神杉保育園の森 子どもたちの笑顔と未来を共に考える

団体名 特定非営利活動法人角間里山みらい

都道府県 石川県

助成額 484,555円

活動開始日 2024/5/18

活動終了日 2025/3/31

助成金で行った活動の概要
(1)かみすぎ保育園の森での自然体験活動
神杉の森の豊かな自然に触れながら、園児たちが森に親しみ、五感を通して「学び」や「創造性」を育む自然体験活動を実施しました。初年度は試行期間と位置づけ、神杉の森の現状を把握しながら、多様な体験を通じて活動の土台づくりを行いました。
〈活動内容〉
① 自然体験プログラム
10月:「雨の森でわくわくしよう」
雨の日ならではの自然の恵みを体感。雨粒を集めて、草や枝を使って絵を描く体験を行いました。
11月:「親子体験 秋の森で楽しむ」
親子で森を探検し、焚き火や焼き芋、ポップコーン作りを通じて、自然とのふれあいを深めました。
1月:「冬芽合唱団をさがそう」
冬の樹木が春へ向けて準備する“冬芽”に注目し、虫眼鏡を手に小さな芽や葉痕を探しました。
② 森の調査
9月:樹木調査
10月~3月:動物観察(定点カメラによる記録)
3月:昆虫・水生動物の観察
③ 森の管理
森のMAPを作成し、環境の可視化と共有を図りました。
④ 森の活用
11月:草刈りや間伐作業を実施し、森の健全な育成を目指しました。
(2)おもちゃBOXを持参し「あそび広場」開催
奥能登地域を中心に、石川県内の保育園・幼稚園などを対象とした遊び支援を行いました。
〈活動内容〉
東京おもちゃ美術館より貸与いただいたグッド・トイを中心に詰めた「おもちゃBOX」を持参し、希望のあった保育施設で「遊び広場」を開催。普段とは異なるおもちゃに真剣に取り組むことで、子どもたちは新しい発見をし、遊びの中から豊かな学びと満足感を得ていました。
〈訪問先〉
2月:輪島かわい保育園、町野保育園
3月:町野保育園(再訪)、海の星幼稚園

活動日数 35日

支援対象者実人数 182人

支援対象者延べ人数 351人

参加ボランティア実人数 5人

参加ボランティア延べ人数 5人

本助成金による活動の成果
(1)かみすぎ保育園の森で自然体験
かみすぎ保育園の園児とともに神杉の森で自然体験活動を実施しました。
第1回:雨の森でわくわくしよう
雨の中、園児はお揃いの雨カッパを着て雨粒をプラカップで集めて園の周辺の草や枝を採り絵筆に見立て絵を描きました。雨だからこその自然体験を楽しみました。
第2回:親子体験 秋の森で楽しむ
親子体験として実施、園児と保護者にも自然に触れていただきました。スタッフ紹介も兼ね森の探検と焚き火の方法をお伝えしました。親子が朴葉に包んだサツマイモをスタッフが焼き軽食にしました。親子で集めた杉葉で火を起こしその火で園児は飯盒を使いポップコーンを作りました。自然体験の園児の様子を保護者にご覧いただきました。
第3回:冬芽合唱団をさがそう
冬芽というテーマで実施。冬の樹木は春に向けて準備をしています。園児は虫眼鏡を手に小さな冬芽や葉痕を探しながら森を歩きました。
森の観察では樹木調査、定点カメラを用いた動物観察、昆虫観察も行いました。アテやヒノキ等針葉樹、スダジイ、ウラジロガシ、ホオノキ、ヤマザクラ、ヤブツバキ等広葉樹が混在し、キジやイノシシ、タヌキの親子などの姿も確認できました。
昆虫観察ではインセクトホテルや菰を設置しましたが時期が遅かったためか観察できた昆虫は少なめでした。今後は時期を工夫し継続的な調査を行っていく予定です。
協力:かみすぎ保育園、いしかわ自然学校、石川県立大学 特任教授 大井徹氏、金沢大学 連携研究員 野村進也氏、樹木医 上田博文氏
(2)おもちゃBOXを持参して「遊び広場」を開催
東京おもちゃ美術館よりお借りしたグッド・トイを詰めたおもちゃBOXを持参し輪島市内の保育園・幼稚園で遊び広場を開催。はじめてのおもちゃに園児は夢中で遊んでくれました。木製ブロック「カプラ」では、園児と一緒に高く積み上げ、最後に「ナイアガラ」と呼ばれる積み方で一気に崩し木の奏でる音を楽しみました。町野保育園には2度訪問する機会があり保育士の方ともけん玉や吹きゴマで遊びながら交流、笑顔あふれる時間を過ごしました。
協力:東京おもちゃ美術館、おもちゃコンサルタントマスター 楠慎也氏
この活動を通し子どもたちが能登半島地震で受けた記憶に少しでも明るい記憶を重ねてくれることを願っています。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
(1)かみすぎ保育園の森での自然体験活動
・課題①初年度は森の環境の把握をした。ただ、季節は、夏~冬の調査だったため、次年度は、春~夏の状況を調査する必要がある。②蚊が多い地域のため、園児の防虫対策をする必要がある。
・今後の取組み①どのように森を活用していくかを関係者で考え、整備と保全を計画的にすすめる。②防虫対策は、初年度に引き続き、森林香を保育士やスタッフが携帯するが、根本的な対策の必要がある。
(2)おもちゃBOXを持参して「あそび広場」開催・課題初年度、輪島市で訪問した3園は再訪問させていただく予定だが、輪島市以外の奥能登でもこの活動を広げていきたい。・今後の取組み園の訪問とあわせて、子どもが多い仮設などでも希望があれば訪問したい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://satoyamamirai.jp/
https://www.instagram.com/kakuma.satoyama.mirai/



寄付してくれた人へのメッセージ
“能登半島地震で被災された方々を自然体験で癒したい”という気持ちが活動の根底にあります。
この活動は子どもたちだけでなく、大人も体験することを想定しています。まずはかみすぎ保育園の園児とその保護者から活動をスタートし、次第に広がることを想定しています。
活動は楽しいことを前提にしています。単なる遊びではなく、森の知恵や知識の学びの場とすることで、大人にも好奇心を抱いてもらいたいとする内容です。そのため、自然学校のインストラクター、大学教授をはじめとした専門家の方々にアドバイスを受けて行っています。
初年度は、できる範囲の活動になってしまいましたが、園長をはじめ保育士の方々、園児の皆さんにも楽しんでいただけたと思っています。
ご支援をいただき、ありがとうございました。
寄付をしてくださったたくさんの方々に心から感謝申し上げます。