都道府県 東京都
助成額 470,000円
活動開始日 2022/4/1
活動終了日 2023/9/30
助成金で行った活動の概要
【学習支援】
毎週木曜日 16:30~18:00(オンライン)、17:00~18:30(対面/小学生)、18:30~20:00(対面/中高)
毎週土曜日 10:30~12:00(対面・オンライン)
学校の勉強で分からないところ、宿題、生活に必要な日本語の勉強を、子どもとボランティアと1対1で取り組んだ。
【ボランティア募集】
・2022年11月15日 津田塾大学の日本語教材研究の授業でゲスト講師をつとめた。
・2023年4月~9月 近隣の大学(国際基督教大学、成蹊大学)のボランティア体験授業の実習先として、学生のボランティア体験を受け入れた。
・広報を見た参加希望者に説明会を実施した。
【研修会】
「外国ルーツの子どもたちへの日本語支援を学ぶ 教材「かんじだいすき」の活用」
日時:2022年9月3日(土)14時~16時
講師:いちごの部屋ボランティア/日本語教師
場所:オンライン(ZOOM)
教材編集に関わった支援ボランティアから、どのようなアイデアからテキストがつくられたのか、またその活用方法や到達目標などを聞き、漢字学習の支援について学んだ。
「やる気を引き出す工夫」3回シリーズ
2023年9月9日(土)14時~16時 テーマ:日本語支援とは~子どもと学び 子どもから学ぶ
2023年9月16日(土)14時~16時 テーマ:ゼロからの日本語支援 やる気につなげるために
2023年9月30日(土)14時~16時 テーマ:教科支援を考える 日本語学習からどう教科支援につなげるか
講師:野崎斐子、大久保由貴子
【いちごの部屋委員会】
月に1回、運営内容を検討する委員会を実施した。子ども個々の支援内容について、どの教材を使うか、担当する支援ボランティアを誰にするか、新しい支援希望者とボランティア希望者の受け入れについて検討・協議した。
開催回数:16回(8月を除く)
【ユース会議】
2か月に1度、大学生ボランティアが集まり、ユース中心に様々な企画をたてプログラムを実施した。
開催回数:8回
①いちごの部屋ニュースレター(報告書)の紙面づくり。
②体験活動として、多摩六都自然科学館へ行く外出プログラムの企画と実施を担当した。
【体験プログラム】
・6月24日(土)多摩六都科学館への外出プログラム
「やさしい日本語」で館内ガイドをしてもらい、様々な模型を見たり、科学実験を行い、楽しみながら学んだ。子ども一人につき、学生リーダーがついて、行動をともにした。公共交通機関の使い方、科学館での体験を通して、子どもたちの生活体験を増やし、興味関心を引き出すプログラムを実施した。
活動日数 147日
支援対象者実人数 35人
支援対象者延べ人数 837人
参加ボランティア実人数 52人
参加ボランティア延べ人数 944人
本助成金による活動の成果
■パンフレットの更新・ニュースレター「いちごの部屋だより」発行・配布
ニュースレターには、参加している子どもの様子、ボランティア研修の内容、またプログラムの実施報告などを掲載した。外国ルーツの子どもたちの様子や抱える課題を伝え、ボランティア研修の報告を通して、子どもたちと接する際に大切にしていること、支援するための課題など、地域住民や近隣の支援機関と情報共有ができた。また、パンフレットを更新した際、地域でネパール出身の子どもたちが増えていることから、ネパール語の案内を追加した。
■地域や関係する支援機関との連携
・来日後、進路を決められずにいた子どもの場合は、近隣の日本語フリースクールに問い合わせて説明会や見学の付き添いをしたり、インターナショナルスクールなど他の可能性について相談した。フリースクール数か所に連絡を取り、その内1つのフリースクールへの入学を決めた。現在高校受験に向けて学びを続けている。
・近隣の支援機関3か所に通う子どもについて、学習支援の内容を話し合う合同ミーティングを実施した。苦手な教科への取り組みや漢字力の強化など、取り組む内容はそれぞれであった。共有する時間を持つことで、支援内容の分担ができ、必要な時に相談し合える関係構築の1歩となった。
・支援時、学校で勉強している単元がわからず、支援すべき内容がわからずにいることもある。学校と同じ教科書を購入し、市に現在勉強している単元を確認するなどし、できるだけ学校の授業で取り上げる語彙に触れることで、学びへの意欲につなげるように教科支援に取り組んだ。
■ボランティアの育成と人材の獲得
・2022年度~2023年度の間、25名~30名のボランティアを継続的に確保することができた。特に2023年度は初めて近隣大学からの依頼を受け、ボランティア体験授業での実習を受け入れた。実習体験をきっかけに、その後支援ボランティアに登録したケースがあり、人材を獲得しやすい状況をつくることができた。それに伴い、継続的なボランティア研修として、日々の振り返り会や研修会への参加を促し、人材育成にも尽力した。
■安心して支援が受けられる環境を整える/セーフスペースをつくる
・武蔵野センターにポータブルWi-Fiを設置してネット環境を整えた。
・試験前や長期休みの宿題に取り組む際に武蔵野センターを利用する子どもが出てきた。
・試験的に、第2・4火曜日にも支援を始めている。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
■子どもたちの体験の機会をつくる
外国ルーツの子どもたちは、学校のプログラム以外は、支援機関とのつながりしか持っていない子どももいる。日本語の支援に理解のある機関がプログラムを実施することで、子どもが安心して参加し、学校以外にも新しい体験を重ねることで、彼らの豊かな育ちの糧となるようにしたい。コロナ禍で一時期中止していたが、学習だけでなく、体験を伴うプログラムも本格的に再開していきたい。
■地域や関係する支援機関との連携
いちごの部屋には、市の支援機関(教育委員会の支援教室、国際交流協会の日本語クラス、民間の日本語フリースクール等)など、複数の教室に通う子どもがいる。これらの機関と連携することで効率よく学びを習得するため、子どもに混乱がないよう支援をしていくことを心掛けたい。また、他市の子どもの場合は、教育委員会や学校などと連携することが難しい。その中でどのように支援をしていくか、ケースごとに模索する必要がある。
■安心して支援が受けられる環境を整える/セーフスペースをつくる/ボランティアの育成と人材獲得を継続する
・子どもたちが支援を受け続けることができるように、ボランティアの人数を安定して確保する必要がある。人材の獲得と養成を丁寧に行い、子どもたちが安心して支援を受けられるようにする。また、子どものセーフスペースとして、オンラインの場とセンターの活動場所を整えることも必要である。子どものライフステージや状況に合わせて、最適な学びの場を得られるようにし、子どもに寄り添う姿勢を続けられるようにする。支援を希望する子に声をかけて、空き時間を活用する・子どもの支援には保護者の支援も欠かせない。子どもの送迎時に、普段の子どもの様子や日々の疑問などを話す様子がよく見られる。長いときには1時間ほど立ち話をすることもある。日々このようなコミュニケーションの機会を大切にしつつ、保護者が定期的に集える場づくりにも取り組みたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.tokyo.ywca.or.jp/child/study_support/
https://www.tokyo.ywca.or.jp/child/study_support/news/2022/08/001283.html
寄付してくれた人へのメッセージ
外国ルーツの子どもたちやその家族は、困っていることを発信できないこともあります。様々な事情で日本で生活をすることになった子どもたちが、少しでも日本での生活が充実し、学校で友達と学習したり遊んだりすることを楽しみ、自分の将来に自信をもっていけるように、子どもたちの伴走者としての支援を心がけています。皆様からご寄付をいただいたことは、金銭的な支援に感謝するだけでなく、応援していただいているということがボランティア・職員みんなにとっての大きな励みとなりました。この経験や感謝を糧に、これからも子どもたちに寄り添っていきたいと思います。ありがとうございました。
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