都道府県 東京都
助成額 300,000円
活動開始日 2023/4/1
活動終了日 2023/8/31
助成金で行った活動の概要
日本に暮らす外国人住民が増加傾向にあり、今日では300万人を超えて様々な分野で日本社会を支え、社会の一員になろうとしています。一方で、言語や習慣、社会システム、法律、生活文化が異なる中、「情報不足」と「孤立」の壁に直面し、日本での暮らしに悩みや不安を抱えることが少なくない。外国人住民にとって、行政や社会サービス、日常の生活情報、教育、医療へのアクセスは容易なことではないため、疑問や悩みを抱いても信頼できる相談先が見つからず、日本人住民との交流が深まらない状況は依然として存在します。
日本初となる地域住民ボランティアによる外国人住民を受け入れる「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム(OFP)」は、日本人住民がボランティアとなり、同じ地域に住む外国人住民とペアを組み、半年間一対一で対面やオンライン、チャットなどを通じて直接サポートや交流を行います。2022年度までは、首都圏にてボランティア400名以上、40ヶ国を超える300名以上の外国人参加者が参加しています。丁寧なフォローや専門家チームの対応があり、OFPが安心して真面目に活動できる仕組みとして高く評価されています。
助成期間中に、新たにおとなりさんボランティアが91名、外国人参加者が59名増えました。 新たに66人がペア活動を始め、92人が半年間の活動を完了しました。参加のきっかけについては、従来のインターネット検索に加え「知人の紹介」 が多くあげられ、口コミなどで広がり、知人の紹介がきっかけの参加者が引き続き増加しています。参加者向けプログラム説明会は18回開催しました。
OFPに付随する活動として、ボランティアから運営に関わるボランティアサポーターを12名育成しました。そのほか、毎月の10日おとなりさんボランティアが自由に交流できる「おとなりさんおしゃべり会」を開催し、不定期に「にほんごトークカフェ」を実施してきました。
活動日数 130日
支援対象者実人数 59人
支援対象者延べ人数 350人
参加ボランティア実人数 91人
参加ボランティア延べ人数 500人
本助成金による活動の成果
首都圏各地域に数百人規模の日本人ボランティアと外国人住民がペアとなり、顔の見えるリアルな関係の元に、地域住民が情報のハブや相談役となり、外国人住民の様々な課題解決に直接手助けしています。活動が広がるにつれ、様々な状況に困窮する外国人も口コミで参加するようになって、日頃の困り事や悩みだけでなく、深刻な状況(避難民、経済的困窮、家庭問題など)に対しても外部の専門支援先と連携しながら支援と行っています。
参加者の声を一部紹介します。
◆外国人参加者(日本語訳)
「おとなりさんのおかげで、日本人に話しかける勇気がでました」
「自分にぴったりのマッチングで、プログラム終了後も連絡を取り合う素敵なお友達になりました」
「コーディネーターがとても親切で、私のニーズに合わせてとても良いおとなりさんを選んでくれました」
「日本語が上達するだけでなく、一緒にごはんを食べに行ったりして異文化交流を楽しむことも出来ました」
「おとなりさんは自分の仕事に対して情熱を持っており、私も就活生として、好きな仕事を見つけて彼のようなエキスパートになりたいと思うようになりました」
◆おとなりさんボランティア(日本人参加者)
「ボランティアは助ける側が労力を要するものという印象がありましたが、参加してみたらこちらが手取り足取り何かをしたわけではなく、たまに話せる良き友人が一人増えたなという感じです」
「お互い家に招待しあって手料理を振舞ったりして、日本にいながらペアの国の文化を知 ることができました」
「自分がこれまで何の疑問も感じずに通り過ぎてきた小学校の連絡帳や宿題、先生との面談などが、言葉のわからない外国人の方にとっては高いハードルであることを改めて認識しました」
「ペアと歳は近いけれど全く違う境遇で育ってきたので、交流はとても新鮮でした」
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
活動を通して見えてきた課題及びそれに対する取り組みを下記の通り整理いたしました
◆活動を継続させるために安定的な資金が不可欠
OFPの活動は参加者への対応、面談、マッチング、活動中のフォローという一連にコーディネーターのかかわりが欠かせません。また、安心安全に、参加したボランティアと外国人にとって安定した関係を築くためには、丁寧なマッチングが必要です。参加者規模の拡大に伴い、コーディネーターの採用、育成、そして日々の活動を支えるための活動資金の確保が活動の規模、活動内容の充実度合い、活動エリア及びマッチングの質にダイレクトに影響します。これからは社会からの応援を呼びかけると当時に、自主事業を充実させ、安定的な資金基盤の構築が急務になっています。
◆おとなりさんボランティアの活動の多様化
OFPのマッチングはあくまでも条件が会う候補者がいた場合のみ紹介する仕組みになっているため、ペア活動ができていない方には、日本語学習支援、日常的なサポート、運営サポートなど他の活動の場を作り出す必要を感じています。今後、それに向けて具体的な活動プログラムを作り出す予定です。
◆IT技術によるさらなる運営効率の向上
小人数での運営のため、これまでも常に運営効率の向上に努めて来ました。しかし参加者の増加に伴い、さらなる運営効率の向上が必要です。具体的には、アンケート調査の実施、集計方法、決済システムの改善などを予定しています。
◆評価基準の見直し
外国人住民の課題は、まだ一般的に理解されていないことが多いため、活動の内容や効果をわかりやすく社会に伝える必要性を感じました。より客観的に社会的インパクト評価を行うために、参加者評価の内容を見直す予定です。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://j-ii.org/article_ja/akaihane-gaikoku3/
https://www.facebook.com/JII.Tokyo
寄付してくれた人へのメッセージ
外国人住民との共生は、グローバル時代における日本社会の重要かつ新しい課題です。日本の長い歴史の中でもあまり経験してこなかった事柄のため、周りに外国人をよく見かけることがあっても、日常生活の中で直接接し、共に暮らす実感を持ちにくい現状があります。我々の活動は外国人住民を助けるだけではなく、双方が身近で、気軽に、時には深い関わりを持つことにより、日常生活の中で文化共生を実践することを促進しています。我々の活動に関心をもっていただき、ご支援、ご理解を頂いたことに心より感謝を申し上げます。寄付してくださった皆さんのおかげで、OFPが少しずつ多くの日常に届き、各地域での共生に向けて歩むことができました。本当にありがとうございました。
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