都道府県 京都府
助成額 550,000円
活動開始日 2021/12/14
活動終了日 2022/9/30
助成金で行った活動の概要
外国籍、外国にルーツのある人、支援者等に対して下記のような活動を行った。
1. <傾聴講座・対人援助講座と実践>専門性や連携体制を強化し、支援の質を高めるために、傾聴講座、対人援助のノウハウを学ぶ講座等の連続講座(計8回)を実施。さらに、実際に受益者が抱える問題や困りごとを、アセスメントシートに落とし込み、専門家のアドバイスを得ながら支援の方向性や方法を決定、内容を検証しながら支援を行った。
2. <多言語多文化を学ぶ>外国人の支援者を講師として講座を開催(計10回)し、英語による外国人への声の掛け方、特徴的な考え方、表現、文化の違いなどを学び、多文化を理解する支援者を育成し、支援に活かす。外国ルーツの子どもたちには、講座や交流会を通じて留学生や京都北部で暮らす外国人などと、多様な文化や言語に触れる機会をつくった。
3.<デイキャンプ>留学生や京都北部の外国人、外国ルーツの子どもたちなどと地域の人たち、支援者が一緒に廃校(旧川合小学校)でBBQを行い、川遊びや廃校探検、花火などを楽しみながら、交流した。当初は一泊の予定であったが、コロナの感染がなかなか収まらないこともあり、デイキャンプに変更した。このことが参加者を増やし、キャンプ経験のない子どもたちや保護者が参加できない子どもたちも支援者に同行してもらい参加することが出来、結果的に良い効果をもたらした。
4.<多角的な視点による振り返りと今後の展開>当初は2回の予定であったが、コロナ感染防止などの観点から、少人数で4回実施という形を取った。
第1回:京都府社協の事務局長及びきょうとNPOセンター統括責任者(2名)
①誰も取り残さない社会を目指して ②先進事例等
第2回:子どもの虐待等に対する専門家及び文化政策、地域政策、まちづくり等を専門とする大学教授(2名)
①行政・大学・地域等との連携 ②外国ルーツの子どもたちが抱える悩み
第3回:一夢庵株式会社代表(1名)
①外国人との交流の仕方 ②外国語での情報発信について(1名)
第4回:特定非営利活動法人にほんご豊岡あいうえお(他県同種の活動団体)
①外国人支援の情報交換 ②行政との連携 ③資金調達
活動日数 90日
支援対象者実人数 50人
支援対象者延べ人数 130人
参加ボランティア実人数 10人
参加ボランティア延べ人数 14人
本助成金による活動の成果
<傾聴講座・支援講座と実践>
これまでも交流会やワークショップなどを実施し、外国人や外国ルーツの人・子どもの持つ課題や悩みを出し合うなどは行ってきたが、相談してもらえるだけの信頼を得られたとは言えず、多岐に渡る課題に対しても、フォローが出来ないケースが多かった。この事業で傾聴や対人援助の意味・理論・実践を学び、アドバイスを受けながら実際に経験を積むことで、支援の質の向上に結び付いた。
<多言語・多文化を学ぶ>
当初の目的(通訳を介さないコミュニケーション)は達成できなかったものの、外国人だけに日本語で話すことを強いるのではなく、こちらから英語で話そうとすることで信頼が深まり、相談しやすい関係を築けるきっかけになった。また、それぞれの国の文化や宗教・習慣、教育や働くことの考え方等の違いを知ることにより、接し方や支援の方法を変える必要があるということを学び、実際の支援や交流に活かしている。
<デイキャンプ>
京都北部で暮らす外国人や留学生、外国ルーツの子ども、地域の人でデイキャンプを実施したが、それをきっかけに、住民との繋がりだけでなく外国人同士の繋がりが出来、仕事の紹介等の情報交換が行われるようになった。協力しながら料理を作り、遊び、スポーツを楽しむ中で、多少言葉が通じなくても簡単に仲良くなれることが分かり、平時の関係構築にも繋がっている。さらにこれまでどのような外国人が福知山市周辺で暮らしているのかを把握することが出来ていなかったが、今回のデイキャンプでは留学生など多様・多世代の外国人と繋がることが出来たことも成果の一つである。
<多角的な視点による振り返りと今後の展開>
今回初めて様々な専門家とともに事業の振り返りと今後の展開に対するワークショップを実施したが、思った以上の成果を得ることが出来た。同種の活動を行っている団体とは、行政との連携のきっかけをどのように行ったかなどを教えていただき、次の展開を考えることが出来た。また、外国人等がどのような交流を望んでいるのかは、日頃外国人を対象としたイベントを行っている方から様々な情報をいただき、交流会の共同開催を行うことになった。さらに、中間支援NPO法人や府社協の専門家とは、外国人支援等についての全国の先進事例の紹介やまちづくりの中の外国人の位置づけに対する意見交換などを行い、今後の協力関係の構築についても話し合うことが出来た。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
<傾聴講座・支援講座と実践>
傾聴や対人援助に対する学びをさらなる支援の質の向上に結び付けられるようスキルアップの機会を増やし、対応できない課題に対して連携できる専門家・専門機関を増やす必要がある。
<多言語・多文化を学ぶ>
言語や文化、生活習慣、教育・職等についての考え方は、私たちが外国人とちゃんと向き合えば向き合うほど異なる部分を知ることになり、互いが一つのまちで居心地良く暮らしていくためには、どちらも違いをそれぞれが理解しようと努める努力、そのための場が必要になってくる。交流会やワークショップ等のあり方をただその場が楽しいというだけのものにしないで、互いが何を求めているかから話し合える機会にしていかなければならないと考えている。一方で、『楽しい』を共有する機会を増やすことで、日本、あるいはこのまちを好きになってもらえる、住み続けてもらえる、選んでもらえるようにし、持続可能なまちづくりに繋げていきたい。
<デイキャンプ>
デイキャンプは異なる国異なる世代の人たちが交流し合える有効なツールであったが、それだけではなく、言語・文化・暮らし・遊び方を互いに紹介し合い楽しい時間を共有できるイベントを共に作っていくことが出来ればと思っている。
<多角的な視点による振り返りと今後の展開>
今後の展開を考えるうえで、全く違った視点をもつ人たちとこのような場を持つことはとても有効であることが分かったため、今後も様々な分野の企業、専門家、行政などとまちの未来を共に語り合い、構想し、外国人・外国ルーツの人たちとの共生を考えていきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://kyoto-tantan.net/info/20220827/
http://kyoto-tantan.net/info/20220922/
寄付してくれた人へのメッセージ
赤い羽根共同募金にご寄附いただいた皆様、ありがとうございました。助成いただいた募金により、地域の外国人・外国ルーツの人たち・子どもたちとと共に、多文化共生のまちづくりを進め、誰もが暮らしやすい町にしていくための一歩が踏み出せました。