海外につながるこどもと家族のための居場所と相談+学習支援など支援事業

団体名 ArtLabOva

都道府県 神奈川県

助成額 687,855円

活動開始日 2022/10/1

活動終了日 2023/9/30

助成金で行った活動の概要
①日本語の読み書きができない親のための書類の代読や代筆、情報や必要な物資の提供。
学校からの書類の代読や代筆。行政などに提出する申請書の代筆や予約代行。行政などからの情報や、出産育児、病気や障害など必要に応じた情報を翻訳して提供。高校進学のための進路相談や入学時の書類の代筆と提出。学校からのお知らせを代理で受けとり、随時保護者に知らせている。経済的困難な状態にある家庭には、高価な学習機器を中古でみつけて代理で購入してあげた。外国籍の人はクレジットカードをもってないことが多いので、こどもたちからも、インターネットでの買い物を頼まれることが多々あった。
②拠点での活動とSNSを利用してこどもたちとその家族たちの不安や悩みを聞く。
居場所のない海外につながるこどもたちに拠点を開放し、遊び支援や学習支援をする中でこどもたちと信頼関係を築くことによってその家族からも信頼を得て、自分の生きづらさや不安を「相談」という形にできない人たちの不安や悩みを日常的に聞いてきた。
③他機関との連携事業。
こどもの夜間徘徊、保護者との行き違いや暴力、貧困、いじめ、性、金銭トラブル、受験などの問題を小中学校や行政関係者、消費者センターなどの専門機関と連携しながら支援をした。

活動日数 229日

支援対象者実人数 90人

支援対象者延べ人数 2000人

参加ボランティア実人数 14人

参加ボランティア延べ人数 90人

本助成金による活動の成果
①日本語の読み書きができない親のための書類の代読や代筆、必要な情報や物資の提供。
【成果】親が日本語を読めなくても、こどもに直接様々な情報を知らせることにより、中学生たちが自分で志望校を決定して受験することができた。フィリピン人の母親から「以前、長男の高校受験の時は、何もできなかったが、今回はこどもも満足している」と感謝された。また高校入学に必要な書類に関しても、中学校教員として必要書類の翻訳をしている知人からPDFをいただいたり、帰国子女のボランティアに翻訳を手伝ってもらったりしながら、つつがなく提出することができた。また、経済的困難状態にある家庭のために、高価な学習機器などを中古で探してあげたり、奨学金制度の情報の翻訳を印刷して渡し、代理で申請もした。奨学金については特別支援学校の高等部の子も該当したが、特別支援学校側が「前例がない」と言っていたのを教育委員会に問い合わせるなどして、初めての事例を作ることもできた。
②拠点での活動とSNSを利用してこどもたちとその家族たちの不安や悩みを聞く。
居場所のない海外につながるこどもたちに拠点を開放し、遊び支援や学習支援をする中で信頼関係を築き、その家族からも信頼を得てきた。自分の生きづらさや不安を「相談」という形にできない人たちの不安や悩みを日常的に聞き、問題の重大化を防いだ。
【成果】友人からいじめられて追い込まれている高校生や、ジェンダー意識のギャップにより家出した中学生を心配してパニックになった母親などから連絡を受け、すぐに相談に乗ることで落ち着きを取り戻してもらうことができた。元教員による学習支援を無償で提供することにより、高校受験の具体的な支援ができた。例えば、成績不振やいじめなどにより自尊心を失っていた子が、彼の特性に合った高校に入学ができ、今では自信をもって生き生きとした高校生活を送っている。そのほか、時間をかけて保護者を説得することにより、日常的にあった保護者から子に対する暴力を回避することができている例も2件ある。
③相談支援・他機関との連携事業
被支援者と日ごろから関係性があり、経験もあるスタッフによる日常的な細やかな支援と信頼関係のある中で小中学校と連携している。
【成果】親が日本語を理解できないがために非行的な行為を繰り返している小学生を、学校と連携して見守っている。そのほか高校に入学したもののなかなか登校しない高校生や、リスカなどを繰り返していた中学生の情報を外国人支援センターと共有して見守っている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
受験、入院、相談、医療機関との連携など、海外出身の親は、言語の問題もあり、すべてに消極的であり、問題がないかのように過ごす場合が多く、見て見ぬふりをしていた問題が、思春期をきっかけに大きくなる様子がわかってきた。が、一方で、専門機関は個人情報の問題もあり、親からの相談にしか応じない仕組みになっており、必要な支援に届かないことが多い。当助成金を得たことで、様々な状況に対応できたので、そこで得た貴重な人脈とノウハウを今後の支援にも生かしていきたい。特に昨年度は当団体の学習支援により、高校に入学できた子が複数人いたので、そこで得た知見を今年の受験生にも生かしている。また、現在、思春期にさしかかった小学生たちの問題が何件か深刻化してきているので、今後も小中学校と連携して、注意深く見守りたい。そして、ここに来ているこどもたちは、友人からのいじめや、家庭内の問題など、共通項を持っている子たちが多く、特に中高生たちは、はじめはスタッフに相談にきていても、そのうち、こども同士で問題を共有し、互いに相談を始めるなど、自然とピアカウンセリングが成立しはじめている。このことにより、改めて居場所の重要性を感じている。また、今年は性教育にも踏み込んだことで、こどもたちにとっては、スタッフの前で自分たちの性の話をしやすくなってきているようだ。わたしたちスタッフは、些細なことでも、間違った情報には踏み込むように心がけている。また、海外出身の親たちは、LGBTという言葉さえも聞いたことがない人が多いこともわかった。思春期になると、言語や情報、背景の違いによる親子の断絶が大きくなる可能性をあるので、今後は一層、両者の間に介入する事例が増えるだろう。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/kidsinparadisehall/



寄付してくれた人へのメッセージ
小さいながら難しいケースが多く、特にコロナ渦からは、各家庭やこどもたちにかなり入り込んだ活動をしております。コロナ前までは、自主事業を行っていましたが、それもできないままになっており、また各ケースにかかる手間や時間が甚大なので、やむを得ず収入があまりないままの活動が続いております。
そのような状況下でも、活動を継続することを可能にしているのは、この助成金のおかげです。
心から感謝しております。
ありがとうございます。

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