令和6年能登半島地震に関わる支援活動

団体名 災害NGOタビイク

都道府県 富山県

助成額 2,996,192円

活動開始日 2024/8/1

活動終了日 2025/3/30

助成金で行った活動の概要
令和6年1月の能登半島地震発災以降、奥能登地域を中心に支援活動を継続してきました。災害NGO結など様々な団体と連携し広域支援ベース「にしぎし」(七尾市旧西岸小学校)を拠点に、技術系ニーズ(家屋の泥出し・床剥がし・家財搬出など)や炊き出し・サロン活動(コーヒー・整体など)、物資配送、若者ボランティアの受け入れを展開し、能登半島全域に広く支援を届けてきました。
一時は緊急期からの脱却を見据えていたものの、2024年9月末に奥能登豪雨による二次災害が発生。輪島市を中心に大きな被害が出たほか、能登町山間部などでも対応が必要となり、想定外のかたちで再び緊急対応フェーズへと突入しました。山形の支援に入っていたチームもありながらも、能登に残ったチームと共に連携し豪雨直後からすぐに支援を開始しました。9月末以降は、この豪雨被害への対応を主としました。
その後、2025年3月からは能登町白丸エリアに新たな活動拠点を設け、現地に滞在しながら地域に根差した伴走型支援を本格化。赤崎いちごやのと115といった農家と連携した農業・産業支援なども新たに開始しました。
また、地域の誇りである祭礼(あばれ祭りなど)の準備支援、能登高校生との復興ツアー造成など、地域住民と共にコミュニティの再生を支える取り組みも推進。若者ボランティアの受け入れと現場育成も継続し、震災を語り継ぐローカルガイド育成など、未来を見据えた中長期的な支援へと段階的に移行しています。

活動日数 221日

支援対象者実人数 1,530人

支援対象者延べ人数 2,220人

参加ボランティア実人数 490人

参加ボランティア延べ人数 2,170人

本助成金による活動の成果
令和6年能登半島地震および同年9月の奥能登豪雨を受け、2024年8月以降も緊急対応と復旧支援を継続。特に豪雨により再び大きな被害を受けた輪島市・能登町・珠洲市などを中心に、技術系ニーズへの対応と、現地住民に寄り添ったコミュニティ支援を実施しました。2025年3月には、能登町白丸エリアに新たな拠点を構え、農業支援や祭礼準備など、地域再生に向けた活動も本格化しました。
1. 技術系ニーズのコーディネートと対応
社協や行政との連携のもと、危険度の高い家屋や豪雨被災地域を対象に、以下の技術支援を実施しました。
重機を用いた道路啓開:22カ所
倒壊家屋からの貴重品救出:101件
車両救出:22件
浸水家屋の床・壁剥がし:21件
土砂撤去(重機/人力):計103件(50件+53件)
家財の搬出:219カ所
ブロック塀撤去:8カ所
生活環境改善対応:32件
特に輪島市や能登町山間部など、アクセス困難な地域での活動が多く含まれます。
2. 炊き出し・サロンの開催
孤立防止や心のケア、地域コミュニティの再構築を目的として、以下の活動を継続しました。
炊き出し:29カ所
サロン活動:86回
組手什を用いたワークショップや仮設住宅での交流を通じて住民の声を拾い、仮設生活の中での安心感を支えました。
3. 物資の受け入れと配送
全国からの物資を受け入れ、旧西岸小学校にて管理及び配送。
福祉施設・仮設住宅・在宅避難者・他団体などへ配送と訪問見守りを継続。
4. 情報共有・連携調整
週1回の情報共有会議を通じて、行政・社協・他NPOとの連携体制を強化。
5. 若者ボランティアの受け入れと育成
延べ2,170名のボランティアを受け入れ、コーディネート。
チェーンソー講習会や水害対応の講習会などを実施。
特に20代以下の若者が多数を占め、活動を通じた災害対応人材の育成にも寄与しました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
本助成を通じて、能登半島各地での支援を展開するなかで、高齢化の進行や地理的制約、情報格差といった課題が一層浮き彫りになりました。特に、在宅で暮らす高齢世帯や仮設住宅での生活を続ける被災者にとって、生活再建には長い時間と支えが必要であることを痛感しています。また、地震からの復旧がようやく見えてきた矢先の2024年9月、奥能登豪雨によって再び甚大な被害が発生し、災害の長期化と複合化という現実にも直面しました。こうした中、2025年7月からは新たに能登町松波に拠点を移し、数年間にわたる継続的な支援体制を構築しています。私たちは地域に根差し、住民との信頼関係を育みながら、支援のフェーズに応じて「今、本当に必要なこと」を丁寧に実践していきます。今後は、仮設住宅や在宅被災者への心身のケアと生活改善の支援をさらに強化し、水害や地盤沈下など新たなリスクにも備えていきます。地域住民との情報共有や学び合いを通じて、防災力や自助・共助の仕組みづくりを進めるとともに、被災農家・商店との連携や復興ツアーの企画などを通じて、地域産業と観光資源の再生にも取り組んでいます。また、若者ボランティアの受け入れと育成を継続し、次世代の災害対応人材や地域づくりの担い手を育てていくことも大きな柱です。地域の外と中をつなぎ、関係人口の増加を促進することも、今後の復興を支える重要な視点と考えています。これらの取り組みを通じて、単なる復旧ではなく「次の災害に備えられる地域づくり」へとつなげ、住民が安心して暮らし続けられる未来の実現を目指して、活動を続けてまいります。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://ngo-tabiiku.com/
https://www.instagram.com/tabiiku_ngo?igsh=MTVhZWw4ZzhiZGQycQ%3D%3D&utm_source=qr



寄付してくれた人へのメッセージ
令和6年能登半島地震、そしてその後の豪雨災害。
未曾有の困難の中、被災地ではたくさんの人が、日常を取り戻すための一歩を踏み出し続けています。
そんな私たちの活動を、あたたかく、力強く支えてくださった皆さまへ、心より感謝申し上げます。
皆さまからのご寄付によって、
危険な家屋の中から大切な思い出の品を救い出すことができました。
泥に埋もれた田畑や商店を再び動かす力になりました。
寒い仮設住宅に笑顔とぬくもりを届けるサロン活動ができました。
そして、未来を担う若者たちが、現場で挑戦する機会を持つことができました。
私たちは、「支援される側」と「支援する側」を分けるのではなく、
出会いと関わりの中で「一緒にこの地域をつくっていく」ことを大切にしています。
その想いを実現するための、最初の大きな力になってくれたのが、皆さまからのご支援です。
復興はまだ道半ばです。
けれど、少しずつ。確かに。希望の芽は育っています。
これからも、能登で起きたことを風化させることなく、
この地に関わる若者を育みながら、地域の再生に寄り添い続けていきます。
本当にありがとうございました。