どもたちへの土曜日学習支援活動
・こどもたちの参加も多くなったり、少なかったりで差があるので、学習の場が魅力的なものになるよう、時節に応じた取り組みも増やしたい。
Ⅱ丸亀ふくしま♡みんなdeわが家での外国人住民と地域住民との地域づくり活動
①フィリピン人女性2名によるわが家での来客対応や活動企画参与、日本語教室補助
・子育て中のフィリピン人女性のアルバイト雇用により、共に活動を実施するうえでの問題点や解決手法などについて話し合うことができ、交流活動では彼女らの友人や知り合いの参加を呼び込んだほか、フィリピン料理のわが家での開店が始められた。
②放課後学習支援活動と子ども食堂の開設(外国ルーツの子どもたち)
・子どもたちの学力向上についての成果の判断は難しいが、子どもたちの自主性、向学心を強める面では一定の成果はあったと思う。また、子ども食堂での日本食の提供により、食を通した子どもたちの連帯性や感謝の気持ちを伝えることの大切さを実感してもらったと思っている。
③外国ルーツの高校生ら若者のボランティア活動・スポーツ交流などの支援
・当団体の学習支援活動に参加した小学生が高校生になり、子ども食堂に顔を見せるようになったことで、高校生グループに発展しました。
④日本語教室、英語教室、パソコン教室活動(外国人住民へのキャリアアップ講座)
・親世代の日本語力向上については、なかなかレベルアップが図れない中、参加の継続性への意欲も落ちており、子どもとのコミュニケーションアップという目標の明確化を意識した日本語学習のテーマ化を行った。
・キャリアアップを狙いとする英語、ICT教室は参加者が限定し広がりに欠けておるものの、自らが学習課題を見つけようとしている。
⑤丸亀城内お城村テント内・城乾コミュニティまつりテント内・防災イベント等外国人住民交流イベント活動
・外国人住民と日本人住民との交流イベントをこれまで開催しており、徐々にではあるが、外国人住民の参加数も増えつつある。
⑦外国ルーツ住民に対しての特に地域での共生を主題とした生活ニーズ調査の実施
・丸亀市内の2つの外国人支援団体からの意見も踏まえ、アンケート調査表を作成した。丸亀市の外国人数2,400人の約半分が永住者などのいわゆる定住型の在留であり、1,200人の家族数を約360と推定し調査を実施した。アンケートは中国人・ペルー人・フィリピン人に各120枚のアンケート調査を知り合いの家族に手渡し、親戚や友人に書いてもらう形で実施した。回収数は90枚で回収率%は25.5 %であった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
〇これまで、外国ルーツの子ども支援では、小学生が同じ時間に食事をともにすることで一体感が得られ、その後に中学校になった生徒が小学生と一緒に勉学に励む姿へとつながりをみせています。しかしながら子どもたちの間での国籍の違いを乗り越えた仲間づくりがさらに重要となっています。
〇外国ルーツ住民は自らがこれから長く暮らすことになる日本社会の一員あるという認識を深めることが必要ですが、外国ルーツの高校生ら若者は、日本人社会のルールや慣例、ニュースなどに関心が薄く、自分よがりの社会観、価値観に執着しており、このことが彼らのキャリアアップを阻んでいます。
〇外国ルーツの子ども・若者の親・保護者の来日目的やその背景はそれそれ異なる中、子ども・若者の人生を抱え込み過ぎ、日本人との交流にも消極的となり、結果、彼らのキャリア形成を阻む一因となっており、親・保護者の意識を変える取り組みが必要です。
〇外国ルーツを含む住民の支援活動の中では団体や個人相互の支援力も必要ですが、現状では支援に向けた相互のモチベーションを醸成することができていません。
〇外国ルーツの子ども支援では、地域交流施設“みんなdeわが家”(以下「わが家」)での居場所づくりの面を強化することで、中学生、高校生による国籍の異なる小学生への学習見守りなど子どもたちの間に他の国籍の子どもたちとの壁を無くする取り組みを行うとともに、母国先輩のロールモデルを紹介し、学力アップへの意欲を高めます。
〇外国ルーツの高校生らの支援では、わが家での活動をインターンシッププログラムの中で研修を行い、さらに企画・運営面に参画する職場体験を通して自分の弱み、強みを知る経験にしてもらいましたが、高校でのキャリア教育の不足もあるのか、研修・活動支援を自己反省する力、それを文章化する力はまだまだ弱いと感じました。このため、キャリア形成支援を関係支援機関との合同打ち合わせの中で、高校生らの置かれている現状を共有し、そのうえでその内容を精査し、それぞれの支援関係機関が分担することで、質の高いプログラム策定を行います。そして、高校、大学等、近隣で学ぶ留学生との交流を図り、自らの多様性を力に変える人材の養成を応援します。
〇外国ルーツの子ども・若者の親・保護者への支援では、毎週固定した時間帯にわが家において雇用することで、地域住民との交流の窓口業務を担うとともに、わが家での活動を補助し、さらには、子どもの親の会の組織化に向け話し合う取り組みを行ってきました。しかしながら、雇用はフィリピン人にのみになったことや相互のコミュニケーション不足もあり、活動への企画運営面での親たちの関与は十分ではなく、その延長上に当団体が想定した親の会の組織化にはいまだ道半ばにあります。そこで、母国の料理をわが家で定期的に母国人にふるまうことや地域との各種交流イベントなどを通して、意見交換や生活相談を行い、さらには子どもたちのキャリア形成のための親・保護者への講座を開設します。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://minna-de-wagaya.com/
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064528970991



寄付してくれた人へのメッセージ
日頃、私たち、香川まるがめ子どもにほんごひろばの活動に多大のご支援、ご協力をいただいていることを感謝いたします。丸亀市城乾コミュニティセンターでのひろば活動を10年、外国人住民と地域住民との交流施設「丸亀ふくしま♡みんなdeわが家」での活動を4年続けてまいりました。この間、継続した活動を行うことで、外国人住民との絆も深めることができました。これまでの活動は新聞記事や市社協の広報誌、テレビ、雑誌に掲載され、徐々にではありますが、一定程度、広く市民に認知されつつあると思っております。どこれまでの成果も踏まえ、来期での活動を精一杯行ってまいりますので、引き続き、ご支援いただけますようお願い申し上げます。

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