都道府県 岡山県
助成額 3,000,000円
活動開始日 2024/4/1
活動終了日 2025/3/31
助成金で行った活動の概要
主な活動は、液状化による被害が甚大な内灘町とかほく市で行った。その他、ニーズにあわせて、能登町、七尾でも活動する計画であったが、2024年9月の豪雨災害において、新たに輪島での活動も追加した。
① 心身のケア
2024年5月上旬頃までは、各地域の避難所において、血圧測定などの体調の確認や足浴やハンドマッサージによるリラクセーション支援をおこなった。また、避難所内の談話スペースでお茶会や、ハンドマッサージ、似顔絵、音楽会などのイベントを行った。
仮設住宅に移られた後は、戸別訪問や集会場を活用し、お茶会での傾聴、血圧測定や健康相談などの健康管理を行った。また、足浴やハンドマッサージなどのリラクセーションケアを通した心身のアセスメントを行った。
必要に応じて、社会福祉協議会や他のボランティア団体と情報共有を行い、孤独感の解消や災関連死の防止に努めた。また、罹災証明などの手続きの確認や、再建に向けた各補助制度の情報提供などを行い、再建に向けた選択肢が増えるよう関わった。
② コミュニティ再構築支援
仮設住宅の集会所(隣接する公民館)でのサロンなどのイベントを開催し、個人からコミュニティへの支援を行った。「集まるきかっけ」を作るため夏祭りや、炊き出し、ピエロショーなどのイベントを実施し、特別な時間と機会を提供した。また、サロンでは、家屋再生に向けた技術系ニーズを拾う場としても活用した
③ 家屋再建支援
社会福祉協議会災害ボランティアセンターからのニーズを受け、二次被害を防ぐために、緊急を要する屋根の補修、倒壊しかけているブロック塀撤去、引っ越しや水道管の修理の妨げとなっている隆起した土間の破砕・撤去、その他、公費解体の対象とならないカーポートやブロック塀、土間の破砕・撤去を行った。さらに、灯篭撤去、家財出し、車救出など、人力だけでなく、重機や様々な電気工具を活用した複数の技術系ニーズに対応し、生活再建の後押しを行うことができた。水害対応としては、社会福祉協議会ボランティアの派遣がされない事業所や自営業店舗を中心に、事業再開にむけた支援を行った。
④ ニーズ調査支援
内灘町、輪島市の仮設住宅に定期的な訪問を行い、高齢者や要配への見守り、ニーズの把握支援を行った。
活動日数 134日
支援対象者実人数 300人
支援対象者延べ人数 500人
参加ボランティア実人数 43人
参加ボランティア延べ人数 348人
本助成金による活動の成果
①被災者さんの不安の軽減
ブロック塀や、灯篭は、道路完全に倒れているものもあれば、倒れないまでも、道路の方に傾いているもの、家の塀に倒れかけているものも多く、通行人や通りがかりの車が巻き込まれ、二次被害が起こる可能性もある。また、隣の家に倒れかけており、近隣トラブルになり精神的に病んでしまった事例もある。危険な状況を解決することで、不安の軽減につながったといえる。
②経済的負担の軽減
ブロック塀の撤去を業者にしたところ100万円近くの見積もりを出されて、どうすることもできなかったという年金生活の高齢の被災者さん。社会福祉協議会に相談してくださったお陰で、技術系のボランティア団体で、対応できた一事例である。
石川県の生活に必須であるカーポート。全壊認定を受け、他の土地に引っ越し、新たに住居を構える際に、少しでも出費を抑えたい。新しくカーポートを購入、設置するには、かなりの費用がかかる。業者に移築を依頼してもできないと断られ、解体ならできると言われる。さらに、水回りのリフォームをして1年足らずで、全壊認定を受けたお宅のユニットバスと洗面台でも、同じような事案があった。また組めるように、丁寧にばらして保管できる段取りを整えるという対応で、経済的負担の軽減につながった。
③精神的負担・ストレスの軽減
①②に関する支援を行うことでも、精神的負担・ストレスの軽減につながったと考える。直接的な関りとしては、またサロンでは、足浴や、コーヒを飲みながら、ゆっくり話をきいたり、サロンイベントで楽しんで頂くことで、ストレスの軽減に努めた。
この活動は、災害関連死の予防にも寄与しているといえる。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
被災者のこころのケアやコミュニティ再構築支援には、中長期的な支援が必要であります。特に、まちの復興の具体的な復興計画が示されていない内灘町では、住民さんが先に進めない現状があります。その中でも、地域のつながりをつくっていくことが、こころのケアにもつながり、コミュニティ再構築への足掛かりになると考えます。また1日も早い生活基盤の再建が、何よりのこころのケアであるとも思っています。 災害から1年以上経った現在、少しずつ、地域住民さんから、「災害前におこなっていた地域の祭りを再開させたい」というお声もようやく聞こえてきました。少しずつの支援の積み重ねが、災害という苦難の山を低くして、背中を押し、少しずつ前を進まれる力を持たれてきています。今後は、この力を最大限活かし、元の町に戻す復旧ではなく、これまで以上に素敵な町を作り上げていく復興・再興をしていくお手伝いができればと思っています。Build Back Betterを目指し、未来が考えられる町づくりの一助になれるよう、引き続きの家屋再生支援と、コミュニティ再構築支援、災害関連死防止のための活動を続けていきたいと思います。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=740506561627142&set=pb.100070034157263.-2207520000&type=3
寄付してくれた人へのメッセージ
この度、赤い羽根共同募金を通し、能登半島地震の支援活動への助成金を賜り、大変ありがとうございました。
発災以後、だんだんと能登半島の報道は少なくなっています。もとより、私たちの活動の中心は、中能登といわれる内灘町やかほく市は、ほとんど報道で取り上げられることなかったですが、液状化現象で壊滅的被害を受けている地域です。住民さんは、「奥能登(珠洲、能登、輪島)が優先だから仕方ないよね」とずっと我慢をされてきていました。先の見えない生活に絶望を感じながらも、毎日踏ん張ってられました。私たちが活動をすることで、希望が見えてきたとおっしゃり、泣きながらお礼を言っていただくこともありました。このように、活動を続けられたのも、ご寄付をして下さった支援者の皆様のお気持ちがあってこそだと思っております。現地では、たくさん「ありがとう」という言葉を頂いております。それは、現地で動いている私たちボランティアメンバーだけでなく、寄付者の皆様へのお言葉でもありました。皆様のお力添えがあってことできた活動です。私たちの背中も押してくださって、本当にありがとうございました。