都道府県 埼玉県
活動開始日 2021/10/1
活動終了日 2022/9/30
助成金で行った活動の概要
①外国ルーツの6歳から高校生までの児童生徒に、日本語と教科の学習、進路相談をはじめ、学校や生活のすべての面において相談や指導、支援をした。 高校への受験指導や面接の練習、また学校での保護者面談にも参加した。高校に進学を希望している15歳以上で来日、日本の学校に入学できない生徒に、平日にも日本語をはじめ教科を教えた。
②日本語の理解が不十分なために様々な関係機関での手続きが出来ない外国籍住民に対し3,000円を負担していただいた上、行政、司法、生活、教育等の同行通訳を行った。
③通訳養成講座のための教本20冊を作成し、印刷した。その後、通訳養成講座は2022年4月3日より8月28日の5か月間、第2,4日曜日、10回講座をFICECにて開催した。受講生募集は10名限定とし、全10回の講座出席と日常英語能力を条件とした。ホームページ、インスタグラム、フェイスブックを通して募集した。この養成講座を通して外国人の支援をより幅広く、より確実に対応できる同行通訳者を育成することを目的とした。通訳者倫理心得、聞き取り、理解、記憶の重要性の大切さを指導した。聞いて、理解し、記憶する次のステップは通訳者の文化的知識と言語力の重要性を講義した。文章の流れのポイントを日本語と英語でつかむ力が不可欠になる。これを基に、シャドーイングで音声の認知力を高め、スラッシュ・リーデングで順送りの理解と訳だしの技術を指導した。基礎訓練プログラム概要は、日本語と英語の母音の日英音声構造、語彙の強化は語彙リスト、背景知識、関連語彙の確認、キーワード、即応力強化のCDを聴きながら、一時停止して書き取りをする、音声認知力はそれぞれの国の発音の違いを再確認し、意味掌握力は表現言語にとらわれずに大意をつかむ演習及び文脈、要約のポイントを強調した。固有名詞はメモする、ダイナミック・リスニング、スピーキングの順列で講義を進めた。通訳の原則として、文章は短く、主語を明確にし、能動態でわかりやすいことばで、ポイントを明確にして訳していく。大切なのは分かりやすさ、自然で、わかりやすく流れのあるデリバリー目指した。まとめとしてなるべく誰かと一緒に練習を続けること。自分の訳文を録音し、自己評価する。なんどもCDを聞いてシャドーイングすることなどを講義した。
活動日数 214日
支援対象者実人数 57人
支援対象者延べ人数 769人
参加ボランティア実人数 29人
参加ボランティア延べ人数 557人
本助成金による活動の成果
①4月から、入国数の制限緩和が行われたため、今まで来日できなかった子ども達が大勢来日してきた。日本語ができない大勢の子ども達の対応も、沢山のボランティアの参加で乗り切ることもできた。また高校入学を希望する4人の生徒の学習支援を行った。
②医療通訳は一定期間継続する事例が多かった。教育分野では外国ルーツの親が子どもを休ませて通訳させている実態があったので、同行通訳がとても役に立った。3,000円助成していただけることで本人負担が少なく、利用しやすくなった。
③中国語、英語の通訳者の育成が達成できた。医療通訳者の人材の増加が実現した事は大きな成果であった。
5ヶ月間、10回の講座を通して受講生の通訳能力が向上した。演習をとおして発表の場があったことがよかった。同行通訳の大事なポイントやコツを学ぶことができた。今後の仕事に活用していける講座だった。受講生の語学力のアップになった。母語の日本語の見直しができた。講座を通してグループでの発表、演習の成果は過大だった。又受講生全員がFICECの通訳ボランティア及び日本語ボランティアに登録してくれた
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
①学習室が出来たこと、学習指導のボランティアがたくさん確保できたことは大きな力になった。今後は、ボランティア間の会議を持って、指導上の問題や課題を話し合える時間を作りたい。また、学校に所属しない、高校進学を希望する生徒の支援を充実させるためにはどうするか、さらなる工夫が必要だと思う。学習ボランティアの確保をどうするかを含めて今後も考えていきたい。
②より一層の医療通訳分野での養成の必要性が感じられた。外国ルーツの子供たちの教育進路についての問題が多く、それに携わる学校よりの英語、タガログ語、中国語への通訳者が不足している。英語は多言語の共通語として使われているが、現実的にはタガログ語、中国語の依頼が多いので、今後の課題としてタガログ語、中国語の通訳者を必要と考える。同行通訳の通訳料の負担は大きいため、外国の方の日本語能力を高めるために、日本語教室の充実を図りたい。また外国籍住民の日本語への意識と周りの日本人のやさしい日本語の理解を深めたい。
③中国語を母語とする受講者はいたが、英語のみの養成講座となったので、今後は他言語でも養成講座を行いたい。当初は10回出席必須で応募してもらったが、講座が進むにつれ受講者が減ってしまったので、講座の内容を工夫したい。可能な限り今後も通訳養成講座を定期的に開催したい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://www.ficec.jp/
https://www.facebook.com/ficecjp/
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、ふじみの国際交流センターの活動にご理解・ご支援を頂きありがとうございました。日本語を習いながら、新しい環境で日本の学校に通っている多くの外国ルーツの児童生徒の支援が円滑に行われ、事務所だけでなく学習室でも大勢の生徒を教えることができ、また子ども達の居場所としても活用することができたことを深く感謝いたします。 同行通訳養成講座では人材育成をすることができました。この活動を通して「外国にルーツがある人々へ」の支援をより一層努力して参りたいと存じます。