都道府県 埼玉県
助成額 160,000円
活動開始日 2022/10/1
活動終了日 2023/9/30
助成金で行った活動の概要
【外国ルーツの青少年対象 日本語・教科学習支援・相談】
●地区別学校外教室(月:並木・火:新所沢・水:東所沢・木:小手指公民館分館(2023.9開始)金:東所沢和田三丁目自治会集会室(2022.9開始)土:未来館/個別対応:中富:東所沢・新所沢)
●学校支援(日本語支援者派遣):市立小学校5校・市立中学校4校・県立高校1校
●幼稚園・保育園入園・就学支援(幼稚園への問合せ・市役所担当部署への問合せ)
●高校受験サポート:進学ガイダンス(2023.7.22)協力/高校説明会同行2022秋・2023夏
●進路関連見学:産業教育フェア参加・同行(2022.11.12)
●高卒後までの継続支援(日本語教員として日本語学校に就職2023.10より)
【研修会】
●内部:新人研修(対面:基礎研修/オンライン:オンライン支援の方法)
●外部:所沢市社会教育課主催「日本語ボランティア実践講座」参加/大学主催研修参加
【情報交換会】 各教室内/役員会/総会/所沢市日本語ボランティア連絡会議(社会教育課主催)参加/埼玉日本語ネットワーク会議参加/対所沢市教委
【広報活動】教室案内一覧チラシ作成配布/HP管理
【支援環境整備】●日本語支援予算増強など要請:ESMY単独で市議会へ・県内他団体と共同で県議会へ
●受験環境整備についての要請:県内他団体と共同で埼玉県教委へ
活動日数 300日
支援対象者実人数 92人
支援対象者延べ人数 3070人
参加ボランティア実人数 53人
参加ボランティア延べ人数 2501人
本助成金による活動の成果
【外国ルーツ青少年の日本語・教科理解支援】
これまでの教室や学校での支援の継続や支援者回数の増加に対応でき、同じ環境にある子どもたちとの居場所として安心感の醸成ができて、学校での自信、学習科目の理解、将来の進路選択の広がりにつながっている。
【教室の新設】市内西部地区で、コロナにより閉鎖した狭山ヶ丘教室の代わりに、より広い西部地区の学習者が参加しやすい駅に近い公民館での教室を2023年9月に開設した。すぐに他の教室に来ていて、家がこの公民館の近く、という姉弟が教室に来た。特に姉は来年中学校で、日本語を早く習得したいという気持ちがあり、近くの教室にも通えるということで安心感が増したようだ。また、中3の受験生も、教室の選択肢が増えて、少し、安心したようだ。
【教材の充実】支援の必須アイテム。今まで教材が不足してた教室にも教材を入れられて、子どもや支援者が見たい、と思ったときにすぐにみられるので、安心して支援ができるようになった。
【研修の成果】
●内部研修:新入会員の方々にとって、子どもたちが使っている教材やその使い方を知るとともに、支援の基礎講座で、戸惑いが少し解消されたようだった。
●外部研修:社会教育課や日本語教育の知見の高い大学主催の日本語支援に関する講座を受けて、より質の高い支援につながっていくと思う。大学主催のオンライン講座は少し、敷居が高く感じる支援者もいるようだが、意欲のある支援者が講座を受けて、子どもたちの支援の幅が広がっているように思う。社会教育主催の講座への参加は地域の他の日本語教室(大人向け)の子どもたちの保護者の支援をしている支援者とも知り合う機会ともなり、支援に有益だということが分かった。
【市の支援体制の進歩】市教委との話し合いや市議会での質問によって、理想には遠いが、市教委もできるところで支援の拡充に取り組んでくれるようになっている。
【県内での子どもの日本語支援への影響】埼玉県は支援対象となる小中高校生の数が全国でも6位くらいで多いのにも関わらず、県全体の公的な支援体制が遅れている中で、ボランティアとしてどう関わればいいのかについて、他地域での支援団体への情報提供により、県内全体の支援の底上げに役に立っている。9月29日にはテレビ埼玉で私たちの活動が放映された。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
【相変わらずの予算不足】子どもの急増に支援のための予算が追い付いていない。公的予算でやるべき支援を私たちが助成金をいただいて肩代わりしている状況の大幅改善には至っていない。
【高校進学後のキャリア支援】がますます必要になってきたと感じている。もともと志の高い子がこれまでは成果をあげていたが、学習者が多様化しているため、より多くの子の可能性を見つけて支援する必要が出てきている。
【保護者への日本の教育制度の周知】日本の教育制度を知らないための保護者の行動によって、子どもが不利益を被ることがあり、以下の点について、保護者への情報提供の必要性を感じている。
●学期途中での転居により教科書が替わる。本国で全国統一の教科書を使用している場合に起こる。
●高校受験が在籍する中学校で行われると思い、高校説明会への参加に積極的にならない。
●高校受験期に転居する場合、転居先の高校進学情報の入手、子どもたちが転居先の学校情報を入手して、説明会に出席できるように、支援を手厚くする必要がある。
●日本の子どもたちに倣って、ある程度、日本語力がついてきたと、一般の塾に通い始める子がいるが、受験結果を見て、もっと支援をすべきだったと思う。相当に学力の高い子が志望校に合格できなかった理由として、一般の保護者が持っている共通の情報を持たなかったためとも思われる。それは保護者の母国の公的教育に対する考え方に由来するように思う。日本語教室と塾との違いを理解してもらったりする方法として、保護者会が必要になって来たのかと思う。
●2022年に新設した教室のある外国人集住地域で、子どもたちの出席に波があり、保護者への働きかけを通じて、子どもたちが定期的に来るようにしていきたい。すでに、大人の教室の開設に向けて、社会教育課が支援者を募るための日本語ボランティア入門講座の開催をこの集住地区で開催することになっており、2024年度の4月には、教室が開催できるように働きかけていきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://opencity.jp/tokorozawa/pages/gp/esmy_2020/
寄付してくれた人へのメッセージ
まず、支援が継続できるということが重要です。語学学習は「継続は力なり」です。子どもたちにとって、似たような環境にある他の外国ルーツの子どもたちと日本語学習の場を共有することで、楽しい時間が過ごせています。また、高校受験を控えている中3生は、学校説明会など、同級生と同じ生活空間にいながら、同じようにはできていなかったかもしれないことを、同じようにできて、友人との共通の話題も増えています。この基金に寄付をしてくださった皆様、ありがとうございます。
外国ルーツのこどもたちにとって、毎日の学校生活もたいへんですが、これから高校へ進学し、卒業することが重要です。卒業することによって、日本での将来の選択肢が増えていきます。今後とも、どうぞ、子どもたちが社会の担い手として育っていくところを見守ってくださいますよう、お願いします。テレビ埼玉のHPからYoutubeで活動の様子が放映される予定ですので、そちらもご覧ください。
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