災害ボランティアの宿泊拠点整備事業

団体名 富来さくら会

都道府県 石川県

助成額 600,000円

活動開始日 2024/4/1

活動終了日 2024/9/30

助成金で行った活動の概要
3月より鉄筋コンクリート築45年の建物を拠点とすることで借り受けて利用。それまでボランティア達は、積雪の中近隣駐車場で車中泊をしていました。高齢化が進み労働力の手薄な当地に、継続的にボランティアに入ってもらうため、整備しつつ宿泊拠点として使用しました。
立地は富来川沿い富来大橋横。近隣は震度7の地震により富来川南岸断層が動き土手が崩れ、土手沿いの道は崩壊、近隣住居はほぼ半壊~全壊している中、建ち残っています。
10年以上未使用の建物であった上に、2007年に次ぐ本年元旦の震度7の地震により、屋内の給湯器は収納スペースより飛び出て屋内に水が漏水するだけでなく雨漏りもしていましたので、整備しながらの使用となりました。

活動日数 183日

支援対象者実人数 8人

支援対象者延べ人数 194人

参加ボランティア実人数 40人

参加ボランティア延べ人数 269人

本助成金による活動の成果
発災後は自身も被災していた上に、地元住民の薬剤供給を1店舗で担っていたため周囲に気付けませんでしたが、少し落ち着き始めた頃、遠方から支援に来て下さっているボランティアさんたちが積雪の中、道の駅駐車場で車中泊している事を知りました。
そこで地元ボランティアに声をかけた事がきっかけで、夫の両親が亡くなって使われていなかった空き家を借り受けて、ボランティアの拠点として再整備をすることにしました。
この家は、2003年新潟中越地震の時期に家財を運び出して片付けた後、2007年能登沖地震で建物が被害に遭ったままでしたが、2011年東日本大震災の際に避難民受け入れのためにリフォームを実施し、いつでも受け入れ可能な状態にしてありました。しかし、今回の地震で室内設置型の温水器は転倒して破損、高さ幅共に180㎝の食器棚も見事に吹き飛んで、食器棚の上半分と中身の食器は粉々になってしまいました。この状態の家をそのままボランティア用に仮受けました。それらをボランティアたちの手で片付けて頂き、加えて漏電箇所や雨漏りの修理をして、拠点として使っていただいています。
被災住宅街の中心地にあるこじんまりした拠点ですが、繰り返し来ていただく方や長期滞在して下さる方もあります。滞在したボランティアさん達は全半壊した家屋からの荷物出しや、被災家屋の修繕、体調ケアなど、こまごまと被災者に寄り添う支援をして下さり、住民の皆さんに大変喜ばれています。
少し落ち着いてきた夏~秋にかけては、近隣の宿泊所が家屋解体業者で満室になる中、高校生や大学生などが被災地ボランティアに来てくださり、高齢化率の高い地域での若者の活躍がとても喜ばれています。生徒さん達は、初めてのボランティア体験にはじめは及び腰だったようですが、ボランティア体験は活きた教育になるようで、滞在期間中に生徒の顔つきが変わってきたと引率の先生方も驚かれていました。引き続き、学生さん達にこのような体験に来ていただけると嬉しいです。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
地域内外の方々との交流拠点に考えています。今回ボランティアに来て下さった高校生たちも、定期的に仮設集会所を訪問したいと言ってくれています。能登半島にある当町は高齢者が約50%の地域で若者の人口が低く、若者の割合が多い地域に比べて地域の若者の一人当たりの地域活動量も幅も多いです。その分、地域行事への各種体験の機会も多いです。外部から人が入って地域外の新しい知識や活動を費用や時間を掛けずに見聞きできる交流機会が多くあれば、田舎であっても活性化するのではないかと考えています。リフォームしてあるとは言うものの、拠点は築50年近く経つ古い建物なので、各箇所の修繕をすべて手掛けると高額な費用となってしまいます。利用に不都合の無い範囲で直して皆さんの交流場として使っていただきたいと考えています。今のところ、直接申し込んでいただくか信頼できる地元ボランティアを通して宿泊するという紹介制をとっています。しかし、宿泊業ではない上に人手の少ない地域なので、オープンにした際の宿泊管理は当面の課題の一つになっています。この他に、・現在、自宅解体した家の者から住居として譲ってもらえないかという相談が複数あります。・県外の業者から入居日数を相談の上で、宿泊施設としての利用相談もあります。・老朽箇所が複数あるので一度点検を要します。・駐車場が小さいので近隣に停めてもらう場合があります。・通信状態が良くないので、WiFi設置を望む声がありました。・現在2階を拠点宿泊場所に提供していますが、1階の30坪の店舗跡は手つかずのままです。この広い空間の有効利用の方法があるのではないかと考えています。必要が生じたら再考したいです。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/tomoko.kasahara.14/



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、赤い羽根募金の助成制度にほんとうにお世話になりました。今までは被災者支援として空き家を片付けて準備して来ておりましたが、今回は地元の大震災で自らも被災しておりました。このような助成制度があることも知らず、被災で自らも余裕のない中で、支援に入って利用していただいたボランティアさんから聞いて応募致しました。お陰で、自衛隊の入浴支援が撤退した後も拠点で入浴していただけていますし、何よりも住民に近い場所で宿泊できるので、住民の生活や心に寄り添った支援をしていただくことが可能でした。被災後初めてのお祭りの支援にも来ていただいたんですよ!
また、宿泊できる拠点を運営することは、若い世代の教育機会の提供にもつながりました。現地に来て見聞きしないと分からないことは沢山ありますが、生徒や学生さんを受け入れるところは限られています。初めての経験を単独で行うには勇気が要りますが、友人や先生方と一緒に参加すると心のハードルが下がります。この若い世代が身に着けた経験は、次世代に活かされると信じています。
被災者のために何か支援に行きたいと思っている方がありましたら、どうぞご連絡ください。