都道府県 熊本県
助成額 21,314円
活動開始日 2024/12/7
活動終了日 2024/12/8
助成金で行った活動の概要
・訪問足湯
・訪問活動
・現場作業
・子ども支援
活動日数 2日
支援対象者実人数 32人
支援対象者延べ人数 32人
参加ボランティア実人数 3人
参加ボランティア延べ人数 6人
本助成金による活動の成果
今回の助成金による成果は 2 点挙げられます。1 点目はイベントの開催による成果です。住民さん同士の交流を目的とした熊本から運んだ門松の組み立てと子ども支援として工作活
動を実施しました。イベントには18 名の住民さんが参加してくださり、「ここはどうする?」「集まれて嬉しいね」など住民さんがお互いに声を掛け合い門松を作成する姿が見ら
れました。また、子どもの PTSD 緩和を目的とした工作活動中には、「楽しい」といった声と、被災後の学校生活に対する想いや不安の声を耳にする場面もあり、作業をきっかけにリフレッシュするとともに、気持ちの整理に繋がったと感じています。子どもから大人まで気軽に参加できるイベントとしたことで世代を超えた交流の場となり、地域住民同士の繋がりが再認識できる時間になったと考えます。さらに、熊本県からの門松と学内で集めたカイロをお届けしたことから「1 人ではないんだ」という心理的な繋がりから安心感を与えることができ、孤独感の解消に役立てることができました。イベント後には「また来たい」「これからも集まりたい」との声があり、住民さん同士や私たちとの会話を楽しむ中で被災後、閉鎖的になりつつあった地域コミュニティへの参加を前向きに捉えるきっかけづくりができたことは大きな成果であったと考えます。
2 点目は訪問足湯による成果です。今回は 1 件の訪問足湯を実施し、伺ったお宅は 4 回目の訪問でした。私たちの訪問を喜んでくださり、昔の話や七尾の話を楽しそうにされる姿を見ることができました。夫婦で足湯をされ、ご主人が「若い子が来てくれて嬉しい」と笑顔で話す姿を見て奥様も安心した様子でした。途中訪ねて来られたご友人ともお話しすることができ、新たな交流もありました。また、前回の訪問で発見した 2 階の荷物を片付けたいが自分では難しいというニーズを、連携先であるsiensienwest の職員と
一緒に訪問することで、ニーズ対応に繋げました。そして今回の訪問では、地震の被害があるが来年まで待つ必要があり、費用が不安だという声を拾うことができました。訪問足湯により、住民さんと話をすることで気持ちを整理する時間や賑やかで楽しい時間を作れたこと、ボランティアセンターと連携して迅速なニーズ対応に繋げられたことは大きな成果であったと考えます。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題と今後の取り組みについては以下の2点が挙げられます。1 点目は、訪問活動についてです。10 月に民間ボランティアセンターおらっちゃ七尾が開設されてから現在まで現場作業の依頼件数は増加し続けています。また、今もなお道路の復旧が未完了、家屋が倒壊したままといった被災直後の景観で止まっている地域もあり、表出するニーズが複雑化している現状があります。こうした現状に対して、現場作業の人手不足が深刻化し、訪問活動に十分な時間をかけることができていないことが現地の課題のひとつです。私たちが今回、訪問活動及び訪問足湯を行った際には「忙しいのに」「うちより他のところに」とご自身のことよりも職員や近所の方のことを想い、気を遣われる方が多くいらっしゃる印象を受けました。そのため、私たちが継続して被災地での寄り添い支援を実施することで被災者の方の気持ちが整理される時間を創出していく必要性があると考えています。これまでの活動の中で「わざわざ熊本からきてくれてありがとう」「若い人に会うと元気になれる」といった声をいただき、学生だからこそ与えられる安心感があることを実感しました。また、震災のことを被災直後に住民さん同士で話されることはなく、被災の経験を語ることで気持ちを整理する役割は第三者にしか担えないのではないかと感じました。そのため、これからも継続した訪問活動を通して、被災者の方の不安感を取りこぼさない体制を維持し続けたいと考えています。2 点目は地域住民同士の交流ついてです。今回は子ども支援として、門松作成のイベントを開催しました。子どもたちとの作業の中で、「仮設のトイレは嫌だ」「学校でもトイレに行けない」と災害によって変化したライフスタイルに心が追いつかず、被災がトラウマとなり、我慢を強いられている子どもたちの声を聴く場面がありました。このことから、リフレッシュできる場の中で言語化を苦手とする子どもたちの想いの表出を促し、丁寧に子どもたちの声に耳を傾ける必要があると感じました。また、イベントには幅広い年代の地域住民が参加してくださり、世代を超えた交流が地域での居場所づくりや地域の繋がりを維持することにつながるため、定期的にイベントを企画したいと考えています。以上2点が今後の課題とその取り組みです。私達は今後も上記の取り組みを被災地の状況に応じて柔軟かつ継続的に実施します。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/cdst_orange_peace?igsh=MXVnNDd5MjExMDV6eg==
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は皆様に募金していただいた助成金を使用することで現地に赴いて活動することができました。誠にありがとうございました。
今回の活動は CDST おれんじぴーすとして 10 回目になり、12 月 7 日から 12 月 8 日にかけて石川県七尾市での被災者宅へ訪問して行う足湯活動を 1 軒、37 世帯への訪問活動に加えて、イベントを実施しました。
発災から 1 年が経とうとする中、これまでの活動で「正月を迎えることが怖い」といった声を耳にしてきました。そのため、今回の活動では熊本との繋がりを感じてもらうことや住民さん同士の交流の場となればという想いで住民さんと一緒に門松を組み立てるイベントを企画しました。イベントを通して被災後の不安や孤独感を抱えた被災者が集まれる場を生み出し、住民同士の想いを分け合える居場所づくりができたことは、心の復興に向けた支援に繋がったのではないかと考えています。また現在、現地のニーズは複雑化しており、ボランティアセンターの設立によって依頼件数が増加しています。これに伴い、被災者の思いに寄り添う支援に時間が裂けない状況にあります。そこで私たちが訪問活動にあたることで被災者の不安や困りごとなどに寄り添いながらの支援ができると考えます。
CDST おれんじぴーすは、令和 2 年 7 月熊本豪雨災害をきっかけに九州看護福祉大学に通う大学生で設立した災害支援団体です。熊本県人吉市で被災者を対象とする足湯を通した寄り添い活動など、災害発生当初から復興支援活動を実施してきました。令和 6 年能登半地震でも、足湯を通して被災された方々の声に耳を傾け、少しでも現地の方々の御力添えになれるように支援をしたいという想いがありましたが、団体の構成員が学生である為に熊本から石川までの交通費等の確保が大きな課題でありました。今回、交通費として助成金をいただけたことにより、現地で支援が実施できたこと、心より感謝しております。現地のことをメディアで取り上げられる機会が減少してきましたが、道路の復興も不十分で倒壊した家屋も多数あります。今後
も、現場作業や足湯を通した寄り添い支援を継続し、私たちに出来ることを考えて参りますので、応援のほどよろしくお願いします。SNS でも活動の様子を発信していますのでご確認よろしくお願いします。