都道府県 石川県
助成額 820,000円
活動開始日 2024/1/10
活動終了日 2024/4/30
助成金で行った活動の概要
①1/5珠洲市正院町、正院小学校にて避難者の世話役をしている市議・浦秀一氏よりの要請で、同市同町飯塚の避難所にいる70名の避難者に対して夕食の炊出しを要請されました。
金沢市内を中心にシェフを募り、ボランティアを募り、1/10より正院町飯塚に夕食の炊出しに出向きました。私たちの炊出しの基本は、前日に人数分を仕込む。当日はその場でご飯を炊き、持参した料理を温めて提供する。トレイにご飯・おかず、サイドメニュー2品程度をボランティアスタッフ3~4名程度で一気に提供するスタイルで避難者に待たすことなく提供することを考えました。また、水道などが使えないことが大前提で、避難所での負担がないようにすべて事前準備でと考えました。
翌週1/16より毎週火水木の3日間炊出しを実施すべく、スタートしましたが、大雪やシェフの体調不良などによるキャンセルなどで2月末までに16回。3月は事前に毎週水曜に回数を減らすことで了承済だったので3回合計19回実施しました。3月末で活動を停止したのは、3月中旬より珠洲市が食事の手配を始めたので一段落させました。
②2/5より金沢市内に二次避難している方々に毎週月水でお惣菜の配達を合計16組に3/13まで配達しました。
③2/15より金沢市内の二次避難所・千寿閣にいる避難者50名に昼食の炊き出しを実施しました。
活動日数 36日
支援対象者実人数 102人
支援対象者延べ人数 1,964人
参加ボランティア実人数 27人
参加ボランティア延べ人数 137人
本助成金による活動の成果
炊出しスタート当初は被災者の皆さんとさほどの会話もなく、淡々と準備をするだけでしたが、2月に入り、私たちの食時のバリエーションや味に期待が生まれ、皆さんとの距離が徐々に縮まりました。避難所の区長さんをはじめ、皆さんとの日常的な会話も盛んになり、最後は、「毎回おいしい料理をありがとう。本当に感謝していると皆さんから言葉をいただき、活動してよかったと、シェフやスタッフ一同同じ思いを共有することができました。また、ボランティアスタッフの皆さんからも、被災地、避難所などでボランティア活動ができたことに、貴重な体験であったと異口同音にいただきました。活動当初は道路状況も悪く、時間が読めない上にトイレが限られていて、女性のボランティアスタッフの皆さんには、必要以上にストレスを与えましたが、そのことよりも、被災者を気遣う気持ちのほうが大きく、気丈なスタッフが多く、運営する私たちとしても頼もしい限りでした。
今回の活動で、日々変化する被災地の状況と避難者の皆さんの気持ちを触れることができ、直接的な行動こそが、現状を変えていくということを学びました。
今回の活動がうまくいったことは、複数のシェフが自分たちが交代で避難所に出向くといってくださったこと。そして、ボランティアスタッフをSNSを通じて、比較的スムーズに確保できたことが継続して炊出しに行けた大きな要因だと確信しています。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
活動当初、交通事情が劣悪で、移動時間が読めないことも多く、そこにトイレ事情も絡み、参加したスタッフのストレスが高かった。単に炊出しと言っても、このような状況での活動には制限も多く、中間地点や宿泊施設などをうまく機能していれば、容易だったところも多いと思います。今回のような半島での震災ではアクセスのことがかなり問題になっていました。
今後の取組みとしては、被災地にいる子供たちへのイベントなどを実施することで、心のケアや笑顔の創出を図り、交流できればと考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/Notojima1
https://www.instagram.com/kagutsuchi_ishikawa/?hl=ja
寄付してくれた人へのメッセージ
能登半島地震に際して、私たちは私たちのできる方法でボランティア活動を行いました。特に珠洲市正院町の避難所へ通ったことは、私たちの農業法人の拠点である納屋が全壊したこと、珠洲市を拠点に有機農業を開始したことなど、関係性が生まれた直後だったこともあり、少しでもお役にて立てればという思いからでした。また、野々市市中林にて小さな八百屋を経営していることもあり、野菜たっぷりのお惣菜や炊き出しを金沢市内に二次避難しているご家族や避難所へ届けれればとも思いました。多くのボランティアスタッフや関係者の協力を得て、多少なりとも被災者の皆さまの感謝や満足を得ることができたことは、私たちの大きな励みとなりました。ご支援いただいたすべての方々に感謝いたします。