都道府県 宮城県
助成額 3,000,000円
活動開始日 45383
活動終了日 45565
助成金で行った活動の概要
17. 輸送に関する支援(外出支援、カーシェアリングなど)
●支援概要
令和6年1月1日に発生した能登半島地震において、被災した個人や被災地の復旧支援を行う団体に対し、寄付で集めた車の無償貸出し支援を実施。被災者へ車両を無償で貸し出すことによる生活復旧支援、そして支援団体への車の無償貸出しによる復旧・復興活動支援の促進を目的とする。被害が広範囲に及ぶため、車を必要とされている方に支援が行き届きやすいよう複数拠点を設置、被災された方が利用しやすい環境を整えた。貸出内容は、自宅の片付け等でニーズの高い貨物車両は最長3日単位での貸出し、支援期間中は何度でも利用可とした。乗用車の長期貸し出し(1カ月単位)は七尾拠点(ハブ拠点)でのみ基本行っているが七尾拠点まで来ることが困難な方は、希望すれば七尾以外の拠点で借りることができるように対応。
※10/1~輪島拠点でも長期貸出開始
●支援対象
①能登半島地震で被災した個人および団体
②被災者支援を行う団体
●具体的な活動内容
被災者と支援団体向けに乗用車・貨物車両の無償貸出を実施
①現地調査および被災自治体等と貸出し拠点設置に向けての調整、拠点立上げ、スタッフへの育成指導
②被災地へ車の運搬、車の寄付の募集、被災者へ支援の周知
③車の準備
④車の貸出し・返却対応
●活動エリア・活動場所・支援期間
当初、支援期間を7/31までとし支援活動を開始したが申込が減らないことから10/31まで延長。再度延長し、現在は2025/2/28までの支援を予定。
①能登町:能登町立美術館 1/27~継続中(2/28予定)
②輪島市門前町:門前町商工会 2/3~継続中(2/28予定)
③能美市:大協運送株式会社 2/10~7/31
④珠洲市:ラポルトすず 2/22~継続中(2/28予定)
⑤輪島市河井町:輪島市社会福祉協議会 2/26~継続中(2/28予定)
※10/1~まちづくり輪島に拠点を移し長期貸出も開始
⑥穴水町:七海屋 4/4~10/15
⑦志賀町:とぎ地域福祉センター 4/16~継続中(12/15予定)
⑧輪島市町野町:ENEOS粟倉商店 4/27~9/21(大雨により拠点浸水のため一時休止)
※10/21~まちなじボラセンに拠点を移し活動再開
活動日数 182日
支援対象者実人数 899人
支援対象者延べ人数 1,720人
参加ボランティア実人数 20人
参加ボランティア延べ人数 20人
本助成金による活動の成果
●活動状況
・期間:2024/4/1~9/30 ※カッコ内:支援開始から9/30までの総数
・申込総数:延べ2,207件(2,810件)
・貸出件数:延べ1,720件(2,070件)
【貸出内訳】能登町拠点:581件(695件)、門前町拠点:145件(168件)、能美市拠点:9件(17件)、
珠洲市拠点:457件(528件)、輪島市拠点:162件(357件)、穴水町拠点:163件(198件)、
志賀町拠点:157件(192件) 町野町拠点:46件(52件)
・活用台数:407台(能登半島支援全体)
●事業実施によって得られた成果:
・被災された方・支援活動を行う団体へ延べ1,720件の貸出しを行うことができた。
・本助成期間中に、地震で被災した穴水町、志賀町、輪島市町野町に新たに拠点を設置し、被災された方々が利用しやすい環境を整えた。これにより先に設置していた6拠点(※)と合わせ、石川県内に合計9つの拠点で貸出しを行った。(七尾市拠点、能登町拠点、門前町拠点、能美市拠点(7/31で終了)、輪島市(河井町)拠点、珠洲市拠点)
・新拠点の設置に関して、地元企業や団体とパートナーシップを結んで貸出体制を組むことができた。(穴水町:七海屋、志賀町:志賀町シルバー人材センター、輪島市町野町:ENEOS粟倉商店、町野復興プロジェクト実行委員会)
・使用する車両の調達については、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車工業会(JAMA)、日本自動車リース協会連合会(JALA)、日本中古自動車販売協会連合会(JU)等、自動車関連団体の協力を得て、多数の車両寄付をいただくことができ、多くの方々に貸出しを行うことができた。また、業界団体においては名義変更及び車両点検済の車の寄付を依頼し対応いただくことで、貸出しまでの日数を短縮することができた。
・車の利用者に対し、車返却時に本支援についてのアンケート調査を実施したところ、利用者全体の99%が支援に対し「とても役に立った」「役に立った」と回答した。また利用者から「軽トラを借りて作業がはかどった」「おかげで少しずつ前に進むことができています」というような声をいただいており、支援が役に立てていると感じる。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
・9月21日に発生した大雨の影響で、大雨被害の被災者からの車の貸出申込が殺到。地震と大雨の両方で被災された方も多く、災害の種類で線引きするのは難しいため、当協会では能登に設置した各拠点で大雨の被災者に対しても車の貸出を開始した。しかし、現在申込に対し準備できる車両が不足しており、多くの方にお待ちいただいている状況。車両寄付を募ったり、現在利用中の方で返却可能な方には返却を呼び掛けたりする等、迅速な車両確保に努めている。また、被災規模が大きかった輪島市では、市役所からの依頼で各避難所にカーシェア用の車両を貸出し、希望する避難者が共同で利用できるようにしている。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.japan-csa.org/
https://www.facebook.com/japancsa
寄付してくれた人へのメッセージ
ご寄付いただいた皆様、本当にありがとうございました。
当協会では、被災された方々や支援活動を行う団体へ、寄付で集めた車を無償で貸し出す支援を行っています。
1月15日から七尾拠点で貸出しを開始、七尾拠点をメイン拠点として、その他奥能登エリアにも7つの拠点を構えて活動を行っています。
地震で被災された方々からの申込は継続していますが比較的落ち着いてきた最中、9月21日に能登半島で豪雨が発生し再び多くの方が被災されました。地震で被災され再度大雨で被災された方々も多く、「地震の時よりも大変」「心が折れそう」という声も耳にします。当協会では大雨の被災者に対しても車の貸出を開始しています。大雨の直後から申込みが殺到し、再び貸出車両が足りない状況になっています。このように支援を必要とされている方はまだまだたくさんいます。そして支援活動を続けていけるのは、皆さまからのご支援があってこそです。心から感謝しております。引き続き、被災された方々のために活動してまいります。