都道府県 兵庫県
助成額 311,889円
活動開始日 2022/10/4
活動終了日 2023/9/29
助成金で行った活動の概要
賀川記念館では2013年より外国にルーツを持つ子どもと大人への学習支援、また居場所支援を行っています。地域に住む外国にルーツを持つ子どもたちが、学習面、生活面で、言葉の壁や文化の違いによる生きづらさを抱えながら過ごしている現状を少しでも支えようと地域の人たちから出た声により始まりました。実際に来日したばかりの子どもは日本語がわからない状態で日本の学校へ通う子が多くいます。学校内のサポートもありますが、毎日の宿題や様々な行事に関する事等、環境にすぐに慣れることが難しい中で過ごしています。
特にこのコロナ禍を過ぎて、2023年度に入ると、高学年で来日する児童が急増しました。母語が確立した中で、新たに日本語習得を行うことへの抵抗感や、疲弊感を感じていた児童もいました。また中高生の進路において、幾つも超えなければならない壁があり、高校入学について実際に動いたケースもありました。とても厳しい状態で学習する場もなく、受験を強いられる児童のサポートを行いました。大人の支援としては引き続き学習支援を含め、保護者の学習支援の場としても活動しています。
少しでも早く生活に慣れるための学習のサポートや、自分のルーツを大切にできる、誇れるような場になることを目的に活動しています。1対1での関わりの中で、学習を通したコミュニケーションで学ぶ言語の習得、同じ境遇にいる仲間に会う、また母国語で会話ができるという居場所として、また様々な大人と関われる場となることを目指し活動していきたいと思います。
活動日数 99日
支援対象者実人数 29人
支援対象者延べ人数 1798人
参加ボランティア実人数 23人
参加ボランティア延べ人数 1683人
本助成金による活動の成果
<学習支援>
学習支援を通して、来日する児童が止まっていた状況が解除され、少しずつ利用児童が増えました。そのため、児童の学習スペースが窮屈になり、勉強するスペースを確保することが求められておりましたが、今回の助成金で机を購入させて頂いたことで無事に学習スペースを確保することができました。特に高学年の児童や、受験を控えている児童に対し、勉強するスペースを確保できたことは非常に効果的であったと考えます。
また、今回も人件費として助成頂き、無事に職員配置を行うことができました。ボランティアの増加、児童の増加に伴った事業の会計や準備を分担することができたことで、直接支援に入ることもでき、より児童の課題に目を向けることができました。学校への訪問や、先生との情報共有の時間も得ることができました。とても大きかったのが、それにより高校への受験が難しいとされていた児童が無事に入学することができました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
事業を行う中で見えた課題としては2つあります。
まず希望者増加に伴った学習体制の安定です。今年度に入り、来日したばかりの児童が急激に増加しました。高学年での来日者も増え、安定した学習環境を継続的に確保することが難しくなりました。それは学習指導を行うボランティアの人数とのマッチングや、その参加率によって変わってしまうため起こります。ボランティア確保のために、継続しやすい環境を作るなど具体的取り組みが求められます。具体的にはボランティアの受け入れ時の説明から実施後の共有を細やかに行うことや、子どもたちとの関わりを持つ中でのフォローアップなどを重点に対応していくなどが挙げられています。ボランティアと子供達の関わりが持続できるような仕組みが必要と考えています。
もう一つは、持続的な事業資金集めにつながる収入を確保することです。これは長期的な課題でもあり、以前から考えられていますが、今後も避けては通れない課題であると考えています。職員の人件費のみならず、事業に関わる講師、ボランティアの交通費や講師給など含め、安定した収入を得られるような仕掛けや、サポーターづくりを考えています。具体的には、機関紙などを利用した宣伝や、企業に対するサポーター制度の導入など具体化できる方法を模索中です。こうしたご支援を頂いていることで事業が継続出来ており、だからこそ具体的に継続した資金につながるような取り組みを実施していきたいと考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://core100.net
https://www.instagram.com/kagawamemorialcenter/
寄付してくれた人へのメッセージ
御支援くださる、また御寄付してくださる皆様
今回も皆様からのご支援を頂き、無事に子どもたちのために事業を行うことができました。心から感謝申し上げます。
私たちは2013年から『はいず 』という外国にルーツをもつ子どもと大人の学習支援、また居場所支援を行っており、コロナ禍を過ぎた現在も、来日する児童が増え、多く利用希望者がおります。言葉の壁や文化の壁がありながら、日本の制度や文化に合わせ順応しようとする子どもたちも、母国語と日本語の間で必死に生活をしています。それぞれが一生懸命に取り組むその姿には関わるボランティアや職員も勇気や元気をもらいます。こうした制度との隙間にある課題に対して何かできることはないかという思いでこの事業を行ってきました。今後も運営していく中で、多くの課題がありますが、みんなが「大切にされている存在だ」ということを実感できるような活動を続けていきたいと思います。実際に皆様のご支援がその実現に向けて大きな励みや力になっています。これからも事業継続のためにも頑張って参ります。今後とも応援、ご支援等頂ければ幸いです。この度は本当にありがとうございました。
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