都道府県 宮城県
助成額 607,250円
活動開始日 2024/7/1
活動終了日 2025/3/31
助成金で行った活動の概要
令和6年1月1日石川県能登半島地方で発生した最大震度7の地震により、北陸地方を中心に家屋の倒壊や津波等の被害が確認されました。200名以上の方が亡くなる大きな自然災害となり、未だ避難生活を余儀なくされている方もいます。
同時に、被災地の子どもたちも先の見えない生活の中、学校生活や日々の勉強、高校受験や大学受験に向き合う日々が続いています。よって、子どもたちへの継続的な学習面や生活面の支援は優先して必要と捉えています。
しかしながら、大きな半島という地理的要因を含めて容易に被災地の各都市を巡回した支援は困難な状況にあります。
そこで、フリースクール運営と学習サポートのノウハウを活かし、オンラインによる被災地の子どもたちの学習支援を通して、勉強に関する不安や悩みだけでなく、日々の生活等への悩みを軽減するためのサポートをすることを目的として活動を行いました。
【対象者】
輪島市・能登町・志賀町を中心とした被災地の小学生・中学生・高校生
【支援内容】
・zoomによるオンラインにて、対象者の学習支援を行いました。
・学習支援を通して、子どもたちの心のケア・サポートや関係機関との情報共有や連携を行いました。
【支援方法】
①SNSを通して、対象児童生徒へ学習支援の発信。フリースペース道の電話またはメールにて受付。
②保護者・本人と初回ヒアリングの実施。
③保護者または本人と月別スケジュール表をもとに、学習支援日時や学習教科を決定。
1回のサポートは1時間程度を目安としました。
Zoomの入室は最大2名までとしました。
※実施曜日:原則平日(土日祝日は休み、スケジュール表に基づく)
※実施時間帯:午前10時~午後8時(何らかの状況で学校に通えていない児童生徒の支援も可能)
④事務局にて、支援担当のスタッフやボランティアを割り振りを行い、学習支援開始。
活動日数 108日
支援対象者実人数 21人
支援対象者延べ人数 385人
参加ボランティア実人数 3人
参加ボランティア延べ人数 216人
本助成金による活動の成果
オンラインで被災地の学習支援を行うという初めての取り組みでしたが、多くの子どもたちやご家族の方々、現地で活動されている方々とつながることができました。このご縁に感謝申し上げます。
以下のとおり活動を通した成果を報告致します。
・オンラインによる支援の実現
災害が発生した際の被災地の支援は、現地に赴いて活動することが主でしたが、今回のように地理的・物理的に現地に伺えない場合、オンラインを用いて支援を行う方法を確立できたことが大きな成果でした。
・学習支援を通した長期的な支援が可能
今回は、学習支援を通して小学生・中学生・高校生の方々とつながる活動を行いました。もちろん、被災により勉強を行う環境等に不安を感じている子どもたちに向けた支援となりますが、長期的に関われる子どもたちも多く、その中でスタッフとの関係性を構築することができ、オンライン上でのやりとりの中で安心感をつくることが可能でした。
・支援者数
活動期間の中で、実人数21名、のべ人数385名の支援が行えました。活動の周知の方法として、SNSでの発信を中心に、現地視察時に地元で活動している方々とのつながりや、教育委員会の職員の方々とのつながりから情報を広げることができました。口コミでの波及が最も有効的な周知方法でした。
・支援者の進学成果
支援者の中には、高校受験や大学受験を目指す生徒もいました。被災地の大変な状況の中、受験勉強に前向きな子が大変多く、目標に向かって日々勉強をがんばっていました。オンラインでのやりとりの中で、高校に入学してやりたいことや将来の夢などをスタッフに話してくれました。その中で、将来自分の地元の発展に貢献したいと話す生徒が多くいました。今回の震災を通してあらためて地元や地域の魅力や良さを感じ、その復興に自分自身も携わりたいという想いが伝わってきました。
・現地の方々との交流
現地視察の際、能登町にて学習支援をしているご家族を含む現地の方々との交流の時間をいただきました。被災のご苦労や復興への想いなど、貴重なお話をいただき、より深い関係性ができました。ご縁に本当に感謝です。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
・支援者と現地の方々が繋がる方法の最適化震災直後、各方面からボランティア活動の動きが広がりました。弊法人も、ボラサポの助成金の採択をいただき支援活動をさせていただき本当にありがとうございます。しかしながら、活動の開始までに能登の方とのつながりがなく、地元の自治体に飛び込みでの連絡を行ったり、議員の方に相談したりと、手探りの状態が続きました。このように、現地の方々とのつながりがなく関係性が十分でない場合、関係性の構築ができるまで思うように活動が進まないことが課題として挙げます。支援者と現地の方々を繋げていただける役割の方(もしくは団体)が明確になると、より効率的に支援が進むと感じました。
・支援者同士をつなぐ方法オンラインでの支援という形式のため、現地で支援されている方々や団体の方との交流が希薄になってしまいました。連携を深めるためにも、支援者同士(もしくは団体)がつながれる場や交流できる場があると、被災地の支援の広がりにもつながると思います。
・被災地への情報発信様々な支援者や支援団体の紹介ページが自治体から発信されましたが、更新頻度が少なく、弊法人の活動の紹介もされることがありませんでした。幸い、SNSを中心に情報を発信し続け、学習支援を希望するご家族とつながれましたが、被災者の方々や支援者のみなさんが情報を得られるようなものができると、より良くなると感じました。
・被災地の状況の発信昨年11月に輪島に視察に行かせていただきましたが、1月の地震や9月の豪雨の被害が大変大きく、衝撃を受けました。他県にいると、ニュースだけではこのような情報が得られません。被災地の状況や情報を常に伝え続ける媒体が必要です。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/osakiforchildren/
https://www.instagram.com/osakiforchildren/
寄付してくれた人へのメッセージ
今回、オンラインによる被災地支援という初めての試みを行いました。
微力ながら能登の子どもたちの力になれるよう、試行錯誤の日々が続きました。みなさんのご寄付のおかげで、8ヶ月の支援活動を終えることができました。
復興が半ばの大変な中、能登の子どもたちは勉強に前向きな子が多く、日々がんばっていました。恐らく、大人のみなさんががんばっている様子を見て、自分たちもがんばらないとと気を張って生活している部分もあるのかと思います。
私たちは学習支援を通して子どもたちとの関係性を構築し、些細な悩みや思いなどを出していけるようコミュニケーションを取っていきました。1人で悩みなどを抱えるより、親や学校の先生以外の第三者の大人に話をすることで気持ちも楽になり、前向きになったのではないかと感じています。
受験勉強もがんばり、みんな志望校合格を達成しました。何よりも、将来自分の地元のために力になりたいと話す生徒が多くいたことに驚きます。東日本大震災もそうですが、震災の経験を通して自分の故郷の良さや誇りが生まれてきたのだと捉えます。
能登の復興はまだ道半ばです。ボラサポの助成は3月末で終了しましたが、弊法人では今年度も引き続き学習支援を継続します。
遠く宮城県から能登の子どもたちの力になれるよう、活動を進めて参ります。
ご寄付をいただいたみなさま、本当にありがとうございました。