都道府県 熊本県
助成額 65,692円
活動開始日 2024/7/19
活動終了日 2024/7/20
助成金で行った活動の概要
訪問足湯
現場作業
活動日数 2日
支援対象者実人数 6人
支援対象者延べ人数 6人
参加ボランティア実人数 4人
参加ボランティア延べ人数 8人
本助成金による活動の成果
1点目は現場作業の成果です。今回は、家財搬出・整理を実施しました。家財は重量のある物が多く、依頼者 1 人では困難な作業でした。そうした作業を共に行うことで迅速
丁寧な対応かつ住民さんの負担軽減に繋がりました。作業中「申し訳無い」という発言もありましたが、一緒に家財整理をしていると感じられるような声掛けを心掛けたことでそうした発言はみられなくなりました。上記のような依頼者との関わりは十分な人手があったこと、当団体の寄り添い支援で培った技術が活かせたことが要因であり、本人のレジリエンス向上に繋がったといえます。また、依頼者の話を聞く中で、近隣住民の様子等の住民の視点から得られる情報も多々ありました。これは表明されていないニーズの発見
に繋がったと考えています。また当日は他団体の方も含め総勢 34 名で活動をしました。7回目の活動となるおれんじぴーすが各現場でのリーダー的役割を担ったことは、効率よく
作業を進め、より多くのニーズに応えることに繋がりました。以上の住民に寄り添い、不安を取り除くほか、経験を活かした協力体制で迅速丁寧な作業を実施することができた点は大きな成果であったといえます。
2 点目は訪問足湯による成果です。今回は常駐のボランティア団体も訪問に伺えていなかったお宅で実施しました。足湯にはご夫婦で参加されました。足湯を通してリラックスしながら話すことで、非構造的面接の形をとることができたため、「話をしなければならない」という緊張感を軽減することができ、不快感の無い自然な会話の中で様々な情報を得ることができました。また学生 3 人が伺ったことで「若い子と沢山お話ができて嬉しい」という声もいただきました。普段より賑やかなリビングに喜んでおられる様子であり、私達お
れんじぴーすが足湯をするという意味を強く感じた時間となりました。今までの訪問足湯と同様、発災当日からの不安を話される時間が多く、話すことで気持ちの整理に役立ったと考えています。また昔の楽しい思い出も話してくださった為、明るい気持ちになれる機会になったのではないかと感じています。足湯も「とても気持ち良い」と喜んでいただき、「また旦那にしますね」とお話されていました。訪問した日だけでなく、日々の生活の安心感に繋がるきっかけになれたことは、今回の活動の大きな成果でした。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題と今後の取組みについて以下の2点が挙げられます。
1 点目は住民のニーズについてです。七尾市石崎町の集積場は 7 月末で閉鎖し、8 月からの災害ごみの対応が未定という状況にあったため、家財搬出等の依頼が今まで以上に増加しました。上記を踏まえ、「7 月末までに災害ゴミの搬出を終わらせないといけない」と感じている住民が多く、8 月以降はボランティア活動も終了すると誤解されているのではないかと考えます。今回活動した七尾市ではまだまだ復旧復興が進んでおらず、未だに家財搬出等の依頼が残っている状態です。そうした状態であるにも関わらず、誤解を生みやすい環境からニーズが埋もれてしまうことが懸念点としてあります。また、1 回のみの活動でニーズ解消ができることはごく稀であり、数回に分けて活動することが大半ですが、「何度も来てもらうのは申し訳ない」と遠慮されることで新たなニーズが表明されないことも多くあります。こうした背景から今後はより住民のニーズを把握することが困難になるといえます。この課題に対して私達は、ニーズの早期発見に繋げるため、今まで以上に訪問足湯を実施するほか、現場作業における依頼者との関わりを深く持つよう心がけます。現場作業では依頼者に「また相談してもいいんだ」と感じてもらえるような働きかけや活動終了後も定期的な訪問などで関わり続けることでニーズを取りこぼさないように努めます。
2 点目は住民の心のケアについてです。現在七尾市では家屋の解体も進んでおり、地域コミュニティが目まぐるしく変化しています。住民がそれぞれのペースで将来に向けて動き始める中で、私達は新たなコミュニティの形成や孤立感を抱く住民の社会参加への橋渡し役として訪問活動やイベント開催等を続けたいと考えています。また能登半島地震の発災後も度々自然災害に遭遇している住民の皆さんは不安感が絶えず、心のケアが必要な状態にあります。子どもの PTSD についても現地の団体から課題として挙げられました。私達が継続している訪問足湯やイベントの実施は不安な気持ちの軽減や楽しい時間を日常の中に増やせる効果的な活動であると考えています。そのため今後も現地で不足している心のケアに焦点を置いた活動を継続する所存です。以上の2点が今後の課題とその取組みです。私達は今後も上記の取組みを被災地の状況に応じて柔軟かつ継続的に実施します。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/cdst_orange_peace?igsh=MXVnNDd5MjExMDV6eg==
寄付してくれた人へのメッセージ
この度も、皆様に募金していただいた助成金を使用することで現地に赴いて活動することができました。誠にありがとうございました。
今回の活動は CDST おれんじぴーすとしては 7 回目になります。7月 19 日から 7 月 20 日にかけて石川県七尾市で連携団体 sien sien west とともに活動し、家財搬出を 6 件、ブロック塀の撤去を 1 件、現場事前訪問を 3 件、被災者のお宅を訪問して行う足湯ボランティアを 1 件、2 名の方に実施することができました。今回は、7 月末に集積場が閉鎖してしまうことから、現場作業を中心に活動を行いました。現場作業中に住民の方から「ボランティアの人の表情によって頼みがいがあったと思う時もあれば、頼みづらく思う時もある」といった話を聞きました。このお話から、依頼者の中にはボランティアの表情などを気にされる方がいることを知り、ボランティアを行う目的は復旧作業だけではなく被災された方々とコミュニケーションをとっていくことで笑顔や安心感を与えるためでもあると改めて感じることができました。
CDST おれんじぴーすは、令和 2 年 7 月熊本豪雨災害をきっかけに九州看護福祉大学に通う大学生で設立したボランティア団体です。熊本県人吉市で被災者を対象とする足湯を通した寄り添いボランティアなど、災害発生当初から現在まで様々な復興支援活動を実施してきました。
令和 6 年能登半地震でも、足湯ボランティアを通して被災された方々の声に耳を傾け、少しでも現地の方々の御力添えになれるように支援をしたいという想いがありましたが、団体の構成員が学生である為に熊本から石川までの交通費などの確保が難しく、私たちの大きな課題となっていました。私たちはこの交通費として助成金をいただけたことで現地に赴くことができ、被災者に寄り添う支援を実施することができました。心より感謝しております。今後も現場作業や訪問足湯を通して被災された方々に寄り添った支援をするとともに、ニーズの早期発見に努め、私たちに出来ることを考えて参ります。今後とも応援のほどよろしくお願い致します。SNS でも活動の様子を発信しておりますのでご確認していただけると幸いです。