都道府県 埼玉県
助成額 2,990,000円
活動開始日 2024/1/4
活動終了日 2024/3/31
助成金で行った活動の概要
1.活動期間
(ア) 事前準備 1月4日~1月16日 情報収集、現場下見、機材準備、トイレトレーラー整備等
(イ) 炊き出し活動 1月17日~3月22日
(ウ) 機材片付け・報告書作成 3月23日~現在 ※報告書は8月中に完成予定
2.活動場所 石川県鳳珠郡能登町「石川県立能登高校」 敷地内施設
3.活動人数
(ア) NPO法人キャンパー会員 延べ191人
(イ) 一社)日本調理科学会会員 延べ21人
(ウ) 中村学園大学(福岡県) 教員・学生 延べ156人
(エ) 富山大学 教員・学生 延べ77人
(オ) 一般募集ボランティア 延べ175人
合計 延べ620名
4.支援対象 能登高校学生及び近隣地域の避難所への住民
5.実施内容
(ア) 能登町にある石川県立能登高校の敷地内施設を借り、炊き出しベースを設営。
(イ) トイレトレーラー2台、スタッフ宿泊用トレーラー3台、本部として衛星アンテナを取り付けた
キャンピングカー1台を設置。
(ウ) 昼は高校生向け昼食、夜は近隣の避難所にデリバリー。約1万食を配食。
(エ) 一社)日本調理科学会との連携(ボランティア募集・派遣、寄付募集、メニュー提供等)
(オ) 富山大学、福岡中村学園大学、両大学先生・学生達との協働(学生ボランティア募集・派遣)
(カ) 能登町ふるさと振興課、一社)オープンジャパンとの連携(炊き出し先調整等)
活動日数 88日
支援対象者実人数 1,000人
支援対象者延べ人数 10,000人
参加ボランティア実人数 94人
参加ボランティア延べ人数 620人
本助成金による活動の成果
当方が持ち込んだトイレトレーラーは、在籍能登高校生や近隣住民、他団体の復興スタッフまで使用することができ、役に立ったと思われる。
能登高校で炊き出しを行うことは、学生や教職員にとって給食的な意味合いを持ち、各家庭で水道が復旧しておらず弁当も持参できない状況の中、発災後早期の学校再開に大きく寄与することができたと自負している。
また、炊き出し活動は、被災者に食事を提供するだけでなく、食事を作って提供する学生ボランティアの精神的な成長を促す側面もあり、初めての経験で不安に思いながら被災地入りした学生たちが、場面に応じて自分にできることを考え、積極的に作業をこなし、被災者から感謝されて成長していく姿を見ることができた。被災者支援と青少年育成の両輪で進めることができ、大きな意義があったと思っている。
炊き出しを手伝ってくれた能登高校の在校生や、乗り合いで来てくれた富山大学生、遠く福岡県から電車を乗り継いで来てくれた中村学園大学の学生、教職員の皆様、一般ボランティアの皆様に、心から感謝したい。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
水道が復旧したとはいえ、まだ各家庭で普通に水を使える状況ではなく、現地の状況を見れば、まだまだ炊き出しは必要で、後ろ髪を引かれる思いで撤収してきた。
団体としての体力不足で、さらに長い期間炊き出しを続けることができなかったのは、本当に残念に思っている。
コロナ禍で炊き出し訓練ができなかったこともあり、限られたメンバーしかリーダーの役割を果たすことができず、特定のメンバーに負担が集中してしまった。
今後は、平時での炊き出し訓練の実施、リーダーの養成、災害時に炊き出しに参加できる人的資源の確保を目指し、災害支援ネットワークの構築に尽力していきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/people/NPO%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC/100054609272058/?fref=ts
http://www.camper.ne.jp
寄付してくれた人へのメッセージ
私たちは、一番「おいしいところ」にいさせてもらっていると思っています。
皆様からいただいたご寄付で食材を購入し、調理をして配食をすると、被災者の方から直接「ありがとう」と言ってもらえます。
私たちのところに手伝いに来てくれた学生ボランティアの一人が、「私こんなに人から感謝されたのは初めてです。」と言っていました。
そのくらい、私たちは被災者の皆様からたくさんの「ありがとう」をいただきました。
そのぶん、私たちからご寄付をくださった皆さまに、心からの「ありがとう」をお伝えしたいです。