在住外国人とその家族に対する地域を基盤とした伴走型総合的生活支援事業

団体名 一般社団法人ええじゃん

都道府県 広島県

助成額 464,858円

活動開始日 2021/10/1

活動終了日 2022/9/30

助成金で行った活動の概要
Ⅰ 外国人相談と情報提供事業
・①各地域のキーパーソンやええじゃん民生委員を通して得た個別ニーズを整理し、情報共有した上で、②相談員と専門スタッフ(士業、福祉職、労組等)が面談およびLINEでの相談を受け、生活トラブルと背景の複合的課題にも継続的に対応策を練り、③当事者へのフィードバックとLINE,HP,ラジオ放送でのQ&A等で予防的な情報提供にも努める。
Ⅱ 外国人の就学・就労支援事業
・宮島小中学校生徒の就学支援は、単なる学習塾というより、母語も遊びも許され、活力を得、相談も出来る居場所として定着しているが、公立高校の普通科と定時制の生徒の依頼も増えたため、母語話者及び日本語教師を伴い個別指導に乗り出している。
・就労支援は、就職・転職・労災・コロナワクチンその他受診のサポートや、コロナ支援金や生活保護、創業のための資金・空き店舗・農地・住居探しにまで広がりエンドレスなよりそいが必要となってきた。技能実習生のトラブルは労組や弁護士につないでいるが、シェルターや食料配給は、当方も支援している。
Ⅲ トラブル体験会・市民交流事業
・複合ひなんじょ体験会を開催したり、「多文化共生カラフルはつかいち展」を開催し、ウクライナへ活動拠点を設けている広島県のNGOの活動紹介と「広島の子供たちからウクライナの子供達に贈る絵とメッセージ」の募集を開始した。「からふるカフェ」でも、ウクライナ他参加外国人からその国情を学び、市民同士の心の受け皿作りをしている。

活動日数 239日

支援対象者実人数 161人

支援対象者延べ人数 250人

参加ボランティア実人数 89人

参加ボランティア延べ人数 98人

本助成金による活動の成果
Ⅰ 外国人相談と情報提供事業
・毎週、代表・副代表(韓国人タブマネ)を中心に関係者と連絡を取り合い、専門家の意見を電話、SNS,Zoom等で聞き取り整理している。ええじゃん民生委員や多言語話者が当事者の外国人を連れてきて、ワンストップ相談となり、相談者を安心させている。加えて、日本の制度や、相談の場があることを知り、孤立とトラブル予防に繋がる。
Ⅱ 外国人の就学・就労支援事業
・小中学校生徒の学習塾兼居場所作りで始まり、SSWの先生方に知られたことから、公立高校の普通科と定時制の生徒の依頼も増えたが、共通して言えることは、その子一人の問題ではなく、常に、家族の課題に関係してくるため、複合的な視点からする継続的な支援が必要となる。
・就労支援も、同様に家族や背景の課題を意識する必要がある。
Ⅲ トラブル体験会・市民交流事業
・今までの避難所体験会から一歩踏み込んで、参加者各自が自己の危険度を分析し、よりよい避難方法を各自で編み出すようにする。在住外国人にとって日本人と協働できたことが大きな自信となり、平素からの地域と人とのつながりの大事さに気づく。その他の市民交流も。外国人と市民の共感を育み、多文化共生社会の土台を築く。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
Ⅰ ボランティア活動の危険性を意識し、対策を講じるべき
政府の外国人政策が定まらず、民間への丸投げが続く中、善意が裏目に出ることがある。在留資格の不自然な縛りがある中で、つい、それを忘れて一般論で事を進めると取り返しがつかない事態に陥る恐れがある。 技能実習生のように組織的に受入れ、教育指導しても十分とは言えないのに、個々バラバラの資質と在留資格の外国人市民に向き合う時には、一定の覚悟がいる。「誤解され、逆恨みされるかも知れない。」からである。士業なら損害保険を掛けて仕事を受けるが、ボランティアが他人に加害した時の保証はない。市の助成で保険会社が損害保険を創設したところもあるが、このままだと我々は外国人と個々に誓約書を取った上でサポートする方向に進むしかないかも。
Ⅱ 在住外国人の環境が悪化し、余裕がないからこそ改善策を講じるべき
コロナ禍にウクライナ侵攻、世界の不況が重なる中、日本円の価値が下がりっぱなし。外国人は、どんなに働いても仕送り金額が減る一方。実は、我々が世話してきたインド人男性(55才)が過労の中持病を悪化させ、4か月前に急死し、遺族の承諾を得て、火葬・収骨・葬式と死後処理を行ったばかりで、むなしい限りですが、だからこそ、彼らが一日3万歩以上という単純労働から一歩抜け出す努力を応援したい。中山間地の空き家・空き店舗・農地のデータバンクを作り、彼らが取得出来るよう支援し、身体を蘇生させる時間を与え、創業の夢もかなえさせたい。
Ⅲ 日本人の外国人問題の認識と覚悟が問われている
少子高齢化が進み、今後100年で、日本の人口が3~4千万人(明治維新当時)に戻るとされる現実に向き合い、外国人を受け容れるか否か、日本人の覚悟が要る。 

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://h-asian.org/infomation/1948/
2022年6月多文化共生カラフルはつかいち展 | 一般社団法人ええじゃん (h-asian.org)



寄付してくれた人へのメッセージ
初めまして、一般社団法人ええじゃんです。 広島市の西隣で、厳島神社の宮島もある廿日市市が活動拠点です。その廿日市市や広島市周辺に定住する多彩な外国人の多様なトラブルに向き合い、同じ市民として支え合う活動を続けています。もともと、この広島県は全国一の移民県。今も、世界に28県人会を有しています。それぞれに長い辛苦の歴史を乗り越えてきました。一方、広島市は世界初の被爆地。一瞬にして人も町も文化も抹殺され、今なお謝罪の言葉も聞けぬまま多くの被爆者を見送り続けています。昨年1月22日に発効した「核兵器禁止条約」により、やっと、核兵器の使用は犯罪となりました。このひろしまが、未来に向かって次元の違う平和なまち・多文化共生のまちづくりをやり遂げ、見返したいと思います。貴方のご厚志あればこそのこの活動、今後もひるまず続けさせて頂きます。一同を代表し、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!
一般社団法人ええじゃん 代表理事 栗林克行 拝